Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Turn back the hands of time.

2014-06-27 |  その他
 たいへんご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。
ちょっとそこまで、行っておりました。

小林秀雄から、「人は遊んでいる時に成長するんだよ」といわれたと白洲さんがしばしば書いています。
ちょっと遊んでこようと思っていたら、浦島太郎のようにだいぶ日が経ってしまいました。
それでもかわり映えしないのは、遊び足りないのか.....。



前回は桜が咲いたという話でしたが、テニスだゴルフだといっていたら梅雨入りし、ついに4年ぶりのワールドカップ・サッカーが開幕したと思ったら、残念ながら日本代表は一次リーグで敗退してしまいました。



時計の針をすこし戻していただくと、今年はとても寒い冬でした。
3月中旬くらいまで、日によって風が冷たいとコートを着ていました。
それでも一昨年、昨年とちがうのは、季節がゆるやかに移行してくれたことです。
梅雨入り前には、暑くなく寒くなく一年の内でも最も快適な日が、例年より多かったような気がします。



春はタケノコ、そらまめ、エトセトラと、何を食べても美味しくて困ってしまいましたが、日本代表がコート・ジボワールとの敗戦に続いて、ギリシャに引き分けてしまった日はさすがに食欲を感じませんでした。
調子悪いんじゃないかと人間ドックを受診すると、どこも異常ありません。
最近日本の成人2/3は...と話題のイタリア代表のピルロみたいなやつ、そうピロリさえ胃に棲まない環境でした。
でもコレステロール値だけは、毎回基準値を少し上回ります。


これのせいでしょうか? カビてます。

昨年、虎の穴から久し振りに外界へ出たときも感じたのですが、書店に行くと今、男性のファッションというか着こなし等服装全般に関する本が花盛りです。

TVでやっている蘊蓄番組みたいに、情報が微妙に間違っていると、アサリに砂が入っていたような感じもイヤですから手に取りません。
その気持ちに一番ピッタリな表現が、最近のTV情報誌にありました.....っていうのもちょっと冗談ぽいですが、

マキタ氏「10年後はどうなってると思う?」
石崎氏「なるべく何も耳に入れないでいきたいですね。iPhone捨てたりとか。」
マキタ氏「すごく正しいと思う。もはや情報を入れないことで自分を律するしかないよ。アーティストに求められているものって、ファンサービスとかじゃなく、もっと“個”的なものだから。アイドルとの違いって、自分があって世界があるのか、世界があって自分があるのかっていうことでしょ。アーティストはオンリーワンじゃないとダメなんだよ。だって矢野顕子さんを例にすると、もう何を歌ってもいいじゃない。『ラーメン食べたい』って歌っていても、ものすごくいい歌だもん。」



そういえば、1月の寒い晩に行った料理店の奥さんが、次に3月に行った帰り際、コートをとってくれながら「あれ以来、ダンディズムはコートの重さで量ることにしました!」と言います。
たしかボルサリーノ3つくらい持ってるというような人です。
「あぁ、この間やたら重いコートを持たせちゃったからですか?私のはそんなんじゃなくて、ただの寒がりだからですよ」と応えました。

もちろんそんなので量れませんが、後から思えば、とても美味しい料理をつくる腕同様、何やらそれを支えるセンスを感じさせる一言です。



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