お月さまを追ってきた
幸いにまだ天空に昇っていなかつた
黄金色の16日めのお月さま
30数年前、母が亡くなつた夜は仲秋の名月だつた。
あの時の悲しみはこれまでのどんな悲しみよりもせつない。
お通夜は十六夜の月の下。
今の寿命からすると、とても早すぎた死だった。
母の年に近づいて来ても
この季節になると母が恋しい。
幸いにまだ天空に昇っていなかつた
黄金色の16日めのお月さま
30数年前、母が亡くなつた夜は仲秋の名月だつた。
あの時の悲しみはこれまでのどんな悲しみよりもせつない。
お通夜は十六夜の月の下。
今の寿命からすると、とても早すぎた死だった。
母の年に近づいて来ても
この季節になると母が恋しい。