1週間ぶりの更新
全米&ノルウェーにて、現在Reリメイクというか、ビギニングものが公開中
1938年、アメリカのSF誌にドン・スチュアートの小説「WHO GOES THERE?」(邦題「影が行く」矢野徹訳)
を1951年、ハワード・ホークスが映画化したのが「遊星よりの物体X」
それのファンだった「ハロウィン」の
ジョン・カーペンター監督が1982年にリメイクしたのが本作、「遊星からの物体X」
そうとう昔観てたんだけど、ジョン・カーペンターの10年ぶりの新作、「ザ・ウォード」を先日観てから
これを観直したいって思ってて、そしたらちょうど再リメイクがあちらでは上映ってことで偶然のタイミング!
しかも、その後ちょうどノルウェーに住む妹Yueがノルウェープレミアで観て来たと
始めたばかりのblogでレビューを紹介してた(先越された~)
yueのプレミアレポ「THE THING 遊星からの物体X 2011年版リメイク」
いや~やっぱり面白い
寄生モノのSFで、ホラージャンルにも入ってるケドもっとSF寄り。
ロドリゲスの「パラサイト」は完全にコレから着想だわ。
主演は、ケイト・ハドソンパパの、カート・ラッセル
隊員のリーダー的存在、マクレディ。
はじめ、やたら似たヒゲもじゃ男だな~と思ったら本人(笑)それすら忘れてたわ~。
最近では「デス・プルーフ」でタラが起用
やっぱり寒い地域だからボーボーなのか
あらすじは、、、、
1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に1匹の犬が逃げこんできた。その犬を軍用ヘリが執拗に追いライフル銃で狙い撃ちする。ついにヘリは着地し、射手はなおも犬を狙う。射手はアメリカ基地のゲーリーにより射殺された。ヘリの国籍はノルウェイだった。ヘリ・パイロットのマクレディはコッパー医師を乗せて、ノルウェイ基地へ向かった場所は廃墟と化していた。そこここに転がる隊員の死体。その死に方は尋常じゃない。外の雪上には形容しがたい形状をしたモノがあった。これはコッパーや生物学者のブレアによってチェックされたが、さすがの専門家も首をかしげる。その頃、ヘリに追われて来た犬が犬舎で変身を始め、周りの犬を襲い出した!!駆けつけたチャイルズの足に触手が巻きつき、マクレディが火炎放射でその物体を焼き殺した。ノルウェー基地で発見したビデオからノルウェー隊がUFO落下地点で氷の魂を切り出したことを知り現地へ飛ぶマクレディら。そこは推定10万年前にUFOが落下した跡だった。
音楽はエンニオ・モリコーネ、特殊メイクアップはロブ・ボッティーンが担当。
とにかく、当時の最新SFXが、特殊メイクがリアルでものすごい
今みても凄いと思えるんだから、当時はハンパなかったでしょう。
3Dなんかよりもこういう手のかけたSFXの方がよほど感動する。
この物体X、他のどんなものにも同化し、姿を変えられる謎の物体。
特定の姿を持たないので、出てくる度に違った不気味造形でそこがまた面白いし興味深い。
まずはワンちゃんが始まり。。。
毎回、リアルでグログロ路線です
すごいことになってます
自分はのっとられていないと言っても化けるまではわかりませんー
この後、、、
このシーンも最高だけど、その後が更に、、、
逆さのまま触覚、頭から手足できちゃってすごすぎる
グロテスクなクリーチャー造形が素晴らしく面白い他に
この話が面白いのは、仲間の中で誰がいつの間にかTHNG(モノ)に犯されてのっとられたか分からないところ。
たったの血液1滴で感染というか、身体ごとのっとられてそのものの見た目に成り変わる。
要するに、のっとられても姿は同じ人間(その人自身のまま)だから、一見判別出来ない。
その中で行われる、ぼくはニンゲンであることの証明血液テスト。
一人づつ、人間であることを皆の前で証明させられるんだけど、
全員を縛ってる中でやるから へんなのが混じってても縄くっついたまんま
早く逃がしてやれよ状態で笑える(実際には笑うシーンではない最高盛り上がるシーン)
もし化けちゃったら速攻でファイヤー!
あんなに屋内で火かけて家事になるから!というつっこみはおいときましょう。
9/10(90点)
あまりの面白さに、普段DVD特典なんてみないのに今回は観ちゃった。
手が挟まれるシーンは手のない人に演じてもらい、顔の部分は映らない様にして一応似たマスクをかぶせた上で撮ってるとか、
けっこう撮影法について語ってて、映画撮ってる人にはかなり参考になりそう。
オリジナルには女性の隊員もいるらしいけど、男性ばかりにしたという。
うん、余計な華とかなく殺伐としててその方が面白い。
リメイクとはいえ、傑作と言われてるのは、やっぱりラストシーンにある。
最後に残った二人。果たしてどちらかがのっとられたのか、果たしてその後は、、、、。
というどうとでも解釈出来るラスト。単なるバケモノ映画は好きじゃないけど
映画としての面白さが詰まった巨匠の1本、素晴らしいエンタメSF作品。
観直して良かった♡
観たけどまたって人も、まだ観てない人も、再リメイクが日本で公開される前にぜひ
DVD特典ではこのタイトルバックのエピソードまで盛り込んでます
John Carpenter's "The Thing" 1982年 アメリカ
現在、あちらで10/14から公開中のリメイク(ビギニング)は監督と脚本を マシーズ・ファン・ヘイニンヘン・Jr が。
タランティーノの「デス・プルーフ」や「ボビー」「スコットピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」の
The Thing | trailer #1i US (2011)
今回は女の子いるのか~。
でもyueも評価8だというし、楽しみ
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