キュムヌ・コーラの下流を、吊り橋の上から見下ろしました。
今は乾季ですが、雨期にはきっと水量が増える筈です。
川は急峻な山の合間を流れます。
川の中に、大きな岩が幾つも転がっていました。
橋を渡るとすぐに、登りが始まります。
5分程登って振り返ると、先ほど下ってきた斜面が見渡せました。
段々畑の中を縫うように、細い道が続いていました。
暫く進むと、カラフルなタルチョ(祈祷旗)がはためく場所に出ました。
初めて目にする光景です。
初日、二日目に歩いたダウランティ・コーラ沿いのルートに比べ、よりヒマラヤのイメージに近い雰囲気を感じます。
段々畑の中に、ヒマラヤ街道の雰囲気そのままのトレッキングルートが続いていました。
その先へ進むと、農家の庭先に迷い込んだかのように思える場所に出ました。
道を間違えたかなと心配になって振り返れば、彼方に今朝下りてきたばかりの森が見えていました。
ヒマラヤの人々の暮らしの中に、トレッキングルートが伸びているのです。
尾根筋のでっぱりを曲がり込むと、目の前に青いGH(ゲストハウス)が現れました。
このルート上のGHは、ダウランティ・コーラ沿いに比べ、規模の小さいものばかりでした。
ここを歩くトレッカーは、彼の地よりも少ないのでしょう。
GHの壁のルート図に、現在地 グルジュン(Ghurjung)2050mと掲げられていました。
手持ちの地図にはグルヌン(Ghurnung)と記されていますが、現地の発音をアルファベットに置き換えるので、どちらが正しいということでもなさそうです。
ルート図にコースタイムが記されていました。
今日の目的地のチョムロンまでは2時間とあります。
ちなみに、今朝出発したタダパニまでは3時間半と記されていました。
キュムヌ・コーラ左岸の森にトレッキングルートが続きます。
斜面を刻む沢に真新しい吊り橋が掛かっていました。
吊り橋のアンカーに、ブリティッシュ・ネパール農業援助協会のプレートが嵌められていました。
ネパールの山村を、恒常的にサポートする組織があるようです。
対岸に集落と段々畑が見えていました。
今まで見てきた範疇で、集落は全て段々畑の上部に位置していました。
はて? どんな理由があるのでしょうか。
そんなことを考えながら、のんびりゆっくりと森と集落を抜けて行きます。
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