昨年3月25日の話でゲイ・タリーズの「汝の父を敬え」について書きました。
訳者の常盤新平さんが書いたもので、およその内容は知っていましたが、たぶん初めて読んだのは新潮文庫で出てすぐで、それほど前でもないかと思っていたら、平成3年に発行(単行本は1973年)されていたので20年もたっていました。アメリカでの出版は1971年です。
父の日だったからというのでもありませんが、その「Honor thy father」を20年振りに読み直していました。
細かい部分は覚えていませんでしたが、全体の印象は変わっていません。「ゴッドファーザー」が好きな方だったら、概ね楽しめるかも知れません。
子供の頃、TVで「アンタッチャブル」の再放送を何度か観ました。
テンポのよさや吹き替え・ナレーションの歯切れの良さなど、他のアメリカ製ドラマ同様楽しみにしていました。
エリオット・ネス役のロバート・スタックだったか他の人か忘れましたが、そのドラマで見た三つボタン段返りでベントなしのスーツを二十歳頃注文したら、相手してくれた人から不思議がられました。
三つボタン段返りといえば即アメリカン・トラディショナルモデルというのが相場だったのに、アメリカのTV番組で見たとはいえ、何かを折衷した奇妙な型としか受け取られなかったようで、出所は言えませんでした。
今回二十年振りに読むと、下巻の後ろに常盤新平さんが「文庫版のための訳者の覚書」を書いていて、その時点で翻訳してから二十年たち、その間にタリーズ本人に三度会い、二度シチリアを訪れたと書いてあります。
常盤さんが先に訳していたアーウィン・ショーについてゲイ・タリーズに語ると、タリーズもショーに憧れていて'50年代にパリに会いに行った話など、後日談もたいへん興味深いものです。
昨年書いた時ふれたジョゼフ・ボナンノのコート姿。素晴らしい仕立服が大好きだったとあります。
訳者の常盤新平さんが書いたもので、およその内容は知っていましたが、たぶん初めて読んだのは新潮文庫で出てすぐで、それほど前でもないかと思っていたら、平成3年に発行(単行本は1973年)されていたので20年もたっていました。アメリカでの出版は1971年です。
父の日だったからというのでもありませんが、その「Honor thy father」を20年振りに読み直していました。
細かい部分は覚えていませんでしたが、全体の印象は変わっていません。「ゴッドファーザー」が好きな方だったら、概ね楽しめるかも知れません。
子供の頃、TVで「アンタッチャブル」の再放送を何度か観ました。
テンポのよさや吹き替え・ナレーションの歯切れの良さなど、他のアメリカ製ドラマ同様楽しみにしていました。
エリオット・ネス役のロバート・スタックだったか他の人か忘れましたが、そのドラマで見た三つボタン段返りでベントなしのスーツを二十歳頃注文したら、相手してくれた人から不思議がられました。
三つボタン段返りといえば即アメリカン・トラディショナルモデルというのが相場だったのに、アメリカのTV番組で見たとはいえ、何かを折衷した奇妙な型としか受け取られなかったようで、出所は言えませんでした。
今回二十年振りに読むと、下巻の後ろに常盤新平さんが「文庫版のための訳者の覚書」を書いていて、その時点で翻訳してから二十年たち、その間にタリーズ本人に三度会い、二度シチリアを訪れたと書いてあります。
常盤さんが先に訳していたアーウィン・ショーについてゲイ・タリーズに語ると、タリーズもショーに憧れていて'50年代にパリに会いに行った話など、後日談もたいへん興味深いものです。
昨年書いた時ふれたジョゼフ・ボナンノのコート姿。素晴らしい仕立服が大好きだったとあります。