ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ピアニスト・遠山慶子さんの思い出

2021-04-02 | 音楽&ピアノ

ピア二ストの遠山慶子さんの訃報が
目に飛び込んできました。

3月29日、脳腫瘍の為、お亡くなりになったとのこと。

87歳とのことでした。

ここ最近は、草津音楽祭の御様子を拝見して、
お元気に御活躍だな~と思っていたので、
何か、急な事のように感じました。

 

 

ピアノの先生になって間もない頃のことです。

高校の音楽の先生から連絡があり、
譜めくりを頼まれました。

ピアノの遠山慶子さんと
ヴァイオリンの塩川悠子さんの
デュオリサイタルです。

 

遠山慶子さんは高名なピアニストですから
非常に緊張したのですが、

なんとか無事に行う事が出来て、
ホッとしたのを覚えています。

 

演奏が終わった時、
遠山慶子さんはニッコリ笑って

「どうもありがとう。とても弾きやすかったわ。
御礼にレコードを送るわね。」

と仰ってくださいました。

 

そして、数週間経ったある日、
遠山慶子さんから、御自身のレコードが送られてきました。

モーツアルトの室内楽だったと思います。

何て光栄なことでしょう

美しい音色をしみじみと聴き、
私は、改めて室内楽の素晴らしさに目覚めたのでした。

 

演奏中の気迫と美しい音色、
終了後の優しくエレガントな笑顔、
そして、私にまで御礼をしてくださる誠実なお人柄。。。

その時にお召しになっていた
美しいシフォンのドレスと共に、

遠山慶子さんの、忘れられない思い出です。

 

 

そして、常に穏やかに微笑んでいらした
バイオリニストの塩川悠子さんの事も忘れられません。

穏やかで美しい音色は、
塩川悠子さん御自身の雰囲気そのものでした。

 

その後、塩川悠子さんは、
ピアニストのアンドラーシュ・シフさんと御結婚されたと知りました。

私はシフの演奏が大好きで、
その美しい音色を とても尊敬していましたので

あ~なるほどな~ 凄くお似合いだな~と感動したのでした。

 

 

今日は、遠山慶子さんの思い出を綴ってみました。

御冥福を、心よりお祈り申し上げます。

 

 

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手拍子の練習~くすぐってみた

2021-04-01 | 広汎性発達障がい H君

続きです~

 

ワークをした後は、リズムの練習です。

ハル君は、手拍子が苦手のようでしたので、
毎回、色々な方法で練習しました。

おそらくハル君は、
頭では理解しているのでしょうが、
打ちたい時に手を打てないのだと思います。

きっと、運動を司る回路が、
少しだけ混乱しているのでしょう。

例えば、1番簡単な
【タン タン タン うん 】  のリズムも、
ハル君にとっては至難の業なのです。

保育園で いつもやっている
【タン うん タン うん  】は出来るのですが、

何を真似させても、
タン うん タン うん になってしまうのです。

 

そんな時のハル君は、凄く苦しそうです。

真面目なハル君は、
私の期待に応えようと、真剣な眼差しで、
一生懸命に取り組みます。

でも、出来ない。。。

ハル君の苦しみというか、
悲しさが伝わってきて、私まで切なくなります。

そんな時は、無理に特訓せずに、
また来週頑張ろうね~と声をかけます。

 

1度、ハル君を膝に乗せて、
手拍子をサポートしたことがありました。

まだ4歳なので、抱っこしても嫌がらずに
私の膝に座ってくれたのですが、

その時に感じたのは、ハル君の身体の固さです。

他人の私が抱っこしたので、
緊張したのもあるかも知れませんが、

身体全体がとても緊張していました。

 

お母様にうかがうと、
身体の固さは、お母様も感じているらしく、

いつも こんな感じです~と仰っていました。

 

私は、ハル君の身体をくすぐりました。

ハル君は、楽しそうに笑いました。

その時、一瞬、身体が柔らかくなったように思いました。

 

医学的な事は分からないのですが、
くすぐる事は、ハル君にとって良い効果があるかも?と思い、

「お家でも、時々くすぐってみてください。」

とお伝えしました。

 

この2ヶ月の間に、そのような経緯があり、

ハル君は今回のレッスンで ようやく
【タン タン タン うん】が完璧に出来る様になりました

お家での特訓が功を奏したのか?

くすぐった事が良かったのか?

おそらく両方の相乗効果だと思います。

 

ハル君自身も、かなりの達成感があった様子で、
「もっと、ここに居る」と主張した程でした。

幸い、次はハル君のお兄ちゃんのレッスンでしたので、

静かにしている事を条件に、
レッスン室に居る事を許可しました。

 

ハル君は、10分程して退室しましたが、
本当に満足そうなお顔で

「さようなら。」と言いました。

ハル君の満足そうなお顔を見て、
私自身も、達成感を感じたのでした。

 

 

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