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「神田川流域案内板」が興味深い

2021-06-17 21:13:17 | 自転車で神田川

 乙女橋から先へ進むと、側道に地中海原産のアカンサス(ハアザミ)が特徴的な花を咲かせていました。


 トウネズミモチの枝先に繁る蕾が花咲く準備を整えています。


 トウネズミモチは湾岸地帯などで増えすぎ、最近は要注意外来生物に指定されています。


 出る釘は打たれるようです。


 しかし、冬の前に沢山実を稔らせるので小鳥達は喜んでいるようです。

 

 

   
 神田川は杉並区の住宅街の中を、直線と曲線を繰り返しながら流れます。


 堂ノ下橋まで来て、川を覗くと、澄んだ水が流れ、川底に緑の植物が繁茂していました。


 澄んだ水が光を通せば、川底に緑が増えて酸素を放ちます。

 

 魚や水生昆虫が暮らせる環境が整えば、カモやサギなどが飛来し、アユの泳ぐ姿が見られるようになる、かもしれません。

 

 

   
 川に面した民家の塀に沿って、バラが花を咲かせていました。

 

 
 提灯形のチロリアンランプが蔓を伸ばし、花を咲かせていました。


 この花は熱帯地方の原産ですが、耐寒性があるので、最近は都内の民家などでも姿を見かけます。


 カンナは普通、夏から秋にかけて花を咲かせますので、この辺りは温かいのでしょうか。

 

 


 塚山橋まで来ると、橋に面した緑地に、細長い水滴形のオブジェが置かれていました。


 自然界で目にしないフォルムに、私の中で何かが共鳴しました。

 

  
 塚山橋から100メートルほど下流に架かる橋が鎌倉橋です。


 鎌倉橋の名を目にして、すぐに鎌倉街道を思い浮かべました。

 

 
 案の定、右岸の橋の袂に鎌倉橋の由来が掲げられていました。


 「橋名は『むさし名勝図会』に『鎌倉街道ゆえ、鎌倉橋という』と記され、また一説には太田道灌が江戸城を築く際に高井戸八幡神社を建立させ、鎌倉八幡宮の神霊を勧請し、鎮座地に近いこの橋を鎌倉橋と名付けたと言われる」と記されています。

 


  そのすぐ横に、杉並区が「神田川流域案内板」を設置しています。

 

 
 この辺りの地図が示され、

 

 
 このあたりで見られるハクセキレイやハグロトンボ、アオスジアゲハ、植物のオギなどが紹介されています。

 しかし、ハグロトンボとオギは川をコンクリートで固める前の状況のようです。

 

 
 先の塚山橋を渡った右岸で、昭和7(1932)年に発見された塚山遺跡は縄文時代の遺跡です。

 後の調査では、3万年ほど前の旧石器時代から縄文時代にかけて、人々が暮らした証が残されていることが分かったようです。

 


  平成12(2000)年に杉並区在住の地質研究者によって発見された、杉並累層化石(生物が活動した痕跡)などが説明されていました。

 


  川沿いを自転車で下る時は、掲示物を写真に撮る作業が精一杯で、記載内容へ十分に目を通すことができませんでした。


 今回記事を書くに当たって、内容を確認しましたので、その知識を携え、再度、この辺りを自転車で訪ね歩きたいと思います。

 

 

 追伸:昨日、新型ウイルスワクチンの二回目の接種を終えました。

 

    一回目の注射で抗体ができて、そこへ、二度目の注射で抗原が入る

    ので、熱ぐらい出るだろうと覚悟していたのですが、副作用は全く

    ありませんでした。 年を取ると抗原抗体反応が弱まるのかな?

    

 

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