鎌倉橋で右岸へ渡りました。
神田川の両岸に静かな住宅街が広がります。
澄んだ水が音なく流れます。
左岸のサクラが川面に枝を張り出していました。
側道は緑に包まれています。
梢橋は、中央にテラスが設けられていました。
誰が意匠を考えるのでしょう。
こんな橋が川に架かれば、川辺の人々の川への愛着は増すことでしょう。
梢橋のテラスから上流を振り返りました。
岸から枝を広げたサクラの花は、川面にどんな光景を映すのでしょう。
次の藤和橋(とうわばし)もなかなか個性的なデザインでした。
この辺りは井の頭線や京王線の駅に近く、甲州街道からも遠くないのに、静かな環境が保たれています。
便利で静かな暮らしが楽しめそうです。
橋の袂で、シモツケが微笑みの花を咲かせていました。
藤和橋で左岸に渡り、レンガ敷きの路を、ゆったりペースで自転車を走らせました。
こんな気持ちの良い所を、急いで通り過ぎたら勿体ない。
八幡橋(はちまんばし)まで来ると、右岸に八幡神社が見えていました。
さっき通り過ぎた、鎌倉橋の名の由来の一つに、この神社が、鎌倉八幡宮の神霊を勧請したことが挙げられていました。
橋の袂の枝垂桜が花を咲かせたら、きっと見事でしょうね。
下流から橋を望むと、川の段差を鯉が泳ぎ上る姿が見えました。
川底と両壁をコンクリートで固めた川が海へ向かいます。
この時は意識しなかったのですが、杉並累層第一発見地は確かこの辺りだったはずです。
そんな地層も今は、コンクリートで覆われてしまったようです。
川に面した家々にゼラニウムやサルビアなどが育ち、ヒマワリが背を伸ばし始めていました。
川面に小さな波紋が広がり、鯉が泳ぎます。
そんな道で自転車をこぐと、幸福橋の名札を付けた橋に出ました。
橋の名前は誰が考えるのでしょうか。
ゆったりと川は流れ、家々に花が咲き、駅は近く静寂ならば、幸福橋と名付けたい気持ちは分かります。
幸福橋から眺めると、両岸が緑に包まれ、民家の柵に赤い実を稔らせるザクロが花を咲かせていました。
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