ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

間違えたら嫌だから~ADHD児T君

2018-02-14 | ADHD児 頑張るT君

昨日は、テツ君(3年生)のレッスンでした。

「練習はしたんだけどなぁ~」と言いつつ弾き始めた宿題は、

やはり残念な仕上がりでした。

「あれっ? 頑張るテツ君なのに、どうしたのかな~?」と言うと、

すまなそうな顔で神妙にしています。

なので、何度か片手ずつ練習させると、テツ君は、正確に弾けるようになりました。

 

「ほらね、ちょっと練習したら、テツ君は弾けちゃうんだよね。」

「うん。」

「でも、お家での練習が少なかった罰ゲームとして、もう1回お家で練習してきてね。」

「うん。。。」

「さて、それでは、発表会の曲も練習しよう

「出来ないよ。」

「えっ? 何で?」

「今度の曲は、長いから、間違えるかもしれないし。」

「テツ君なら、大丈夫だよ。」

「やっぱり、この前練習した曲にする。」

1月17日の記事にも書きましたが、

テツ君は、最初に予定していた発表会の曲を、たった1週間で仕上げてきたのです。

それに感動した私は、
少しだけ難しい曲を、発表会の曲としてテツ君に与えたのでした。

「ららみ先生は、テツ君ならば、この難しい曲を弾けると思うんだけど?」

「無理だよ。」

「何で?」

「難しい曲を弾いて、間違えたら嫌だから。 前の発表会の時、僕、間違えたから。」

去年の発表会の時、

テツ君は1カ所だけつまずいた箇所があり、その事を気にしているのです。

間違えた~と言っても、普通の人には分からない程の音の擦れがあっただけなのですが、

テツ君は、ずっと気にしていたのでしょう。

 

「テツ君は間違えた、と言っているけど、先生も気が付かない程だったよ。
それに、テツ君は、あれから随分と上手になっているから、
今度は大丈夫なんじゃないかな?」

「無理

う~ん、困ったな~

テツ君には「来週、もう1回話し合おうね。」と言ってレッスンを終えたのですが、

私の中には、大きな宿題が残ってしまったのでした。

コメント

メッセージ

メッセージを送る