留守歓迎！

　今日から夫が再びデイケアに通いだしたのでホッとしている。
　朝１番に眼科を受診してその足で直接送り届けてきた。

　２週間ベッタリ家に居られたので私はヘトヘトになっている。
　暇を持て余し家中を用もなくウロウロするので目障りでもある。

　何よりも３度の食事が大変、好き嫌いの多い人なので面倒。
　「亭主元気で留守が良い」とはその通りと実感する。

　邪魔者扱いするわけではないが、負担に感じるのも事実。
　本人に趣味でもあれば良いのに…何にも関心を示さない。

　食っちゃ寝の日々、半病人で気の毒とは思うが私も大変！

年賀状作成

　１２月前半は夫の白内障手術の件などで落ち着かなかった。
　年賀状の作成もその気にならず、で今年は本職に頼もうか？

　そう思って印刷屋で見本、手数料も含めて検討してみた。
　しかしサンプルではこれと思うのがなくて結局あきらめる。

　昨夜、数時間かけてネットで図柄など探しまわった。
　絵心や書の腕があれば自分で好きなように作れるのに…？

　版画や写真などで素敵な作品を作る人も居るが私には無理！
　悩んだ末にネットで来年の干支・羊の図柄をダウンロードした。

　今日印刷、後は一人一人の顔を思い浮かべ一言加筆で完成。

贈物リクエスト

　半世紀以上もの付き合いがある友達から誕生祝の電話があった。
　「何か贈りたいけど欲しい物を教えて？」と優しい言葉を貰う。

　「有難う、気持ちだけで十分よ」本心からそのように答えた。
　私は昔から物欲は薄い方でぜひにも欲しいなんて物はない。
　
　今では自分の甲斐性で大抵の物は買えるし贅沢は好まない性分。
　それに彼女にはいつも葉書１枚を送るだけなのでバランスも悪い？
　
　「遠慮する仲でもないでしょ！貴女のために買い物したいのよ」
　彼女の気持ちは泣きたい程嬉しい。断るのも無骨かなと甘える事に。

　「当地の銘菓をお願いね」糖尿を心配してくれたがそれにした。

期日前投票する

　今回の衆議院選挙は１４日が投票日で与党が断然優勢らしい。
　私たちは夫の体調の良い時を見計らって毎回期日前投票する。

　明日から寒波襲来と聞くから今日の内にと投票場に行った。
　もう慣れたもので私はさっさと終わらせる。問題は相棒？

　職員の指示に従わずマイペースで行動するからハラハラする。
　助け船を出しながら無事終えた。夫の支持政党をチラリと見た。

　反自民！若い頃は会社ぐるみで自民党を応援していたのに…。
　昔は私が従わないので喧嘩にもなった。夫婦でも思想は自由！

　今の自民党にゆだねるのは怖い。抵抗のつもりで私も反自民。

　

病院のトイレ

　夫が白内障の手術を受けた眼科は開業後まだ数年。　
　建物も新築だから気持ち良いし駐車場も広くて便利。

　先生の腕は確かだし職員の対応も申し分ないから流行っている？
　建物の構造も合理的設計で感心させられる。トイレは特に立派！

　車椅子でも困らない広さで自動点灯、便座も自動開閉。
　手洗いも自動となれば目が不自由な人にも誠使い良い。
　
　いつ利用してもゴミひとつなく掃除も完璧で気持ち良い。
　最近のトイレは何処も昔みたいに汚くはないので助かっている。

　でもトイレ独特の悪臭や薄汚さが目立つ所も多いのが現実！

中は合格点？

　「目の調子はどう？」と眼帯を外した夫に尋ねると「好調！」
　そう言ってから私の顔をジロジロ見つめるので困った。

　「アラが丸見えでしょう、見ないで」と言いながら質門した。
　「改めて見た場合、嫁さんの美人度は上中下のどれを選ぶ？」


　「下」と即答すると思っていたのに「中かな？」とは意外だった。
　「本当は下よねぇ。そんな事分かってるわ」自虐的に言ってみる。

　「７０歳の婆さんにすりゃぁまあまあじゃないの？　並みだよ」
　夫の口ぶりからすると長年の付き合いで容姿など気にならない？

　私は夫の事をぼろくそに言う。少し控えなければと反省した。

パジャマ

　12月12日は私の誕生日、覚えやすい日なので得をしている？
　友人などもメールや葉書で祝ってれたりするから嬉しい。

　姉からは毎年何らかのプレゼントが届く。今年はパジャマ。
　ベスト付のふわふわもこもこピンクのパジャマにビックリ！
　　
　売り場で包装を頼むと「お嬢様用ですか」と聞かれたとか。
　そのぐらい派手・可愛らしいと言うべきか笑ってしまう品。

　でもパジャマだから派手だろうが構わない、若返るかも？
　「入院に備えて置いておこうか」と言うと「縁起でもない！」

　姉に一喝された。それで誕生日から着用する事にした。

消し忘れ

　今年購入したデスク型のコタツは思ったほど暖かくない！
　継脚をつけると布団丈が短くて裾から隙間風が入る不良品。
　
　それで元の低いサイズに戻し、強にしても従来のより寒い？
　昨夜は冷え込んでエアコンも不調で寒さが身にこたえた。

　たまりかねて電気毛布で温めているベッドに潜り込んだ。
　その時、炬燵はOFFにしたと思っていたのに出来てなかった。

　朝、炬燵の側を通ると温風が漏れてきたので初めて気づく。
　スイッチがONのままだった。事故らなかったがドキッ。

　よくやる事だが火事の元、電気代の無駄、気をつけなきゃ！

お歳暮

　前もって連絡を貰っていた姉からのお歳暮が届いた。
　夫の好きな「５５１蓬莱」の詰め合わせで毎冬同じ。

　肉マンや焼売、餃子、チマキ、ラーメン等のセット。
　「何が良い？」と聞いてくるので５５１と指定する。

　決まっていると相手も楽だろう。有難く頂戴する。
　決まった物と言えば、兄からの中元は山梨の桃。

　これも産地ならではの味でいつも楽しみにしている。
　我が家からは中元は素麺、お歳暮は蜜柑が多い。

　物々交換しているみたいだが互いの御機嫌伺い？

葛根湯を飲む

　昨晩は洗髪したのに十分乾かす間も無く眠ってしまった。
　それが悪かったのだろう、おまけに冷え込みも厳しかった。
　
　何度もトイレに立って熟睡出来てない。頭も体も重く感じる。
　風邪を引いてしまったのかな？そんな不安におびえていた。

　来週は夫の左目の手術が控えている。風邪引きは御法度！
　でも、朝起きた時からあきらかに風邪の症状でゾクゾクする。

　風邪の引き始めは葛根湯が私には良く効くから常備している。
　それを草々に飲み今日は家事も最小限に抑え安静にしていた。

　今夜は早寝しよう。風邪の退散を願って…おやすみなさい！

親子関係

　白内障の術後は経過良好で本人の懇願により飲酒の許可が出た。
　喜色満面で帰宅した夫は「今日から飲めるよ！」と息子に報告。

　「薬が増えたんか？大変だね」分かっているのにからかう息子。
　「違う、晩酌OKって事！」抗弁する夫はまるで子供みたい。

　二人の会話は、どちらが親か子か分からない感じになっている。
　私の言う事は聞かないのに息子には弱くてしおらしい夫。

　中高生の頃の次男は父親に猛反発する子だったのに、嘘みたい。
　今では父想いの優しい子になっている。彼も成長した証拠！
　

　私と息子の関係は今は５分５分、いずれは逆転するのだろう？

おちょくる

　「おちょくる」は、からかう・茶化す・馬鹿にするの方言。
　眼科から戻った後の昼食の席で息子が夫をおちょくっていた。

　「よう見えるようになったんだって…良かったね。先生に
　空の青さに感動したって言ったんだって?」ここまではまとも。

　「そんなら明日先生に忘れずに言うんだよ」と勿体ぶる息子。
　何を言い出すのかと、耳をそば立てているとふざけている！

　「嫁の顔もよく見えるようになった。シミひとつないのに感動した。
　それから付け加えるんだよ。気付かなかったけど先生も男前ですね」

　夫はニタニタ聞いていたが、息子は私もおちょくっている。

怒りエネルギー

　眼科の待合室、大柄で８０過ぎと思われる婆様に出会った。
　その人は松葉杖にすがり眼光鋭くリユック姿で入ってきた。

　ブツブツ独り言を言いながらドカッと私の前に座る。
　「どうされたのですか。転んで骨折でも？」と尋ねた。

　「いいや、４０年前の手術の失敗でこうなったんだ」
　手も指も湿布だらけ目も不自由そう、でもパワフル。

　「どなたか付き添いの方はおられるのですか？」
　「そんな者おらん！一人でタクシ―で来るんだ」

　始終怒っている様子、怒りがあの人のパワーの源かも？

アホか？

　昨日は夫の白内障の手術を終えてやれやれと思っていた。
　「目は触らないで静かにしているのよ」と言い聞かせていた。

　朝起きてきた夫を見て驚いた。眼帯を勝手に外している。
　「駄目じゃない！」とはぎ取られた眼帯を慌ててつけ直した。

　先生に怒られるかもと心配しながら１日目の受診に行った。
　幸い診察前に看護士が外す段取りのようでバレなかった？

　会計をしていると「お酒飲んでいい？」と夫が割り込む。
　「１週間は駄目と言ってるでしょう…あんたはアホか？」
　
　人前だったが言ってしまった。夫はにやけ顔で「yes！」　

ハンバーク

　老人の栄養不足が問題になっていると新聞に書いてあった。
　カロリーは十分でもタンパク質が不足気味とか。夫の事だ！

　昔は年寄はそれほど栄養など取らなくて良いとされていた。
　しかし最近は栄養に気を付けるようにと医者にも言われる。

　夫は昔人間で栄養には無関心、好物しか食べようとしない。
　毎月の検査でアルブミン値がマイナス、肉類が不足と思う。

　肉の形が見えるだけで拒否する、ならばミンチならどうだ！
　肉団子なら時々食べるからと今日はハンバークを作ってみた。

　夫はチラと見ただけで終わり、栄養十分の私と息子が食べた。