昨日は、テツ君(3年生)のレッスンでした。
「練習はしたんだけどなぁ~」と言いつつ弾き始めた宿題は、
やはり残念な仕上がりでした。
「あれっ? 頑張るテツ君なのに、どうしたのかな~?」と言うと、
すまなそうな顔で神妙にしています。
なので、何度か片手ずつ練習させると、テツ君は、正確に弾けるようになりました。
「ほらね、ちょっと練習したら、テツ君は弾けちゃうんだよね。」
「うん。」
「でも、お家での練習が少なかった罰ゲームとして、もう1回お家で練習してきてね。」
「うん。。。」
「さて、それでは、発表会の曲も練習しよう」
「出来ないよ。」
「えっ? 何で?」
「今度の曲は、長いから、間違えるかもしれないし。」
「テツ君なら、大丈夫だよ。」
「やっぱり、この前練習した曲にする。」
1月17日の記事にも書きましたが、
テツ君は、最初に予定していた発表会の曲を、たった1週間で仕上げてきたのです。
それに感動した私は、
少しだけ難しい曲を、発表会の曲としてテツ君に与えたのでした。
「ららみ先生は、テツ君ならば、この難しい曲を弾けると思うんだけど?」
「無理だよ。」
「何で?」
「難しい曲を弾いて、間違えたら嫌だから。 前の発表会の時、僕、間違えたから。」
去年の発表会の時、
テツ君は1カ所だけつまずいた箇所があり、その事を気にしているのです。
間違えた~と言っても、普通の人には分からない程の音の擦れがあっただけなのですが、
テツ君は、ずっと気にしていたのでしょう。
「テツ君は間違えた、と言っているけど、先生も気が付かない程だったよ。
それに、テツ君は、あれから随分と上手になっているから、
今度は大丈夫なんじゃないかな?」
「無理」
う~ん、困ったな~
テツ君には「来週、もう1回話し合おうね。」と言ってレッスンを終えたのですが、
私の中には、大きな宿題が残ってしまったのでした。