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登山路に咲く花

2014-05-16 22:10:17 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 10時40分にドバン2660m を通過しました。

 

 

 マチャプチャレの双耳峰が目の前に聳えます。

 

 

 笹藪の中に道は続き、露出した岩の上に清らかな沢水が流れました。

 

 進むにつれ、周囲に現れる植物が多様な変化を見せます。

 

 

 

 沢水の脇に、名も知らぬ花が咲いていました。

 

 

 スミレやリンドウの仲間が暖かな陽射しを浴びていました。

 

 

 

 イワウメに似た可憐な花が、ブーケを作って優しく岩を包んでいました。

 

 

 森の道でサクラソウ「Primula edgeworthii」が花群をなします。

 

 花群の中で、白と薄紫色の花が隣り合わせに咲き競っていました

 

 

 サクラソウの花群を過ぎた辺りから、木の高さが徐々に低くなってきました。

 

 シャクナゲの林も、ゴレパニ附近で見たような迫力を感じさせません。

 

 

 そして、この頃から急に、空に明るさが失われてゆきました。

 

 目の前の尾根を、ねずみ色の雲がゆっくりと上昇してゆきます。

 

 谷は色彩を失い、

 

 

 

 氷の粒が突然、バラバラッと足元に散らばりました。

 

 

 周囲に青い彩が消え、鼠色の風が流れ始めました。

 

 

 

 今朝予想した通りの展開になってきましたが、そんな時、運良くヒマラヤホテルのロッジに到着しました。

 

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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サンクチュアリの森で

2014-05-16 17:13:49 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 バンブーのGH(ゲストハウス)は、宿泊者を送り出した後の静かな佇まいを見せていました。

 

 薄っすらと雪をのせたトタン屋根の上に青い空が拡がっています。

 

 

 バンブーを過ぎると、竹藪の中に登山道が伸びていきました。

 

 

 竹藪を抜けた辺りで、紫のスミレや白いスミレが咲き並ぶ姿を見かけました。

 

 

 

 昨日歩いた山里の道と異なり、沢に丸太橋が架かります。

 

 

 
 シヌワから先は、神聖な神々の庭なのです。

 

 馬もロバも入れないサンクチュアリ(聖地)では、人が物資を担いで運びます。

 

 当然、耕作地などはなく、谷の中は広葉樹と針葉樹の混交林が広がるばかりでした。

 

 

 

 シャクナゲが時折赤い花を見せます。

 

 

 

 サクラソウが頻繁に姿を見せてくれました。

 

 

 谷を見上げると、青い空と白い雲の戯れを見ることができます。

 

 

 雲と風が豊かな水をもたらすようです。


 小さな小屋に発電モーターが鳴り響いていました。

 

 バンブーでは、カトマンズよりも潤沢に電気が供給されているようです。

 

 

 昨晩同じGHに泊まった、家族連れトレッカーの元気な姿が見えます。

 

 彼らを追い抜いて花の写真を撮っていると追い抜かれ、また追いついての繰り返しを続けました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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マチャプチャレが全貌を見せ始める

2014-05-16 15:10:09 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 歩を進める道の脇にスミレが咲いていました。

 

 昨日初めて目にしたエインズリエア・アプテラ(Ainsliaea aptera)[右写真]も花を咲かせています。

 

 

 

 深い森の中に道が続きます。

 

 

 モディ・コーラ右岸に沿って続く道は、山の斜面に重なる、カーテンの襞のような尾根を縫って進んで行きます。

 

 小さな尾根を廻りこむ毎に、谷の表情が微妙な変化を見せます。

 

 

   

 マチャプチャレが少しずつ大きくなってきました。

 

 

   

 登山路は少しずつ高度を増してゆき、周囲に雪が姿を見せ始めました。

 

 

 

 足元の谷に鬱蒼と木が茂り、 

 

 

 

 谷の奥に、岩と雪からなる神々の神殿が望めます。

 

  

 朝露に濡れながら、日溜まりに可憐な花が咲いていました。

 

 

 

 登山路はアップダウンを繰り返し、竹繁る森を抜けてゆきます。

 

   

 そして、マチャプチャレが全貌を見せ始めるころ、

 

  

 バンブーに到着しました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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