Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

犬も歩けば........

2011-08-10 | Others
 震災以来はじめてという方々に会うと、ご無沙汰の挨拶代わりに何処へ行っても震災当日の話を尋ねられるのは仕方ないところです。
日常ではその日のことが話題に上ることは稀になりつつありますが、安否をふくめて近況まで、なかなか本題に入れない所もありました。



過度な自粛は復興の妨げと、折りをみて以前のようなペースに戻そうと思いますが、なかなかそういきません。
美味しいものを食べても、何か気に入った物にめぐり会っても、何処かで以前ほどには楽しめない部分があるように感じています。
無駄をそぎ落としていきたいという気分も手伝って、そういう心理は、意外に奥深くまで巣食っているのかも知れません。

今季、SALEになっても、以前のような手応えを感じられないと多くの店で聞きます。
既にその傾向は一昨年くらいから顕われていたという所もあるので、一概には結びつけられないかも知れませんが。

ところが.......

犬も歩けば棒に当たると言いますが、あちこちフラフラしておりますと、女性にとっては思わず触手がうごくような品があるようです。
服は言うに及ばず、特に靴やバッグの好きな女性が街を歩いて、捨て目というかちょっ目を配っていると、どうしようかと思う品がいくつか見つかるようでした。
全部つきあっていたら切りがないので、正直な感想を言って、取捨選択を促します。
やはり、あまり売れてないから、こんな時期でも買える物が残っているのかと想像しました。

そう言えば馴染みのイタリア料理店で、「あれ以来、東京の店でも不入りが続き、持ちこたえられず閉める所が出てきた」と出入りの業者さんから聞いたと言います。
それ故、昨シーズンまで割高だった食材もダブついたのか、比較的廉価に廻ってくるという話です。
漠然と、遣る瀬無い話ですね。



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水のある庭

2011-08-10 | Others
 毎年のように京都に足を運ぶようになって15年を超え、多いときには年4回、繰り返し神社仏閣を訪れました。
多くの寺で枯山水の庭を見ることが出来ますが、それ以外は夏の渇水から苔の状態が痛々しい場合が少なくありません。
幸い今回は直前の台風によって、乾いていた苔が、驚くほど早く元気を取り戻したそうです。人手による散水では同じ効果は得られないと伺いました。
やはり夏には、水のある庭のほうが涼をはこんでくれるように思います。

今年に入ってからだったでしょうか、NHKで、琵琶湖疏水を利用した南禅寺周辺の庭園ばかり特集した番組がありました。
中でも明治期に召し上げられた広大な寺域を、財界人がよりをかけて完成させた對龍山荘などは、思わずため息が出るほど素晴らしい庭です。

15軒ほど散在すると言われるそうした別荘は、残念ながらほとんど非公開だそうです。
唯一、山縣有朋の別邸・無鄰菴だけが年末年始以外ほぼ休みなく公開され、容易に見ることが出来ます。



というわけで、「ちょっとそこまで」行ってきました。
今回はそれらの庭園のいくつかを手掛けた、七代目・小川治兵衛という造園家の仕事を偶然なぞるように、行った先々で見ることが出来ました。

特別癒しを求めていたり、疲れていたりという事はまったくありませんが、自然の風物を巧みに取り込んだ庭は、そんな人にさえ安らぎをもたらしてくれるような気を蓄えた空間です。



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