土曜日は、ルイ君(5年生)のレッスンでした。
今回はお父様が連れてこられたのですが、
ルイ君は入って来るなり、悲しそうなお顔をしています。
「あれ? ルイ君、どうしたの?」
「僕、無理です。」とルイ君は泣き出しました。
「今、病院の帰りで、お昼を食べていないのです。」とお父様。
「まあ、そうなのですね ルイ君、ピアノ、頑張れる?」
ルイ君は、玄関ホールに突っ伏して涙を流して無言です
私は、取りあえず、何かを食べさせれば元気が出るかも?と思ったので
「何とか頑張らせますので。」とお父様にお伝えしました。
お父様は、安心したように車に戻られました。
ルイ君と2人だけになったので、私は「ルイ君、何か食べる?」と聞いてみました。
するとルイ君は「そこまでしなくても大丈夫です。」と言いました。
「じゃあ、何か飲む? お水と牛乳と、どっちがいいかなぁ。」と聞いてみましたら
「牛乳がいいです。」と答えてくれました。
私は、台所に行って、冷たい牛乳にお砂糖を入れて持って来ました。
ルイ君は、お口の周りを白くして、美味しそうに牛乳を飲みました。
「お砂糖の入った牛乳はおいしいでしょ 」
「はい 美味しいです
」
「元気出た?」
「はい 元気出ました
」
「じゃあ、ピアノ頑張れる?」
「はい 頑張れます
」
お砂糖の入った甘い牛乳を飲んで、ルイ君はすっかり元気になったようです。
そして、その後のレッスンは、しっかり集中してくれましたとさ
めでたし、めでたし~