先週のある日、某ギャラリーにて、絵画展を見て来ました。
広汎性発達障がいの女性が描いた、美しい絵画です。
その絵がとても素晴らしく、感動したので、
私は久しぶりにノブ君(高1)のお母様に電話をしました。
ノブ君のお母様は、美術大学で学ばれた方なので、
その絵画展をお知らせしようと思ったのです。
ノブ君は、4年生から中学1年生まで、私のところでピアノを習っていました。
ノブ君は、ほとんど喋れない重度の自閉症でしたが、
ピアノも両手で上手に弾けるようになり、
さあこれから~と云う時に、辞めてしまいました。
あるスポーツを習い始め、
その練習が、ほぼ毎日あるので、ピアノを弾く余裕が無くなったのです。
それでも私は、時々ノブ君のことを思い出し、
「どうしているかな~?」と思っていたのです。
そのことをお母様にお伝えしましたら
「ノブも、時々『ピアノ』と呟いているので、
先生のことを思い出しているのだと思います。
つい先日も、『ピアノ』と言っていましたし。」
と仰ってくださいました。
「まあ嬉しい
N君と私の友情は、まだ続いている、と云うことですね。」
「はい、続いていると思いますよ。
ノブも、本当は、ららみ先生に会いたいのだと思います。」
「じゃあ、ピアノに関係無く、遊びに来てくださいね。
本当にノブ君に会いたいので 」
「はい、きっと伺います。」
3年前に辞めてしまったノブ君は、
私が障がい児教育を本格的にやろうと思ってからの、最初の生徒さんでした。
ノブ君の指導が感動的だったことが切っ掛けで、
益々意欲が湧いてきたのですから、
私にとっては、忘れられない生徒さんなのです。
何時か近いうちに、再会出来るといいな~と願っています