森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:remenber

2010年12月28日 07時58分56秒 | 日記
年も押し迫り,月日が猛烈に過ぎ去っていくと感じている,この日々ですが,
その間,不調ながらも出張などをしていました.

LUNA SEAが復活GIGでVISUAL系ファッションの人たちをなんか多くみたような気がします.
ギターのSUGIZO以外は同い年.
SUGIZOは1つ上.
RosierのPVを見ながら,まねしながらカラオケを歌ったものでした・・

40歳の復活劇は,この閉塞感ある日本の音楽業界に風穴をあけることができるか?
難しいとは思うけど,その気概が彼らにはあるんだと思います.
この数年,音楽業界も含め,何をしても中途半端な感じが否めません.
抜け切り感がないというか,全部同じなような.
同じレベルなような.
技術の感性も.
個性が抜けきってない感があり,とても閉そく感を感じています.
サッカー日本ぐらいでしょうか?
勝負している者は.
このような未来ないと感じさせてしまう世界は,
大人が作った世界.
バブル期に出たバンドの復活劇が多いのは,
もう1度元気を出せ日本という潜在的意見を代弁しているように感じてしまう.
それだけ,日本は立ち止まっている感覚があります.
今こそ,表面だけの幸せでなく,本当の幸せを考え,
国づくりをしていくことが必要なのではないでしょうか?
意外と末期なのに,
そんなときに,アンチテーゼをくれたのは常にロックなのに.
町にあふれているソングは,歌詞になんのメッセージもない,
くだらない恋愛ソングばかり.
見せかけの詩に,若者は一喜一憂し,
それにだまされて,自己をその歌詞に置き換え,陶酔する,
だから,その偽善的体験と現実の体験とにずれが生じてしまうと,
負が強化されてしまう.
頼るのが他人で,自己を頼れない人間がふえていると,
そのような見せかけの恋愛ソングを聴いてしまう.
そんなスパイラルが起こっているように思います.
これも今置かれている環境と行動が相互作用することで,
起こる脳内現象なのかもしれません.
ネット,メール,バーチャルな世界が蔓延する社会現象なのかもしれません.
脳科学でもBMIですが,あるところでエシックスを意識しないと,
それによって人間が滅んでしまうかもしれません.
10年後,20年後,確実に間違った方向に行く予感がします.
ダイナマイトのように.


パンクロックが恋愛ソングを歌ったら終わりでしょう.
恋愛ソングであってもメッセージが込められてなくてはだめなのです.
技術がいかせていない,バンドが多い.

さて,今年もあとわずか.
私は2冊の本の原稿を合わせると,おそらく原稿用紙200枚程度.
現在,15枚ほどはおわってきましたが,
残りはまだ・・・年越しは避けようと思いましたが,
どうも難しいようです.
1月31日が両方とも最終締め切りですので,

急ピッチで進めたいと思います.
あすより,高知に帰りますが,受験生なみに,
大晦日も元旦も机に向かいます.
12月に心の調子をくずしてしまい,進めなかったつけですので,
前に進めようと思っています.


今年は私にとって決して良い年ではなかったように思えます.
これは環境が悪いのではなく,私の心の持ちよう,
そして,他人に迷惑をかけすぎた点です.
いろんな人の支えで今年は生きてきました.
様々な人の優しさに触れ,ものすごく感謝する1年になりました.
この場をかりて,関係していただいた方々心よりお礼を述べたいと思います.
救われたことが多い1年でした.


来年は厄年に入ります.
無理せず,優しい1年でありたいと思います.
皆さんの協力,支えを仰ぐことが多くあると思いますが,
なにとぞ,よろしくお願い申し上げます.
皆さんにとっても来年は良い年でありますように.
微力ながら,関わっていきたいと考えております.

1月~3月の講演スケジュール

2010年12月21日 23時31分07秒 | インフォメーション

北九州臨床リハビリテーション勉強会講演
テーマ:「脳科学に基づいたリハビリテーション」
日時:平成23年1月16日(日) 9:30~15:00
場所:未定 
講師:森岡 周(畿央大学)
連絡:12/9~1/9 大原病院 外矢宛
kitarehabenkyoukai@mopera.net


日本理学療法士協会教育部 臨床実習指導者研修会講演
会期 平成23年1月30日(日)10:00~16:45(受付9:30~)
会場 専門学校YICリハビリテーション大学校
テーマ これからの臨床実習指導
講演2「脳科学のトピックスと臨床実習について(仮題)」
  講師 森岡 周先生(畿央大学大学院)
参加費 無料
申し込み方法 所定のFAX用紙に必要事項を記入のうえ、下記申し込み先まで送信してください。
申し込み期限 平成23年1月21日(金)
申し込み先 専門学校YICリハビリテーション大学校 藤井 昭宏
〒759-0208  宇部市西宇部南4-11-1
TEL 0836-45-1136  FAX 0836-45-1135


日本理学療法士協会 理学療法士講習会(応用編)講演 
テーマ:認知神経リハビリテーション
日時:2011年2月11日(金・祝)~13日(日)
会場:富士リハビリテーション専門学校(静岡県富士市伝法2527-1)
講師:森岡 周(畿央大学),他
〒417-0017 静岡県富士市伝法2527-1
お問い合わせ 富士リハビリテーション専門学校 三田久載
E-mail:mitahisa@fj.morishima.ac.jp


畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー実践編 講演
日 時 平成23年2月19日(土)、20日(日)
定 員 30名
内 容 各種脳機能イメージング研究(PET、fMRI、NIRS、MEGなど)の概要
   脳機能イメージング研究の手続き
   脳機能イメージング研究(NIRS、EEG)の実際
   脳機能イメージング研究に基づく臨床・課題の創造
講 師 森岡 周(畿央大学),他


第4回「痛みの理学療法学研究会」大会 講演
日時 平成23年2月26日(土)
講師 森岡 周(畿央大学)
テーマ 痛みの脳神経科学
場所 未定


沖縄いちご会 講習会 講演
テーマ ニューロリハビリテーションの今
開催日 平成23年3月5日(土)・6日(日)
講 師  森岡 周 先生 (畿央大学 大学院健康科学研究科 主任教授 ・ 医学博士)
会 場  浦添総合病院・老健アルカディア
応 募  12月5日より応募開始予定
定 員  70名



日本認知神経リハビリテーション学会 認知運動療法ベーシックコース(北海道)
日 程 平成23年3月19日(土)~21日(祝・月)
会 場 北方圏学術情報センター「ポルト」
   〒064-0801 札幌市中央区南1条西22丁目1-1
テーマ 認知神経リハビリテーション
対 象 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
定 員 80名(先着順)
受付開始日 2010年12月15日(水)より
講 師 森岡 周(畿央大学),他
<問合せ先> 北海道立子ども総合医療・療育センター 訓練課 木村正剛
      E-mail:etch.basic@gmail.com  FAX:011-682-1399


朝日リハビリテーション専門学校同窓会 特別講演
日時 平成23年3月26日(土)
テーマ 未定
場所 未定
講師 森岡 周(畿央大学)


そのほかの週末は,入試,研究室合宿ゼミ,ライブです.



Neuroreport電子版

2010年12月19日 19時38分33秒 | インフォメーション


ニューロリハビリテーショングループの松尾准教授の筆頭論文がNeuroreportの電子版に掲載されました.

Neuroreport. 2010 Dec 10. [Epub ahead of print]

Enhancement of precise hand movement by transcranial direct current stimulation.
Matsuo A, Maeoka H, Hiyamizu M, Shomoto K, Morioka S, Seki K.

aDepartment of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Kio University bKobe University Graduate School of Health Sciences, Japan.


日記:ニューロン人間

2010年12月19日 19時24分30秒 | インフォメーション
天候にも恵まれ,畿央大学において,
臨床編のニューロリハビリテーションセミナーを2日間にわたって開催しました.
全国から200名ほどのセラピストが集まり,
病態を神経機構から捉える,そして病態に対する神経リハビリテーションについて
考えることを目的に,我々畿央大学のスタッフの講義を聴いていただきました.

土曜日は大学院生の神経可塑性から始まり,
パーキンソン病の神経機構まで,
2日目は失行の神経機構からクリニカルリーズニングまで,
幅広い講義展開でしたので,
情報過多になってしまい,おそらく聴講者の脳は
何度か酸欠になり,意識,注意が飛んだと思いますが,
どこかに興味をもって,その1年のテーマとしていただき,
勉強をしていってもらえればと思います.
現実な,現在進行形な患者さんの治療,病態解釈ももちろん大切ですが,
未来の患者さんという視点も持ちつつ,
自分の興味・関心も優先して,強化学習してもらえればと思います.

私の講義は最近●ネタが多く(twitterにまで書かれ・・このニューロリハビリテーションセミナーでH先生から伝染したのですが・・・・)
反省しきりですが,
40歳からはそうしないと誓いつつ,
新たな笑いを模索したいと思います・・・違いますね・・・
ではなく,きちんとした神経科学,そして,どのように臨床に応用するかについて,
リーズニングの視点を提供することができればと思います.
そろそろ具体化しつつ,情報提供できる場を考えます.

次年度はセミナーを継続するとともに,随時更新し,
新しい情報を入れ,古い情報と精査しながら,
資料,講演スタイルをみんなで話し合い,
もっと良いものを作ろうと考えています.
過不足ない情報を意識して,
チームとしてニューロリハビリテーションに立ち向かおうと思っています.

Evidence based rehabilitationとしての臨床介入研究に基づく治療の選択・意思決定をし,
Science based rehabilitationとしての基礎実験研究に基づく治療の開発・意思決定をし,
Hypothesis guided rehabilitationとしての行動・現象・病態の解読に基づく治療仮説の考案・意思決定をし,それぞれが単独でなく,知識と知恵を融合させながら,
情報収集,選択,思考.決断というセラピストは脳をフル回転させながら,
Clinical reasoning(臨床推論)し,Clinical decision making(臨床意思決定)していかなければなりません.
そして,Clinical designをself and teamで行い,総合的な知識と知恵の結合・創発することで,患者に対してよりよい治療を提供できるように絶え間ない努力が必要です.
それには,リハビリテーションに対する愛情と,なによりも,まじめさが必要になります.

基礎編,応用編,臨床編の3回ともに来ていただいた方には本当に感謝する次第です.
受講費に見合った講義をできているだろうかと思うと,
反省する部分も多々ありますが,
後ろ向きに反省するのでなく,前向きに自省し,
皆さんの受講費を無駄にせず,
新たな情報収集を怠らず,
もっと良い情報を誌面などで提供できればと思います.
3年ほど,精査しながら,熟成し,まとめたいと思っています.
(8講座,1万円は安い方でしょう...)

来ていただいた方に,この場を借りてお礼を申し上げます.
リハビリテーションを良くするために,我々も実験を含めて情報収集を怠らないように襟を正し,意義ある研究を実施できればと考えております.

なお,次年度は,研究大会を考えており,
症例検討を中心に,神経科学との接点を議論することもしたいと思っていますし,
失認だけで,1日なんてことも思っています.
また機会あれば参加してもらえればと思います.

大学でチームで1つのものに対して共同注意し,
1つのものをつくっていく,この感覚は単独で一方向に講演するときよりも,ずっと私にとって意味があり,達成感があります.
他人から教えられ,気づくことが生涯あることは,
人間として生まれ,なんて楽しいことで,大切なことなのかを知ることができます.
1つのものに凝り固まってしまわないように,日々自分自身を更新し続けたいと思えることができるのは,自分の柔軟性であり,それを後押ししてくれる仲間です.
我々の社会自体がニューロン関係のようで.
組織化していくためには,手をつなぎ協調することがとても大切であり,
反射的にステレオタイプに好き嫌いだけで否定する時代に対してはもう引導を渡したいと思っています.

真の幸せとは? そんなことを考えながら.

2011年度のニューロリハビリテーションセミナー

2010年12月17日 10時15分48秒 | インフォメーション
2011年度 ニューロリハビリテーションセミナーの日程は以下となりました.

基礎編: 2011年 7/2(土),3(日)
応用編: 2011年 9/10(土),11(日)
臨床編: 2011年 12/3(土),4(日)
実践編: 2012年 2/25(土),26(日)

追って大学ホームページ,ならびに各団体のニュースに申込に関する掲載をします.
おそらく,年明け2月頃になると思います.
随時,ブログに状況をUPします.

なお,これとは別に研究会の開催も計画しています.



畿央大学 ニューロリハビリテーションセミナー 臨床編

2010年12月16日 13時36分04秒 | インフォメーション

畿央大学 ニューロリハビリテーションセミナー 臨床編 
 日   時:平成22年12月18日(土),19日(日)
 場   所:畿央大学 KB04
 定   員:150名(すでに定員締切)
 受 講 費:10,000円

 プログラム:
 12/18(土)
  12:00~ 受付
  12:50~13:00 開会式
  13:00~14:30 損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構 畿央大学大学院健康科学研究科 藤田 浩之
  14:40~16:10 失認の神経機構 畿央大学大学院健康科学研究科 谷口 博
  16:20~17:20 失調症の神経機構 畿央大学健康科学部理学療法学科 冷水 誠
  17:30~18:30 Parkinson病の神経機構 畿央大学健康科学部理学療法学科 岡田 洋平
  18:30~18:50 テーブル討議
  19:00      懇親会
 12/19(日)
  9:00~10:30 失行の神経機構 畿央大学大学院健康科学研究科 信迫 悟志
  10:40~12:10 痛みの神経機構 畿央大学健康科学部理学療法学科 前岡 浩
  13:00~14:30 神経科学に基づくリハビリテーション 畿央大学健康科学部理学療法学科 松尾 篤
  14:40~16:10 神経科学を用いたclinical reasoning 畿央大学健康科学部理学療法学科 森岡 周
  16:10~16:30 質疑応答
  16:30~16:40 閉会式



日記:私は時に研究者というよりも,教育者なんだなと思うこと

2010年12月16日 06時34分24秒 | 日記
またもや回想録になってしまいました.
先週の金曜日はいつものように岡山の朝日リハ専門学校の講義.
学習プロセスは終了したために,
今回から道徳教育の意味性についてスタートしました.
私の講義は神経科学でなく,教育学ですので,
比較的,自由度をもって話しています.
おおむね,好評のようです.
理学療法士でありながら,
まったく関係ないような話をする.
しかしながら,その共通点,人間とは,人間関係とは,
そして患者との関係とは,に気付いてもらいたい.
1年生なので,リアリティがないのだが・・・

授業の合間に,ちょうど講習会で来ていた,
石井慎一郎先生,石井美和子先生,樋野先生,建内先生にご挨拶しました.
石井先生からはファッションチェックしかありませんでした(笑).
私からは沖縄でのダイビングの話を問いました.
ちょうど私はベルベットの茶のジャケットでした.
ネクタイは久しぶりにしていましたが,
ニコルのクリスマスバージョンでした.
福井勉先生がちょうど講演中で,お会いできずに残念.
火曜日は東京都リハで講義で,奥さんにお会いしたので,
1週間に夫婦にお会いするというくだらない目標が達成できませんでした(笑).

朝日リハを後にして,一路,沖縄に.
土曜に那覇空港に到着し,
末吉先生,屋富祖先生にお迎えいただき,ホテルまで,ホテルは
ナハテラスでリゾート気分満載でした,
チェックインが座ってで,これで座ってのチェックインは2回目で,
なんだか特別気分を楽しめます.
ホテルがある程度であると,心がなごむ.
やはり,心身の疲労からか,狭いビジネスはつらいときがあります.
これも贅沢度が増して,よからぬ脳になりつつあるが,
一方で,移動移動の毎日であり,
このあたりの贅沢さで自分の幸福の度合いを帳尻あわせてるのかもしれない.
リゾートホテルに一人.
以前は寂しさがあったのですが,
最近はそれを思いません.
疲れているのだなと,自分が自分を認知できました.

19時より,懇親会.
沖縄料理のお店に行き,20名ほど,活動分析研究会のメンバーと飲みました.
下里代表とお話し,学術は棚上げし,楽しい時間を過ごしました.
少々,度を外してしまい,イメージが違ったと思います.
これも感情にどう残すかですが,
すなわち,先入観(予期)と実際のずれで,心に残すという脳の働きですが,
それが正に出ればですが,ひとによっては負の強化がされる場合があるので,
要注意です.
反省するときもあります,時には.
まあ,それは数時間,いや数分かもしれませんが・・・
学術よりも,人間性はユーモアであり,
人間関係は,ユーモアから作られる場合もあります.
どっちが信頼度を勝ち取るかは?ですが,学術がいらない場合もあります.
学術だけだと,心を通い合わせることができません.
お互いが意識しすぎて....

日曜日は5時間ほど,活動分析研究会でお話させていただきました.
神経可塑性は封印し,運動制御,学習,探索行為,などから話をしました.
200名ほど来ていただき,50名ほどはお断りしたようです.
講義は脱線させながら,注意を引き付ける戦略にでましたが,
200名もいると,十人十色だと思います.
いわゆる雑談は封印し,データ優先に話することを求めている人や,
雑談を踏まえて,時には解釈を大いにいれで,多少強引だけど,
臨床も踏まえて話すことを求めている人.
さらには,くだらない話で息抜きしながらゆっくり進んでもらいたい人.
様々な思いへの対応は200名いたら難しいのですが,最近は底辺を考えつつあります.
Neurorehabilitation and Neural Repairがリハビリテーション系の雑誌33のうち,
インパクトファクターは1位です.
それも圧倒的に高いのです.
時代が動いているのを確実に感じます.
運動パフォーマンスのアウトカムだけでなく,
脳の可塑性もアウトカムにしないといけない時代になりました.
その世界的状況に,日本のセラピストもついていかなければなりません.
時代は加速的に進んでいるのです.
運動器や物理刺激だけで語ることは,少々強引な言い方ですが,終わりを告げようとしています.

日本にもニューロリハビリテーション学会が設立されたようですが,
閉鎖的な状況が否めません.
今まで推進してきたリハ医の先生が運営に入っていないし,
突然,その業績もない人たちが運営したりしている.
その変り方はすごいなと思いつつ,
政治的な状況が否めません.
学問は開かれなければなりません.
セラピストも立ち上がってほしい.
私もそれなりに考えています.


日曜日に那覇空港を後にして,
21時過ぎに帰宅しました.
琉球ガラスをいただき,前回と同様.
今回もありがたく使用させていただきます.

講演の最中に関西圏で,スパモクが放送されていたようです.
講演中に,先生,テレビに出てますよ!ってメールをいただき,
思わず,講演中にうそっ と返信してしまいまいた.
TBSのゴールデンの全国ネットだったんですが,
関西圏だけ,お笑でした・・・
日曜日の昼の1時の放送なんて...誰が見てるのか!!と思っていましたが,
数名の学生,そして京都のPT,そして野村卓生先生よりメールをもらいました.


月曜日は朝から,大学院まで授業が4コマ.
性差の発達,道徳とコミュニケーション,言語の脳内機構などを,
理学療法学科,教育学科,大学院健康科学研究科で話しました.
その後,佐藤君の修士論文の指導を行いました.
彼は脊髄損傷の運動イメージを研究しています.

火曜日は,日帰り東京.
朝8時に出て,13時過ぎに東京の牛込柳町に到着.
今回は,脳を学ぶ(3)の対談.
アンサンブルの魅力.
なぜあわせることに喜びを感じるかについて,
ブーケのメンバー斎藤さん,猿渡さん,飯島さんの3名の音楽家に語っていただきました.
あとは私の原稿.
まだ1字も書いていませんが,1月末をと思っています.
痛みの残り2章もまだ1字も書いていません.
トータル原稿用紙200枚ほど.
正月は山籠りになると思います.
ニューロリハビリテーションセミナーが終わって向かおうと思います.
18時に東京を出て,22時半に帰宅.
奈良は遠くて,不便.
京都であれば,なんぼか楽だといつも思います.


もはや,グリーン席しか休むことができません.
毎週末の移動は,身体にこたえます.
時間でなく,距離に対して身体負担が関係します.
移動移動は,心身ともに疲弊させてしまいます.
出版は,自分の意図によるもので,モチベーションがあるために,
なんも思わず,むしろ,行きたいのですが,
やはり,毎週末講演は,精神的にもダメージが大きい.
仕事を選べといわれますが,それは外野のいうところ,
どのように依頼されているか,そして,依頼した側の気持ちを考えると引受てしまう.
龍馬でも同じようにしたでしょう.
ただ,先方の誠意が必要です.
脳のドーパミンは自己報酬だけでなく,外部報酬にももちろん作動します.
このあたりのバランスが必要なのです.


22時半に帰宅し,0時より仮眠をとり,4時に起きて,
授業準備.
水曜日,昨日は,本年度より理学療法技術実習の講義の一部を担当しました.
実習前に私の難しい講義を聴かせるのはためらいますが,
せっかく畿央大学に来ているのだから,私の本当の講義を聴けずに,
出てしまうのはどうかとも思い始めています.
昨日は,脳卒中後の可塑的変化機構から,
患者さんの身体を動かすことの重要性について説明し,
そして,それをただ動かすのではなく,
Diaschisis,脳の左右半球の機能特性から,
どのように動かし,患者の注意を操作するかを,
デモンストレーションを交えながら話しました.
ROMは骨関節の問題を解決するためのものではなりません.
工夫次第では脳にアプローチできるのです.
脳の病変だから,脳にアプローチしなければならない.
このあたりまのこと,セラピストは忘れている感がある.
そして,EBMだけでの議論でなく,
なぜclinical reasoningが必要であるか,
それが臨床であることを説明し,
うなづいてくれた学生が何名もいた.
まだ理解する能力を持っているうちの学生に感謝します.
みんなは賢い.

今回からはスライドを多用し,板書をしない方式ですが,
70名ほとんどが寝ずに聴いてくれました.
久しぶりに頭を使う授業だったと,
私にとってのほめ言葉を,ゼミとは関係のない学生から聴き,
私の報酬となりました.
大学教育とはパターンを教えるだけでない.
ルールとしてバターンを教えることも必要であるが,
それだけでは,臨床の大きな壁を超えることができない.
問題解決能力を養うっていうのは,
答えの出ないものを考えさせる,そして自らの道を仮説だてるということ.
その道の豊富さが経験なのです.

夕方以降は院生の研究指導.
永幡君と山田さんがお互いの姿勢制御の研究を説明し,
議論しました.

若田君の修士論文のチェックを行い,
23時に帰宅.

机に座る時間がなかった,この5日間でした.

ローマで開催される学会が演題締切延長になり,うれしい.
準備しようと思います.

第18回活動分析研修会

2010年12月09日 11時16分55秒 | インフォメーション
第18回活動分析研修会 講演

テーマ:「最新の脳科学とリハビリテーション治療」
講 師:森岡 周(畿央大学大学院健康科学研究科)
日 時:平成22 年12 月12 日(日)
会 場:大浜第一病院2 階ふれあいセンター(住所:沖縄県那覇市天久1000)
定 員:200 名
対 象:医師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士