Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Speak like a child

2013-02-04 | Jazz
 正月はいつもの年とは違っていたので、何だか自分でもわからないうちに過ぎてしまいました。
初詣や新年の挨拶も、月末ちかくまでかかったような気もします。

関東にしては大雪の降った14日の数日あとのこと、快晴の日に布団をほしていると、まだ残る雪に阻まれて車両が少ないせいか、あるいは普段遠くに聞こえている様々の音が吸収されるのか、とても静かなことに気づきました。

子供の頃、元日から営業する店はほとんどありませんでした。
正月は家で静かに過ごすことが普通でしたので、少なくとも午前中は近隣もひっそり静まりかえり特別な一日という感じがしたのを思い出します。

最近かなり日がのびてきました。
夕方5時にはまだ明るさが残って、天気の良い日には日没まで様々の色に変化する空を楽しめます。



先月末、私鉄の車内であったことだそうです。
快速電車が始発駅をでた途端、幼児が泣きはじめました。
お母さんは一生懸命あやしますが一向に泣きやむ気配がなく、次の駅までしばらくある事を思うと気が気ではなかったでしょう。

大人たちが幼児なら仕方ないことだと思い始めた頃、隣に座っていた小学生の女子が幼児にむかって、持っていた切符を手から手へハラハラと落として見せたそうです。
繰り返しやるうちに興味をそそられたのか、泣きやんだだけでなく笑い始めました。
その後、下車するまで幼児の機嫌は保たれたので車内の空気は和み、母子や小学生が降りたあとまで何やら暖かい雰囲気だったと言います。

小学生には弟妹をあやした経験があるのか、他の大人がやっていたのを見たことがあるのか、偶然の思いつきなのか、様々の推測が成り立ちます。
でも、そんなことより目の前の事象にさらっと対応したその子の機知が清々しいです。
目撃した人によると、ただ自分もそうしたくて幼児をかまい、それによって機嫌がみるみる良くなっていくことを楽しんでいただけにも見えたと言います。
生得のものでしょうか。

飛行機内での乳児の泣き声にクレームをつけた人が話題になっていましたが、前掲の話を聞かせてくれた人の職場では、いい大人がふとした切っ掛けでエゴを剥き出しにして、すっかり信頼を損ない晩節を汚す格好になったという出来事もありました。
でもそんな膠着した大人の固い頭の話で、折角の未来ある子供の楽しい話にコントラストをつける必要はまったくありませんね。








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