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シヌワの夜明け

2014-05-15 22:00:25 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 3月10日

 

 6時40分、モディ・コーラ(モディ川)の谷が明るくなってきました。

 

 左岸の尾根の上にマチャプチャレが顔を出します。

 

 夕方から降り出した雨は、夜のうちに止んだようです。

 

 

 下流を見ると、雲が広く空を覆っています。

 

 午後に天気が崩れそうな気配を感じました。

 

 

 

 もう一度振り返り、谷の上流とマチャプチャレのピークをズームアップしました。

 

 谷奥の先に見えるピークが6248mのガンダルバチュリでしょうか。

 

 マチャプチャレの東壁が、僅かに赤味を帯び始めました。

 

 

 

 光が谷の中へ廻りこんできます。

 

 シヌワのGH(ゲストハウス)が朝の時を迎え、トレッカー達が動き始めました。

 

 

 谷の壁にへばり付いたチョムロン村にも光が届き始めました。

 

 そして、モディ・コーラ右岸の、ヒウンチュリから伸びる尾根にも朝陽が届きました。

 

 

 

 さて、そろそろ出発しましょう。

 

 今日の目的地はデウラリです。

 

 

 実は昨日、道中を前後して歩いて来た、同宿のネパール人ガイド、サンデシュさん達とすっかり仲良くなっていました。

 

 今夜のGHは、そのサンデシュさんが携帯電話で予約を入れてくれたのです。

 

 私にとって、これが非常にラッキーだったことが後で分かります。

 

 

 今朝のシヌワGHの支払いは1060Rsでした。

 

 100Rsは94円ですから、一泊二食で996円ということになります。

 

 このような金額で、こんなに素晴らしい思いをさせてもらって、本当にいいのでしょうか?、(満面笑顔)

 

 

 空が明るさを増し、谷の中もかなり明るくなってきました。

 

 空に浮かんだ白い雲とマチャプチャレが素晴らしい風景画を見せてくれます。

 

 今日は一日、マチャプチャレを眺めながらのトレッキングになりそうです。

 

 

 ほぼ8時過ぎ、モディ・コーラ右岸の断崖の登山道へ歩を進めました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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神々の住む谷

2014-05-15 13:31:11 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 シヌワの手前の茶屋で雨を凌ぎ、10分程で再び歩き始めました。

 

 

 シヌワには数件のGH(ゲストハウス)がありました。

 

 一軒のGHは、軒先が美しいマリーゴールドで飾られていました。

 

 しかし、マチャプチャレの方角に窓が開いていません。

 

 

 もう一つ上のGHを目指しました。

 

 谷の斜面に真紅のシャクナゲが鮮やかです。

 

 

 

 そんな場所で、道の横に「Notice(注意)」 と表示された看板を目にしました。

 

 そこには、次のようなことが記されていました。

 

 「トレッカーの皆さん、昔からの聖なる、神秘な場所として信仰されている、シヌワからアンナプルナベースキャンプまでの特別地域で、鶏、豚、水牛の肉を口にしないで下さい。それらの掟に逆らうと、災害や事故に合うことになるかもしれません。」

 

 いよいよ、アンナプルナ内院となる核心部分に足を踏み入れたようです。

 

 

 そして、16時15分過ぎ、谷の斜面にへばり付いた、暗い雲に覆われるシヌワのGHに到着しました。

 

 

 

 谷に迫り出したGHのダイニングルームから、チョムロン・コーラの谷を挟んで、崖の上にチョムロン村が望めました。

 

 

 そして、程無く、シヌワに本降りの雨が降り始めました。

 

 

 宿泊者達はダウンジャケットを着こみ、ダイニングルームに集まって来ました。

 

 

 18時を過ぎた頃に雨が止んで外を見ると、対岸の稜線は、白い雪の薄化粧が施されていました。

 

 

 そして、神々が住む谷の上部は、青白いベールに包み込まれていました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

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美しい谷

2014-05-15 10:44:42 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 タウルンには13時15分頃に到着しました。

 

 モディ・コーラの本谷を眺めるテラスは最高のロケーションでした。

 

 

 モディ・コーラの谷を見下ろすように、シャクナゲが赤い花を咲かせていました。

 

 2200メートル前後の標高が、シャクナゲ開花に適した現在の温度条件なのでしょうか。

 

 

 

 V字状の谷が上流へ切れ込み、谷の奥は厚い雲に覆われていました。

 

 

 タウルンから15分程歩くと、当初の目的地であるチョムロンに到着しました。

 

 しかし、時刻はまだ13時半を僅かに過ぎたばかりです。

 

 

 谷の上流に目をやると、斜面の中腹のシヌワにGH(ゲストハウス)らしき建物が見えていました。

 

 「明日の朝、今雲の中に隠れるマチャプチャレを、あそこから見れば、かなり迫力があるに違いない」

 

 私はそう判断すると、迷うことなくシヌワに向かって歩き始めました。

 

 

 タウルンとシヌワとの間に流れるチョムロン・コーラ(チョムロン川)へ下ると、村の小母さんが竹籠に薪を背負って坂を登ってきました。

 

 ネパールに来て、このような竹籠を初めて目にしました。

 

 アンナプルナ周辺の狭いエリアであっても、谷ごと尾根ごとに、住民の風習や行動に差が見られます。

 

 

 チョムロン・コーラはモディ・コーラの支流で、アンナプルナ・サウスの横に位置する岩稜ヒウンチュリ6441mから流れ出ます。

 

 それにしてもチョムロン・コーラは、冒険心をくすぐる、小股の切れ上がった美しい谷です。

 

 

 

 チョムロン・コーラに長い吊り橋が架かっていました。

 

 

 吊り橋の中央からチョムロン・コーラを見下ろすと、谷の底にエメラルドグリーンの水が飛沫をあげています。

 

 沢の上流になればなるほど水温が下がり、水が澄んでくるのでしょう。

 

 

 坂を登り進み、途中から振り返ると、通り過ぎたチョムロン村が尾根の中に霞んでいました。

 

 

 そして、シヌワを前にする場所で雨が降り始めました。

 

 

 

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