昨日の記事の続きになりますが。。。
最初の記事(2016年5月12日)にも書きましたが、
私は独身の頃、ダウン症の女の子を教えていました。
マーちゃんと云う、いつもニコニコ機嫌よくしている可愛い女の子でした。
お母様は何時も
「マーちゃんがピアノを習えるなんて、嬉しいです。 夢みたいです!」と言って、
嬉しそうにレッスンに通ってくださっていました。
ある日のことです。
毎週、時間通りにレッスンにやってくるマーちゃんが、
その日に限ってなかなかやって来ません。
20年以上も前のことですから、携帯電話も普及しておらず、
連絡の取りようがない私は、どうしたのかな~と思いながら待っていました。
15分位遅れて、マーちゃんとお母様が、慌てて入ってきました。
「出るのが遅くなり、慌てて運転していたら、
ついスピードを出しすぎて、捕まってしまいました。」
「お巡りさんに、いろいろ聞かれたのだけど、
ピアノに行くので急いでいるんです!と言ったら、すんなり解放してくれました。
勿論、罰金は取られましたけど。」
と立て続けに言いつつ、何故かお母様は、嬉しそうでした。
そしてマーちゃんに
「ピアノに行く、と言ったら、お巡りさんが許してくれたよね。」
と、何度も何度も笑顔で語りかけたりしていました。
その時は、スピード違反で捕まったのに何故嬉しそうなのかな?
照れ隠しなのかな?と思ったのですが、しばらくして。。。
『可愛いマーちゃんが、ピアノを習っているのです。
だから私は急いでいるんです!』
そんな気持ちを、誰かに、大声で言えたのが嬉しかったのかも?と思いました。
それ程、お母様は、満面の笑顔だったのです。
自閉症やダウン症、発達障害のお子様を育てていらっしゃる親御さんに、
私は、大きな声で言いたいと思います。
障がいがあるからといって、習いごとを諦めないでください。
お子さんが何かに興味を持った時に、
障がいがあるから無理!と思わないでください。
【障がいがあっても、両手でピアノが弾けるんです】