昨日は、Y先生(20代・女性)のレッスンでした。
Y先生は、大学1年からピアノを始め、採用試験合格後は小学校の先生として活躍しています。
Y先生には先回、「トルコ行進曲」の宿題を出していたのですが、
Y先生が持ってきたのは、ずっと練習している「お人形の夢と目ざめ」でした。
弾き始めるなり、
「4ページ目を弾く時、左手が痛くてたまらないのですが、どうしたらよいですか?」
と聞かれました。
4ページ目は “お人形の踊り” という部分なのですが、
楽譜を見ると、左手の和音のポジションが結構移動します。
左手だけを弾いてもらうと、
案の定Y先生は、身体の位置を変えずに 左腕と左手を大きく移動して弾いています。
しかも、足許を見ると、足はつま先立ちで安定感がありません。
「Yちゃん、左手のポジションが変わる時は、身体ごと移動した方がいいわよ。
特に、左手で高音の和音を弾く時は、身体も右に移動しないと腕や手が痛くなる原因になるから。」
「身体を右に持って行くのですか?」
「そう、そうしないと、左の上腕がいたくなるし、音も不安定になるしね。」
「こうですか?」と、Y先生は左手のポジションに合わせて身体を右に移動しながら弾きました。
「そうそう、そんな感じ。
でも、身体が移動するためには、足でしっかり身体を支えないとね。
足の裏をしっかり床に着けて、踏ん張って弾いてね。」
Y先生は、何度か弾いてみて、コツを掴んだみたいでした。
身体の位置と、足の安定した支え。。。
そんなことを考えつつ弾くと、疲れない奏法を身につけることが出来るでしょう。
そして、疲れない奏法を身につけると、音色の幅も広がると思います。