森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

岐阜県理学療法士会 第2回公開講座

2013年02月25日 20時35分47秒 | インフォメーション
岐阜県理学療法士会 第2回公開講座
テーマ : 「神経科学の知見を応用した中枢神経障害のリハビリテーョン」
講 師 : 畿央大学大学院健康科学研究科主任・教授 森岡 周先生
開催日 : 平成25年3月3日(日)
時 間 : 10:30 ~ 12:30(受付 9:30 受付開始)
会 場 : 中部学院大学 関キャンパス (岐阜県関市桐ヶ丘二丁目 1 番地)

実習生諸君へ(3年前のブログ記事から)

2013年02月20日 12時11分09秒 | 脳講座
3年前の「困難の度合い」というタイトルのブログ

突然,脳卒中になって倒れ,志半ば目標が失われた人,それによって家族が路頭に迷ったケース.
突然,がんを宣告され,死の恐怖を感じている人,それにより愛すべき人を失う不安に苛まれたケース.
こうした方々に対して,自分は心底から共感することは難しい.
なぜなら,それに近い事態に巡り合っていないから(自分自身,母親が脳卒中で亡くなりましたが、路頭に迷うことはなかった).

しかしながら,その人たちと共に歩き,その後のプロセスについて共感することは可能と思います.

けれども,療法士自身が困難・苦労・不安など幾度とない経験をしていないと,
一緒にこれらの方々と共同注意しながら立ち向かうことができないとも思います.

今,実習に行っている学生諸君は,社会という厳しさにおいて,困難という壁をつきつけられ,それと格闘しています.
しかし,そのような困難は,先に示した病気と闘っている方の困難・不安とは比べ物になりません.

わからない,できない,書けない,などと言っていますが,
そのような困難度はみなさんが関わらないといけない人たちの度合いに比べ,とても小さなものです.

しかしながら,その小さい困難がこれからも幾度となくあらわれ,
それを些細ながらも,そして小さいながらも乗り越えていく経験(援助をうけながらかわしてゆく経験)の繰り返しによって,
そのような人たちの苦しさは心のすべてからは共感できないが,理解しようとするこころが生まれてきます.

患者さんたちはリハビリに向かい,もっとよくなろうと懸命に自分に向き合っています.
その懸命さに比べ,学生諸君の懸命さはまだまだ足りません.
懸命に真面目に努力する,そうした姿勢の繰り返しが,自分の無力さを知るとともに,
「無知の知」を生み出し,知らなければならない,
もっと技術を高めなければならないという志向性を生み出すのです.

もう一度言います.みなさんの困難・不安は比べようによってはとても些細なものです.
それをすぐさま乗り越えられなくても,乗り越えようとする姿勢の繰り返しによって,経験が構築され,信頼されるセラピストへ進化するのです.
「わからない」「できない」はたまた「レポートが書けない(レポート実習は推奨してませんが・・)と嘆く学生たち,思うように「動けない」患者さんたちの真の苦しさがわかりますか?
自分をプロテクトせず,前を向いてがむしゃらに,自分をさらけだし,できないことをできるようにするように懸命に努力し,わからないことに蓋をせず,生きていってもらいたいと思います.


涙の質を上げるよう,日々頑張ってもらいたい.



第90回日本生理学会

2013年02月14日 18時50分31秒 | インフォメーション
今度の3月に開催される「第90回日本生理学会」を紹介します.

ここでは,リハビリテーションに関連するシンポジウムが3つ行われます.

私の方は,本大会の特別企画シンポジウムの方で講演する予定です.

日時:平成25年3月28日(木)13:20~15:20
「リハビリテーション医学における研究教育
(Physiology Research and Teaching in Rehabilitation Medicine)」
オーガナイサー:金子 章道(畿央大学大学院健康科学研究科 研究科長)
        佐久間康夫(東京医療学院大学 学長)
講演者:里宇 明元(慶応義塾大学医学部リハビリテーション学講座 教授)
    森岡 周(畿央大学大学院健康科学研究科 教授)
    沖田 実(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授)
    畠山卓朗(早稲田大学人間科学学術院 教授)

私の担当テーマは「Higher brain functions and measurement of brain activities by fNIRS」です.

前・国際生理学連盟会長であったり,Natureなどでも論文をお見かけするお二人の前でマクロな神経科学とリハビリテーションを話しをするのは申し訳ない気分でいっぱいですが,リハビリテーション領域研究のトピックスを話するまたとない機会ですので,準備したいと思います.なんと本学の松尾先生は先日生理研で行われた社会神経科学研究会の帰りのタクシーで佐久間先生とご一緒されたようです.


これ以外にも本生理学会企画シンポジウムとして,日本理学療法士協会とのコラボ企画があります.
テーマは「理学療法と痛みの治療―その生理的メカニズム(他学会連携委員会)」です.
オーガナイザー:黒澤美枝子(国際医療福祉大学 基礎医学研究センター)
        内山  靖(名古屋大学大学院医学研究科)
これには理学療法士協会を代表して,盟友 沖田 実氏,松原 貴子氏がシンポジウム講演します.沖田先生は二つのシンポジウムで講演します.頭が下がります.大変です..


また,公募シンポジウムとしては,「リハビリテーションと運動機能回復」が行われるようです.
オーガナイザー:松川 寛二(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)
        黒澤美枝子(国際医療福祉大学)
これにはプログラムを見る限り,これには道免先生や村田(弓)先生などが講演されるようです.昨年のこの公募シンポジウムは高知時代からの友人の野村卓生先生が講演されています.

いずれしても第90回大会はリハビリテーションに関連する内容が多く,そのほか,シンポジウムを見ても興味深い神経科学系のものがあります.

http://seiri90.umin.jp/symposium.html

合同会社geneセミナー講演

2013年02月04日 19時10分11秒 | インフォメーション

合同会社 gene 講演

テーマ 神経科学から考える脳卒中リハビリテーション-運動機能回復のための臨床手続
講師 森岡 周 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授・理学療法士
日時 平成25年2月3日(日) 10:00~16:00(受付9:30~)
会場 星陵会館 2階 ホール 東京都千代田区永田町2-16-2