昨日は、S君のレッスンでした。
S君は6年生。 3年生の時に、他の教室から移ってきました。
なかなかの読書家なので、大人顔負けの事をおしえてくれます。
去年の暮れ頃のことだったと思います。
「先生、幸せって、なんだと思いますか?」
「えっ? 幸せ?」
「幸せと云うのは、親が先に死ぬことですよ。」
よく話を聞いてみると、
年上の者から順番に死ぬことが、一番幸せなことで、
親より先に子供が死ぬのは、悲しいことだと言うのです。
これは、人間の真実をついているな~と、非常に感心したのですが、
S君は、何かの本で、このことを読んだのだそうです。
本に書いてあったとはいえ、当時5年生のS君の心に響いたのでしょう。
私は、S君の感受性に、いたく感心したのでした。
そんなS君ですが、非常に子供らしいところもあり、
「今日、俺、幸せオーラが出ているでしょ。
学校の宿題が少ないので、ゲームが沢山出来るんですよ。」
と、屈託無く笑ったりします。
そんなS君も、来年は中学生。
いつまでピアノを続けてくれるかな~?
と、ドキドキしながら見守っているところです。