去年の9月に、関東と東北に大雨が降りました。
鬼怒川が氾濫し、茨城県の常総市では、死者が出る程の大きな災害となりました。
ちょうど去年の今頃、私は友人と2人で、常総市の体育館へ行ってきました。
救援物資の仕分けボランティアをするためです。
体育館には、全国から寄せられた善意の物資が続々と届けられますので、
その箱を、ひとつひとつ開けて、分類していく仕事です。
衣類は、半袖、長袖の分類は勿論のこと、サイズ、用途に至るまで、細かく分類します。
そんな中、自然発生的に、リードする人、従う人が出来、みなさん阿吽の呼吸で
速やかに作業が進みました。
小学生の頃から、班活動に慣れている日本人ならではだな~と思いましたが、
日本人ならではの、協調性の発露だとも思いました。
そして、被害に遭われた方達の態度も、素晴らしかったのです。
「これ、頂いても良いですか?」 「こんなに沢山頂いて、申し訳ありません。」等、
謙虚な言葉を私達にかけながら、控えめに救援物資を選ぶのです。
自宅が床上浸水になり、寝食にも困る中、他人を思いやる常総市の方々。
その精神性の高さに、私は泣きそうになりました。
あれから1年~
先日のテレビのニュースで、復興は進んでいると知りました。
良かったな~と思うと同時に、常総市の方々の素晴らしさや、
かなり遠方からもボランティアに駆けつけていた、多くの方々の善意を思い出し、
人間の素晴らしさに、改めて感動するのです。