詩:柳原幼一郎
まっぴるま満月が怪しい妖気で光ってる
ベットの上では可愛い娘
一人でイルカを食べている
石も降る槍も降る
泣く子も黙る物理学
どこにも行けない恋人は
やっぱりイルカを食べている
影ばかりのびるシネラマタウンでお経をよんでますよ
妖しいリズムに誘われて咲いては散ってく彼岸花
花びらの数がおおすぎて
植物学者の気もふれた
誰かが背骨をねらっている
僕の背骨を撃っている
風が吹く 雨も降る
消えかかる甘い夜の夢忘れてしまった子守唄
もいちど唱おうじゃないかいな
影絵の街にゆこうじゃない