昨日は、ミノ君(高2)のレッスンでした。
ミノ君は最近調子が悪く、今月はほとんど学校へ行っていないそうです。
ただ、進級がかかっているので、期末考査だけは、ようやく受けた~
とお母様から伺いました。
私は何にも知らないふりをして、ミノ君を迎えました。
ミノ君は、いつも通り穏やかに入ってきたので、
私もいつも通り卓球の話をしました。
オリンピックの陰に隠れてしまっていたのですが、
最近、世界的なテニスの試合がありました。
その試合の話をミノ君としたのですが、
ミノ君は終始穏やかで、楽しそうにしています。
学校に行かず、お母さんに暴力を振るったり、
暴言を吐いているような感じには見えません。
ピアノの方は、相変わらず練習不足だったのですが、
数回集中して弾かせたら、あっと言う間にスラスラ弾けるようになりました。
「ミノ君は、ちょっと集中すると、すぐ上手になるんだねぇ。」
「はぁ。」
「ミノ君は能力が高いんだから、もう少し練習してよ もったいないなぁ
」
私は、いつもより少し強めに言ってみました。
すると、珍しくミノ君が、私に反論しました。
「テストがあったんで。。。」
「あら、そうだったのね。 テスト勉強を頑張ってたんだね。」
「はい。」
「この間のテストは、物理がよく出来た~と言っていたけど、今回はどんな感じ?」
「数学はかなり出来たと思います」
「凄いね~数Ⅲでしょ? 数Ⅲの問題が、かなり出来たなんて凄いね」
「かなりやったんで。」
「どれ位やったの?」
「テスト勉強の為に、ノート1冊分、問題を解きました。」
「それは凄いね それは相当頑張ったね
」
「はい。」
そう言った時のミノ君のお顔は本当に嬉しそうで、晴れやかでした。
数学の試験がうまくいったことが、
ミノ君にとって、成功体験になったのだなぁと思ったのでした。
今のミノ君に1番大切なことは、
自分自身に自信を持つことなのではないか~と思います。
ミノ君は、超進学校に通っていますので、
周りの級友達の中で、自信を失ってしまっているのです。
ミノ君自身は、もともと聡明で真面目な子なのですが、
おそらく、ちょっとしたきっかけで自信を失ったのでしょう。
そんなことが積み重ったことも、不登校の一因かな~と思います。
今のミノ君に1番大切なことは、自分に自信を持つこと。
そうしたらきっと、事態は改善すると、確信したのでした。