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自閉症の作家・東田直樹さんのエッセイ(毎週水曜更新)
「東田直樹の絆創膏日記」
第57回 「僕のもやもや」が掲載されました。
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2018年12月17日
自分らしく生きていくためには、どうすればいいのか、悩んだことはないだろうか。
そんな時には、どうして自分らしく生きたいのか、そう考えるようになったきっかけを、もう一度思い出してほしい。おそらく現状に不満があり、何かを改善したいか、または、よりよい自分になりたいかのどちらかに違いない。
だとするなら、可能な限り環境を整える、出来るだけ自分自身が向上する、などの努力をすればいいのだと思う。
「自分らしく」という言葉を使うと、自分にしか出来ないことに挑戦しなければならないイメージがある。けれど、この世の中にある仕事や作業の多くは、誰がやっても大きな違いはないものが多い。逆に言えば、代わりの人が、いくらでもいるからこそ、社会は成り立っているのだ。
では、自分らしくあることには、どのような意義があるのだろう。
それを考えるために、結果が与える有効性という視点に着目してはどうか。
そうすれば、自分だからこそ出来ることが、おのずと見えて来るような気がするのだ。
自分らしくいることで、幸せになる人は誰なのか。
僕の頭には、自分自身と家族の顔が思い浮かぶ。
今、幸せな毎日を送れているなら、もう十分自分らしく生きていると断言してもいいのかもしれない。
「自分らしく生きる」とは、自分だけにしかわからない幸せを、身に沁みて感じることだと思うから。
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「自分らしく生きる」とは、どういう意味かな。。。と、ずっと考えてきました。
ああ自分だけにしかわからない幸せを感じることなんだ
と腑に落ちました。
全くその通りと心から思ったのでした。