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神田川の源流をスタート

2021-06-08 10:29:19 | 自転車で神田川

 東京に緊急事態宣言が発令された2021年の4月25日から小石川植物園が休園となり、連日のように自転車で通いを続けていた私は時間を持て余しました。

 

 そこで、自転車で都内の公園などを訪ね歩き、花や樹の観察を始めました。

 

 5月26日には自転車で、荒川の分岐点から隅田川を河口まで下り、川面を渡る風の中で、心地よい一日を過ごしました。

 

 

 しかし、隅田川の川辺を自転車で下りながら植物を観察する試みは、大した成果も得られず、足腰の鍛錬のみの結果に終わりました。


 ところで、世間を混乱させる新型コロナウイルスは、感染すれば命に係わりますが、感染拡大は唾液の飛沫が主と考えますので、川風が吹く場所を自転車で走るだけなら、感染の心配は殆どないと判断しました。

 

 私のような高齢者が、いたずらに感染を怖れて、自宅に籠る生活を続けると、身体機能や認知機能が低下する可能性は高いのです。

 

 もしフレイルと称する準認知症状況に陥れば、連れ合いに迷惑を掛けますし、社会のお荷物とって国の保険財政を圧迫し、巡りめぐって子や孫たちに負担を掛けることになります

 

 年を取ったらピンピンころりの人生を目指し、楽しく前向きに、日々を過ごしたいのです。


 東京の緊急事態宣言が6月20まで延長されたことで、小石川植物園も休園が続くと思い、神田川に沿って、源流から河口まで自転車で下ることにしました。


(※ 小石川植物園が6月1日に再開されたことを、さっき確認しました)


 6月2日に都内の自宅を自転車で出発し、10時半ごろに神田川の源流となる井の頭公園に着きましたが、久しぶりに来た井の頭公園で草や木の観察に嵌り、気づくと12時を過ぎていました。

 

 

 しかし神田川は源流から河口ま24.6㎞ですから、計算上は自転車で2~3時間程度の距離です。

 

 焦ることもないので、ゆっくりと川下りをスタートさせました。


 神田川の源流に、

 

 「ここが神田川の源流です。神田川は善福寺川、妙正寺川と合流して隅田川に注いでいます」

 

 と記された看板が建てられていました。

 

 

   
 神田川の流れに沿って、井の頭公園の中の舗装路にペダルを進めました。

 

 
 ペダルをこぎ進めてすぐに、京王井の頭線のガード下を潜りました。

 

 
 音もなく流れる神田川のせせらぎが、緑の木々に包まれています。

 

 
 豊かに緑の枝を広げたケヤキの下で、ランチタイムを楽しむ家族の姿を見かけました。

 

 
 夕やけ橋が神田川をまたぎ、その先に静かな住宅街が佇んでいました。


 気まぐれに橋を渡り、川の左岸を下ってゆきます。

 

 
 レンガを敷き詰め、川面を見下ろす道に、木漏れ陽がちらちらと踊っていました。

 

 
 そんな小道の脇で、スカンポの別名を持つスイバが、のびのびと葉を広げていました。

 

 スイバは全国のどこにでも見かける野草で、お浸しや酢味噌で和えて食べると美味しいらしくのですが、私はまだ食べたことがありません。

 

 その横でヒメジョオンが、いつもの白い花を咲かせていました。

 

 最近ヘラバヒメジョオンという種があることを知って、ヒメジョオンを丁寧に見直すように心がけていますが、どうやらこれはヒメジョオンのようです。

 

 

   
 その先へ進むと、金色の花糸を伸ばしたビヨウヤナギが、明るい初夏の陽射しを浴びていました。

 

 
 自転車をこぎ進めながら、路傍の草花に気を取られていると、いつの間にか井の頭公園を抜け出たようです。

 

 神田川に沿って続く側道の景色の中で、数多くの住宅が、平穏で満ち足りた暮らしの香りに包まれていました。

 

 

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