第165回記事(2013年10月14日(月)発行)(次回10月21日(月)発行予定)
今回は5Sに関する4回目の記事になります。本としては3冊目です。
企業の成果・利益に繋がる5Sの視点で本を選択していますが、この本を選択した理由は、タイトルの中に「儲け」という言葉が入っているからですが、何度か読み返しましたが、なぜ最終的な利益(儲け)に繋がるか、そのストーリーが最終的には私には理解出来ずにいます。そのため、本のお薦め度については記載いたしません。(ではなぜ理解できていない本を紹介するのかと聞かれれば、本に興味をもたれる方がおられるかもしれないし、理解できている方から教えていただけるかもしれませんので。)しかし、タイトルにマニュアルという言葉も入っているように、具体的なところまで記載されており、その点はお薦めです。
一度、いかがですか。
<データ>
著者:長谷川祐三(1920年代のお生まれと推定、1987年からコンサル活動実施)
出版社:日本規格協会
出版年:2002年
ページ数:317p
価格:2300円
<章構成>
第1章 儲ける新5Sの考え方
第2章 なぜ新5Sが「モノ」づくりの基本か
第3章 儲ける新5S活動の要点
第4章 儲ける新5S実践のポイントと手順
第5章 儲ける新5S活動の進め方
第6章 新5Sマニュアル
<理解できた範囲で書くと・・・>
再度になりますが、何度も読み返しましたが、なぜ最終的な利益(儲け)に繋がるか、そのストーリーが私には(はっきりとは)理解出来ずにいます。
各章のタイトルを見ていただくとわかるように、「新5S」という言葉が出てきますが、これは従来の「5S」の原則を5ゲン主義の考え方で、躾を中心にして再構築したもので、「モノ」をつくる人「サービス」をする人の心(心掛け)をつくることに主眼を置き、”人づくり”と”儲ける”(利益を上げる)という目的をもった、目的指向型の5Sです。(14p)
そのため、整理・整頓・清掃・清潔・躾の中で最後に出てきた「躾」が中心となり、躾のためには「叱る」手法から「褒める」手法が中心的な手法になります。(17p)
新5Sは、従業員が道徳心を身につけ(この辺になると理解できなくなってきます)、創造力を高め、総原価低減をして儲ける活動のことである。(18p)正直このページあたりまでくるとイメージが湧かなくなります。
<新5Sの4本柱>
新5Sの考え方・4本柱が整理して書かれています。(60p)
目的指向
人間形成
原価低減
歯止め
<もう一度整理してみると>
ポイントは58p60pくらいになります。
①社会環境や人の考え方が現在はドンドン変化しており、自己中心的な人が増えている。このため、躾が大切になっている。
②躾の目指すところは、感謝する心、他人を喜ばす心、思いやりの心(心掛け)の要請である。
③躾の先には教育もあり(個人的な理解です)、創造力を高める、道徳心を養う必要がある。
④創造力等が高まれば、改善が進みムダ取りが出来る。
道徳心が養われれば、企業内の人間関係向上だけでなく、「モノ」づくりや、顧客に対するサービス、つまり大事な顧客満足に繋がる。
⑤ムダ取りが出来ればロスコストが減り、儲け(利益)が向上する。
(躾の中で物事を成し遂げることの能力を向上すると、ムダ取りのための教育をしなくても、ムダ取りが出来るように思えて・・・)
今回はこんなところでしょうか。
よく理解されている方がおられましたら、ご指導いただけたらありがたいです。
ご指導に従い修正していきたいと思います。
井上 三右衛門
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