【伊勢志摩経済新聞 6月18日の記事より】
伊勢神宮125社で6月15日から、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「月次祭(つきなみさい)」が執り行われている。
月次祭は、外宮(げくう)で15日の22時「由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)」と16日の2時「由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)」の2回、アワビやタイなど豪華な食事を奉納する。
同25日までの期間に伊勢神宮125社で同様の祭典が行われ、五穀豊穣、国家繁栄、国民の幸福、世界平和への祈りが1500年以上毎年欠かさず続けられている。
奉拝者によると、内宮の由貴夕大御饌での参進の際、1匹のホタルが現れ黒田祭主をほんのり照らしながら、目元まで接近して急上昇し、そのまま一行を先導するように上空を飛び続けたという。
黒田祭主が退下(たいげ)する際にも1匹のホタルがどこからともなく現れ、黒田祭主の上空を2度回った。
天皇家の内親王でいらっしゃった黒田清子さんは、
黒田慶樹さんとご結婚されて、一般人になられました。
しかし、去年より伊勢神宮の祭主に就任されましたので、
このような重要な祭典の折には、必ず神事を執り行ってくださいます。
そんな厳かな参拝の際に、蛍が一匹表れて、清子さんを先導なさったとのこと。
何とも風雅で神秘的な出来事でありました。