Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

寒の戻り

2017-03-27 |  その他
ニュースで日本海側の大雪を何度も聞いて今年の冬は厳しかったと思っていたら、シーズンとしては全国的に暖冬で、雪も例年に比べずっと少なかったそうです。
確かに、「今年の寒さは記録的なもの 凍えてしまうよ」なんて思いはしなかったかもしれませんが、印象と正反対の結果は意外でした。



「この時期は着るものに困るね」というのが、この時候の挨拶です。
昼間の陽射しは日毎に力強さを増していますが、朝晩の気温や風の冷たさは春物の衣装を選ぶのを躊躇させます。
4月も近いのに最高気温が6℃という日があって、部屋が暖まるまで布団から出るのに困りましたが、そのウトウトしてる状態でなぜかハンカチーフのことを考えました。



麻100%だけでなく60/40とか綿との交織というのも色々あって、各々の繊維はたいへん細かく頼りないくらい柔らかくて、麻が入っていると思えない製品があります。
45㎝四方以上のサイズなのに、拍子抜けするほど軽いのも繊維が細いためです。
そうした女性的な手触りのハンカチーフが何故男性用に作られていたか、ずっと不思議でした。



そのウトウトしてた麻に...いぇ朝に、上着の袖口にハンカチーフをしまう人がいたことを思い出しました。
ハンカチーフのみならず、その部分に細工して家財道具一式.....は無理にしても他の小物まで収めていた人もいたそうです。
実際に眼にしたことはありませんが、活字や何か映画で見た気がします。
その時に、麻100%で大きめサイズの嵩張る素材感では袖口にいかにも何か入ってますという感じは免れませんが、大きめでも薄くて軽ければしまっているのを忘れるくらい袖のラインも邪魔しないでしょう、なんてうつらうつらしながら埒もないことを思いました。
そんな具合で春は眠いです。


これは交織の薄いものでなく、麻100%で伝統的な手仕事によるヘムのハンカチーフ。
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