昨日、新しい生徒さんが入門しました。
入門したのは、K君(2年生)と云う男の子で、R君(5年生)の弟です。
K君は、去年から習いたい様子でしたが、少し待ってもらっていたのです。
と云うのは、3歳年上のお兄ちゃんR君は、広汎性発達障がいなので、
同時期に始めたら、K君は、きっと すぐにお兄ちゃんを抜かしてしまうでしょう。
「お兄ちゃんはピアノが弾けて凄い」と思っているK君。
そして、「ピアノが弾けてかっこいい僕」と思っているR君。
そんな2人の関係性を、出来るだけキープしてあげたいな~と思ったからでしたが、
あまり長い間待たせるのもK君に申し訳ないので、今月からレッスンを開始することにしたのです。
私は、R君が使用している物とは違う楽譜を購入して、R君のレッスンに備えました。
そして昨日が、待ちに待った初めてのレッスンとなりました。
お母さまとK君は、一緒に玄関に入ってこられました。
「K君、こんにちは K君のことを待っていましたよ。
ところで、K君は、ママが居なくても大丈夫ですか?
ららみ先生と2人だけでも大丈夫かな?」
K君は、大きく頷きました。
男の子場合、兄弟が一緒にレッスン室に居ると、どうしても気が散ってしまいます。
なので、「レッスン室には、1人ずつ入ってくださいね。」と、
K君のお母様にも承諾を得ていたのです。
K君は、緊張した面持ちでしたが、私の言うことを一生懸命に聞いてくれて、
理解しよう、上手になろう、と云う意欲が伝わってきました。
想像した通り、レッスンは、スムーズに進みました。
レッスンが終わると、K君はお兄ちゃんのR君と入れ違いに、
車で待っているお母様の所へ戻りました。
お兄ちゃんのレッスンが終わった頃、お母様がレッスン室に入って来られました。
「K君、とても熱心にレッスンを受けてくれましたよ。」とお伝えしましたら
「Kは、レッスンを受けたのが、余程嬉しかったらしく、
車の中で、レッスンの様子を興奮して話してくれました。」
と、お母様が仰いました。
「まあ、そうだったのですね。」
「普段、お兄ちゃんと弟(2歳)に挟まれて、自分が主役になることが少ないので、
マンツーマンのレッスンの時間が、とても楽しかったみたいです。」
「そうなのですね。 私も、とても楽しかったです。」
眼に、強い意志を感じるK君。
そんなK君との これからのレッスンを思い、私自身も心が弾むのでした。