第178回記事(2014年1月20日(月)発行)
(次回1月27日(月)発行予定)
先週は、ものづくり・工場改善の「5S」の記事を書いて、とりあえずリストに記載した全ての本の紹介が終わりましたので、今週は、ものづくり・工場改善の「見える化」をスタートさせます。
「見える化」は「5S」と比較するとはるかに難しいですね。理由は、
①「5S」の各言葉(S)には定義がそれなりにあるが、この言葉の定義が無い
②「見える化」以外にも「視える化」「魅える化」などの色々な言葉が使われている
などでしょうか。また、
③範囲も製造現場だけでなく、経営・(間接部門を含めた)管理・その他の部門を含んでいる
たとえば、以前紹介しているバランス・スコア・カードは経営の見える化にあたります。
そのため、まとまりの無い話になりそうですが、以下が考えている本のリストと紹介理由になります。
番号 タイトル(著者:出版社)・・・選択理由
① 見える化(遠藤功:東洋経済新報社)・・・見える化ブームの発信源
② 仕事の見える化(長尾一洋:中経出版)・・・営業関係の見える化
③ よくわかる「見える化」の本(越前行夫:日刊工業新聞社)・・・製造現場の見える化
④ 見える化の基本と実践がよーくわかる本(石川秀人:秀和システム)・・・製造現場などの見える化
⑤ 見える経営(五十嵐瞭:日刊工業新聞)・・・製造現場以外も含む
⑥ 続・可視経営(石橋博史:ダイヤモンド社)・・・製造現場以外も含む
⑦ 経営の見える化(小山昇:中経出版)・・・このブログの別のカテゴリーで紹介済み
監督・管理・経営、また製造現場・販売・ノーハウの蓄積など、組織的には横方向と縦方向の範囲が広いため、最終回はどの本はこのあたりのことを書いているというマッピングした図を示したいと考えています。
最後に、「見える化」といっても、それは経営の一つの手段と割り切る・認識すべきと考えます、企業の収益の向上につながってこその「見える化」であると強く思っています。その思いで今後は記事を書いていきます。
井上 三右衛門
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