Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

memento mori

2019-04-10 |  その他
このところ暖かかったり寒かったり目まぐるしいですが、今日はまた7℃とずいぶん寒くなりました。
降雪、積雪のニュースで気分は冬です。



コンタクトを取ってくれた外国人で、たまたま二人の方がほぼ同時に「memento mori」という言葉を座右の銘のように使っていました。
その出典を遡ると、元々は古代ローマで戦いに勝利した将軍が「今日は良くても明日はどうなるか分からないから気を抜くな、必ず死が訪れることを忘れるな」ということを自戒として、側近に言わせていたそうです。

近年ではスティーブ・ジョブズが最初の余命宣告から生還したあと、大学生に向けて語ったメッセージとして知られ、おそらくその外国人もそれに拠っていると想像します。

私は17歳の時にこんな言葉に出会いました。
「毎日を人生最後の日だと思って生きよう。いつか本当にそうなる日が来る」
それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。
その答えが何日も「NO」のままなら、ちょっと生き方を見直せということです。



そう言っても、日常やルーティーンに流されてなかなか難しいものです。
ちょっと思い出してみると、そんな例はいくらもありました。
男性も優しい方が多いですから、中には「馴染みの店で買った品に不具合や不満があっても、かえって言い出し難くて他で直している」という話を何度か聞いたことがあります。
笑い話みたいですが「知らないのは売った方だけ」で、おそらくずっと改善されないまま、小さな不満が再生産され続けるのでしょう。
仮に事情を知ったなら、最期には、もっと早くより良い製品にしておけばよかったと思う気がします。

「memento mori」はただ「死を忘れるな」という警句に加え、どこかで聞いたことがあると思われる方も多いと思いますが、「carpe diem」「だから今を十分に生きろ、楽しめ」という裏返しの言葉とセットだったそうです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする