普段何気なく口にしてるもの、ほんとに大丈夫??
数年前に観た、「いのちの食べ方」とテーマは同じ。
去年のアカデミー賞、長編ドキュメンタリー部門ノミネートで話題になった1本
わたくし、自称食いしん坊なので 1食1食をいつも楽しんで食べるタイプ。
たとえ夜遅くたって朝早くたって"抜く"って事が出来ない人間。
旅先のみならず、いつでも美味しいものが食べたい! 食への欲求は尽きない。
そんなワケだから けっこう自分が食べるものへの影響、添加物とか着色料とか
口にするもの全部をオーガニック(有機食品)にしてるとまではいかないけど、
普段から 入っている成分などはチェックしてかなり気にしているほう。
特にコンビニスイーツなるもの(プリンとか)買うときも、後のシールみて
へんな物が入ってるとやめる。というよりその文字みたら食べる気が失せちゃう。
原材料名の表示をよーく見てみると、実に色んなわけのわからないものが書かれていて驚く。
10年くらい前かな、「買ってはいけない」という本が話題になってわたしも読んだことがあるけど
あれみてるとほんと何もかもダメじゃん!て思えてきて怖くなったりもした。
見た目の良さ、日持ちさせるため、味を美味しくごまかすために
身体に良いはずのない様々なものが入ってる。
最近は昔に比べて普通のスーパーでも、どこどこの誰々が作った野菜とか、農家と直接契約して
"生産者の顔が見える食品"を扱っているコーナーがあったり、オーガニックを扱うスーパーもしくは
ナチュラルローソンなんてものも出来たりして、身体に悪いものはできるだけ排除という方向へ流れ出している。
わたしのブログでも、始めた当初から何度か書いてるけど、アメリカやカナダなど、海外にはホールフーズという大型スーパーがあって、
NYやカナダ行くと必ず行ってるんだけど日本にも出来ないかなぁっていつも思う。
何年も前から青山や下北沢のナチュラルハウスには良く行くけど、インスタントなどの加工食品については
変なものは入っていない替わりにあまり美味しくない。
それじゃあ困るけど、野菜や果物なんかは極力 農薬不使用のものを買いたいと思う。
お値段は少し割高にはなってしまうけど、オーガニックは本当に安心して食べられるもの。
安いからいい、ではなく身体のことを考えたら病気になることを思えば高くはつかないかも。
じゃあ、わたしたちが普段なにげなく食べてるものって実際はどこからくるのー?
その疑問に答えを見出すキッカケになるのがこの映画。
6/10(65点)
いざ、オトナの社会科見学
食の実態を伝えなくてはと思いジャーナリストになったという男性が
取材を通してみえた事をドキュメンタリー形式に撮ったフィルム。
いくつかの大企業の実名を挙げながら、わたしたちの身近な食についての実態を暴いていく。
そういえば数年前には、リチャード・リンクレイター監督が、
ファースト・フード業界の内幕を暴いた映画「ファーストフード・ネイション」ってあったっけ。
「いのちの食べ方」を観て以来、
すっかりショックを受けて、全く肉が食べられなくなった子を知ってる。
その後いまでは動物からのものはまるでダメな完全菜食主義のビーガンになってしまった!
そこまで影響受けちゃうのもどうかなと思うけど、、、。
本作でも、まるで工場の流れ作業のように、鶏の足をもいだり大きな牛の肉を切ったりする
えぐいシーンも普通に出てくる。
アメリカの、とあるスーパー。
販売している商品は調べていくとどれも4つくらいの大手企業のものからなるらしい。
そして驚いたのはそのどれもほとんどが、
コーンが原材料であるということ
えー、あんなもの、こんなもの、果ては食べ物じゃないものまで!コーンってそんな凄いのか。
そういえばコーンの流通経路にメスを入れた「キング・コーン」っていう映画もあったな。
今度見てみよう。
主に肉や加工食品、ファーストフードを中心とした「食」が、一部の巨大企業によって成立している様子が精細に描かれる。
効率と儲けを優先した結果、動物たちは病原菌を招き感染、知らぬ間にそれを食べるに至る危険。
印象的だった事実の一つに
鶏を根本から変えてしまった大企業としてタイソン社の例。
昔は育つのに日数を要したヒナは50年前の半分の日数で育つ。しかも消費者が好む胸肉を大きく作り
早く育つように改善されて大きさは2倍。
見た目も胸部が大きい鶏に!
胸部が大きいと自分の重さに絶えられず、立てなくなった鶏たちはその場で息絶える。
大企業と契約した農家の養鶏場では、薄暗がりの中で飼育し 暗いとまだ寝ている鳥たちを
むりやり掴んで、、、、
映画としての見せ方としては、「いのちの食べ方」同様、けっこう淡々としていて
大企業からの契約切りを恐れず唯一真実を語ってくれる農家のおばさんや
食品の感染で子供を亡くした女性の話が淡々と静かに続く。
睡眠不足には中盤ちょっとダレてくる部分も正直、ある。
でも、今日の日本でも話題になっている遺伝子組み換え食品の問題だったり、
他人事ではない、そして毎日自分が食べるものについての話は興味深く観る事が出来る。
大企業の実名が挙る中には、アメリカの大手スーパー、ウォールマートが利益優先の悪徳企業のひとつとして
出ていた。
ほとんど(全部)の企業が取材拒否。そりゃあそうだよね。実情がバレたら大変。
2008年製作。3年近くも経ってから日本で公開。
大画面でなくてもいいかなとは思うし、渋谷イメージフォーラムではレディースディも映画の日もない
正規料金の1800円。(会員や前売はあり)
それだったらDVD待ちの方が都内の一部だけじゃなく、全国の人が一斉に観れていいかなとも思うケド、
続々閉館してしまうミニシアターのことを思えば仕方ないかなとか、
劇場公開することで、DVDでいつのまにか出てるのとはちがって注目を浴び、
より多くの人に少しでも観るキッカケになるかなと思うと劇場公開ありでよかったのかな。
この映画ではアメリカの食についてだから、そのまますべて日本に当てはまるわけではないけど
まずは観る、そして知る、ことから始めよう。
映画の最後に挙げられていた
食の安全の為に、私たちが出来ること。
有機食品を買う
スーパーで旬のものを買う。
ラベルを読んで成分を知る。
農家の直販で買う。
たとえ小さくても家庭菜園を楽しむ。(いいね)
地産食品を買う。
労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う。
家族皆で料理を作って、揃って食べる。
あと、男性は関係ないけど 普段直接肌につける化粧品。
特に化粧水や乳液、クリームなど とくにオーガニックのものを重視しているのだけど、
口にするもの同様、これも極力身体に悪いものを使用していないものを使う。
大事な事だと思う。
実際 私はホールフーズやi Beauty storeで買ったりして数年前からオーガニックコスメを使ってるのだけど
肌の調子が随分良い気がする。
すぐには結果は実感できなかったとしても、きっと肌にも身体にも少しづつ蓄積されているものだと思うから。
公式サイト
Food,Inc. 2008年 アメリカ 94min
1月22日より、シアターイメージフォーラムにて公開中~
監督 ロバート・ケナー
キャスト 「ファーストフード・ネイション」(原作/脚本)エリック・シュローサー、マイケル・ポーラン
こちらヨーロッパの食。
世界が飢えていくメカニズムがわかる。
「ありあまるごちそう」は2月19日から公開。2005年のオーストラリア映画。
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