森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

5回日本理学療法士協会神経系理学療法研究部会学術集会

2008年11月27日 23時33分13秒 | 過去ログ
神経系理学療法研究部会学術集会プログラム
1日目(12月6日)
受付 12:30~    
開会式 13:30~13:45
基調講演 13:45~14:15
「脳障害の理学療法を問う」
講師:森ノ宮医療大学                  松田 淳子
司会:七沢リハビリテーション病院脳血管センター     澤田 明彦


特別講演 14:15~15:15
「脳卒中新時代におけるリハビリテーション」
講師:中山クリニック                  中山 博文
司会:国立循環器病センター                尾谷 寛隆


一般演題Ⅰ 15:20~16:35
1.障害物回避動作中の認知課題付加は脳卒中患者の転倒リスクを増大させるか?
畿央大学            高取 克彦
2.体幹筋群の働きと骨盤傾斜角度に左右差を認めた健常男性における後外側方へのリーチ肢位について
六地蔵総合病院         渡邊 裕文
3.脳内血腫に対する内視鏡下血腫除去術後の機能回復
太田総合病院          富永 潮也
4.重量認識課題にて症状が改善したと思われる小脳出血患者の1症例
介護老人保健施設 南荘の郷   村部 義哉
5.ニューロリハビリテーションとしての理学療法
諏訪赤十字病院         舟波 真一

一般演題Ⅱ 16:35~17:35
6.知覚学習は手指巧緻性を向上させる
京都大学            山田 実 
7.視床病変によりpusher現象を呈した症例の病巣特徴
 国立循環器病センター      尾谷 寛隆 
8.脳卒中片麻痺者における歩数計装着部位の検討    
横浜市立脳血管医療センタ    堤 美恵 
9.上肢協調運動障害の定量的および質的検査法について
千里リハビリテーション病院   吉尾 雅春


教育講演 17:40~19:10
「今日の脳科学と理学療法」
講師:畿央大学     森岡 周
司会:大阪暁明館病院  桝田 康彦



2日目(12月7日)
講演Ⅰ  9:00~10:10
「ボバースコンセプトの今」
講師:諏訪赤十字病院      大槻 利夫
司会:森ノ宮医療大学      金尾 顕朗

講演Ⅱ 10:10~11:20
「認知運動療法の今」
講師:高知医療学院       宮本 省三  
司会:ボバース記念病院     土井 鋭二郎

講演Ⅲ 11:20~12:30
「FITプログラムの今」
講師:藤田保健衛生大学     永井 将太
司会:星ヶ丘厚生年金病院    稲村 一浩


一般演題Ⅲ 13:15~14:00
10.ギランバレー症候群発症後に妊娠が判明した症例の上下肢機能とADLについて
生長会ベルランド総合病院    杉本 彩 
11脳血管障害回復期におけるシーティングシステムを使用した理学療法の検討
養和病院           土中 伸樹

12機能的大脳半球切除術後の一次体性感覚野の経時的変化
近畿大学医学部附属病院     本田 憲胤

一般演題Ⅳ 14:00~15:00
13.脳血管障害片麻痺患者の筋緊張異常に関する検討
関西医療大学           鈴木 俊明
14.母指対立運動の運動イメージと脊髄神経機能との関連性 -F波による検討― 
関西医療大学           鈴木 俊明
15.下手投げ投球動作を用いた感覚モダリティの違いによる言語的KRの検討
関西医療大学           米田 浩久
16.鏡失認の病態と経過および治療アプローチに関する研究
 首都大学東京            網本 和 


シンポジウム 15:10~16:40
「脳障害の理学療法の課題」
司会:千里リハビリテーション病院           吉尾 雅春
諏訪赤十字病院                    大槻 利夫
高知医療学院                     宮本 省三
藤田保健衛生大学                   永井 将太

Conference of Graduate Reserach in Kio Universiy

2008年11月27日 22時28分49秒 | 過去ログ
3期生のみんな

明日は晴れ舞台。

困難が感動に変わる。

緊張が安心に変わる。

Titles of Our Labo.

中辻維都子:異なる指尖タッチによる触覚情報が立位姿勢制御に及ぼす影響
尾川達也:立ち上がり運動時における体幹および下肢筋活動 -荷重量の違いに着目して-
初瀬川弘樹:レトリック言語による概念化が物体把持時の圧力に及ぼす影響
新熊重信:レトリック言語教示の違いが歩行イメージ時の脳活動に及ぼす影響
田津原佑介:運動イメージが運動関連領野の活性化および運動学習に及ぼす影響
久保侑平:2種類の物品に対する視覚的注意 -物品の関連性による検討-
大村 豊:騒音によるストレスが作業効率に及ぼす影響
中山朋子:プロソディの変化が記銘量に及ぼす影響
大森陽介:心的イメージの変化が情動的表情知覚に及ぼす影響


Publish !

2008年11月27日 22時20分39秒 | 過去ログ

異文化コミュニケーション!ならぬ、
知覚心理学とリハビリテーション科学のコラボレーション!


図中の手指はミケランジェロ or ラファエロのようだが(を予想したが)、

「身体運動学」を指し示すの「意」があるらしい。



プラトンとアリストテレス。

科学は別の方向から見ることで、
パラダイス転換につながる。




Reunion of Rock

2008年11月27日 13時23分43秒 | 過去ログ
チケットが売り残っているらしい! 土佐の高知のはりまや橋までライブを見に来ませんか?

どこも忘年会で・・・  時期が時期だしね~  忘年会をライブハウスで!


Reunion of Rock


~produced by graduates from
KOCHI SCHOOL OF ALLIED HEALTH AND MEDICAL PROFESSIONS~
THE CORTEX / ザ・ハモーンズ / 孔子 / GUEST

place x_pt

time 2008.12.13(SAT) 17:30/18:00

THE CORTEX  play


HUSH (Kula Shaker version)

ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT (The Stranglers vesion)

JUMPIN' JACK FLASH (The Rolling Stones)

STAND BY ME (Oasis)






International ETC Seminer

2008年11月27日 13時22分07秒 | 過去ログ
International Cognitive Therapeutic Exercise Seminer in Seoul National University


Theme:Mirror of brain: Cognitive Therapeutic Exercise for recovery of hand function

Day:29-30 November, 2008

Neural Mechanism of Hand Movement
 Shu Morioka (Kio University, Nara, Japan)

Hand Function and Treatment and Exercise Plan
 Masumi Tsuruno (Kochi School of Allied Health and Medical Professions, Kochi, Japan)

Mirror of brain: Cognitive Therapeutic Exercise for Hand Functions, etc.
 Franca Pante (Centre for Study of Neurocognitive Rehabilitation, Santorso, Italy)

Other Lecture
 Korean Therapist and Scientist


Congraturation! Mr. Tanibichi(Taniguchi)

2008年11月26日 01時10分14秒 | 過去ログ





優秀ポスター賞

谷口  博 様

今回ご公表頂きましたポスター発表は新知見、独創性にすぐれ、今後の高次脳機能機能研究において寄与するところが大きいと評価されましたので、ここに優秀ポスター賞を授与いたします。今後のさらなるご活躍を心より期待いたします。

演題名
姿勢変化によるプリズム順応課題の効果について-シングルスタディでの検討-

2008年11月19日

第32回日本高次脳機能障害学会 学術総会 会長 鹿島 晴雄




博士課程ならば、Impact Factor+で飛び級可能性だったかも。



今は,まさに,臨床は科学を超えられるかの正念場

2008年11月25日 09時25分53秒 | 過去ログ
いよいよ佳境と打ったブログを眺めつつ,
心配しつつ,名古屋に金曜日向かった.
評議員会,理事会と進み,
みなさんの表情からその心の理論を読み取ると,
さまざまな感情,思考を垣間見ることができた.
その内部なものが外部に出せない環境であるならば,
内部に混線が起こり,無視するという自己組織化が起こる.
メタ認知の極みであるように思う.
思考停止というものは.

夜は懇親会.
久しぶりにFranca Pante女史と会うが,
少し自らの身体性(思考と身体の疲労極限)から,
脳(前頭葉)を働かすことが遠慮気味なために,
そんなにおしゃべりとはいかなかった.
つまり,第二言語はしょせん第二言語であり,
自動化できず,もちろん,その言語に基づき,
今の身体状態を伝えることはできない.
表情認知は人類共通であるが,
そのディテール,つまりプロセスを共有するためには,
コンテキストが必要だし,
それがなければ,言語が不可欠になる.

翌日からはコースがスタートした.
僕の脳を整理するうえでは重要な講義となり,
引用されている論文をリアルタイムにネット上でダウンロードしながら,
つまり聞く,見る,検索する(動く)をしながら,両者を統合するというマルチモダルな状態を維持しながら,論文と講演の両方を解読した.

結論から言うと,もっと治療を細分化すべきというものであるが,
神経科学がここ数年発展していない(細かなことは発展し続けているがエポックメーキングとなるような科学的発見がない)ことから,臨床もそれに付随してかすかな進歩しか見えない.
科学の発展はいかに重要かを感じた.
ここで一気に臨床が科学を超えることが望まれる.
そこでまたもや問題提起されるはずである.
神経科学の停滞がどのように臨床を変えていくか,見ものである.
現象学もいわば生物学であり,
自然現象を無視することはできない.

夜は懇親会が続く・・・・

翌日は,いろんな講演があったが,
システム論なんだが,それが逆に要素還元になっていないかを
パラドックスの視点から多面的に分析を試みる必要があると思った.
本来の自己組織化の説明まではいけない.
それは「時間」の分析を試みていないからだと思う.
運動前に数ミリ秒でスパイクするニューロン活動.
それには,ある程度の自己の動きが必要だが,
それがまさに次なるブラックボックスである.
志向性の前,つまり意図の前の神経現象が見えない.
それが見えないと中枢神経系の本当の意味での可塑性が見えない.
空間で分析し,空間問題を与えるこの事実は今までの科学的解釈から間違っていないが,
次なる時代は時間であり,
神経現象の時間の解明ができれば,意識に迫ることができる,
トップダウンにニューロンの発火がどのように起こっているかを迫らなければ,
脳卒中後の可塑性が見えない.
いよいよ,思考の限界に近づきつつある.



手の操作運動においても母指と示指のピンチにはタイムラグがある.
母指と示指の指腹をあわせるピンチと,
対象物に接触するピンチは時間的分析から違うはずである.

いずれにしても,この問題を解くには時間がかかりそうだ.


オリバー・サックスが取り上げられた.
一つの方向性の意味では大事であろう.
「身体運動学」のあとがきでは少しふれている.
それは視点の変換には重要だが,
それだけにとどまっていれば科学的とは言えない.


夜はレセプション・・・・・・内臓がえぐり取られるプラス,大事な喉をやってしまった・・・
後悔絶えず.
喉だけは勘弁してくれと思う.
単にライブ活動のためだが.

月曜日名古屋を朝出て,
大学に来て,教育学部の授業を行う.

うちのゼミ生には本当に助けられている.
成長している顔と言語をみることは,
幸福な感情が湧く.



いよいよ「カキョウ」

2008年11月20日 23時59分44秒 | 過去ログ
昨日より卒論の追い込みモードである。
23時に大学が施錠されるが、
何とかそれまでみんながんばっている。
1期生のときは、20名の卒論をみていたが、
今思えば、自分の体調、そして若さがあったように感じる。
この2年で自分の環境が一変したことを相当に感じる。

外にばかり目をむけると(向けざるをえないが・・・)、
内の意識が不十分になる。

身体感覚の敏感さを失う。

どこかで調整脳を働かさなければならぬ。




第3期 森岡ゼミ卒論テーマ(発表順)

中辻維都子:異なる指尖タッチによる触覚情報が立位姿勢制御に及ぼす影響
尾川達也:立ち上がり運動時における体幹および下肢筋活動 -荷重量の違いに着目して-
初瀬川弘樹:レトリック言語による概念化が物体把持時の圧力に及ぼす影響
新熊重信:レトリック言語教示の違いが歩行イメージ時の脳活動に及ぼす影響
田津原佑介:運動イメージが運動関連領野の活性化および運動学習に及ぼす影響
久保侑平:2種類の物品に対する視覚的注意 -物品の関連性による検討-
大村 豊:騒音によるストレスが作業効率に及ぼす影響
中山朋子:プロソディの変化が記銘量に及ぼす影響
大森陽介:心的イメージの変化が情動的表情知覚に及ぼす影響





身体運動学―知覚・認知からのメッセージ―

2008年11月18日 11時06分20秒 | 過去ログ
身体運動学-知覚・認知からのメッセージ

【著者】
樋口 貴広
(首都大学東京 人間健康科学研究科)
森岡 周
(畿央大学健康科学部理学療法学科)

●定価2,940 円 (本体 2,800 円+税5%)
●A5 版 ●頁220
ISBN:978-4-89590-319-6

三輪書店


11月25日発売



第1章:知覚・認知と身体運動の不可分性
第1節 関連用語の整理
第2節 知覚と身体運動
第3節 認知と身体運動

第2章:知覚の顕在性,潜在性と身体運動
第1節 意識経験と身体
第2節 意識と注意
第3節 意識にのぼらない知覚

第3章 知覚運動系という考え方
第1 節 知覚と運動の循環論
第2節 視線行動と身体運動

第4章 身体と空間の表象
第1節 身体の表象
第2節 空間の表象-身体との接点

第5章 運動の認知的制御
第1節 情報器官としての身体
第2節 運動の認知的制御システム

第6章:運動学習
第1節 運動学習とは何か
第2節 運動学習の諸理論
第3節 運動学習の神経科学





第4コーナー! Master's Degree !

2008年11月17日 23時59分27秒 | 過去ログ
金曜日は朝日リハで講義をした後、
岡山リハのスタッフを中心とした認知神経リハビリテーション勉強会のメンバーと懇親会。
一次会を終え、ぶらぶらみんなと歩いたら、
おしゃれな門構え、のバーVagabondに遭遇する。
この遭遇は「快」となる。
岡山県民は奈良県民と同じように、
夜は健全らしく、
先日はタクシーの運転手がなげいていたが、
久しぶりにヒットな感覚であった。

べく杯出身の者には健全さは物足りないが、
年齢と相関するようにγGTPが増加している自分は、
そろそろ「健全」さを求めようと思うが、
その摂生を得ることができるかは、
自らの信念を作ることに鍵がある。

翌日、京都に向けて出発。
京都駅は観光客で「カオス」であったが、
みなの顔は笑顔であり、
日本の象徴の京都の美しさを堪能してもらえればと、
「おきゃく」の精神がわく。

機能性を追及する「日本人」は世界にほこれるが、
京都だけは機能性を追及しないでほしいと思う。

山口先生や加藤先生に出迎えられ、
伊藤先生を中心とした京都回生病院のスタッフとの懇親会に出発する。

場所は膳處漢であり、
2Fの趣のある席に誘導される。
そこからみた庭は絶品であった。
つくづく県庁所在地は良いと思う。
美味とともに、
その風貌に意味を持つ。

その後、西本先生が来られ、
その人柄に、喜びを感じる。
他者コミュニケーションは時に不快を感じる場合もあるが、
今回は「快」であり、
ここち良い時間と空間が流れた。

後に、中庭を通り、バーコーナーに案内される。
これまた2Fの隠れ家的空間に喜びを感じた。

F1のシャンパンかけのMUMMをいただく。
Moetから変わったらしい。

翌日は講習会。
4時間という時間であったが足りずに、
後半の肝心要な運動学習の手続きと脳内機構に関して時間が足りず、
混乱を招いたのではないかと思う。
少し反省し、
また機会があればと思った。
来年度より実習施設であり、
もう少しヒエラルキーでない空間で話せば、
エマージェンスすることが可能なのかもしれない。

最近、概論的であり、
もっと絞った形で講演を構成したいものだと感じた。

しかし、こういう病院グループの勉強会は
顔の見える、感じれるものであり、
良いものだとつくづく思った。
「単位」でない、
この感覚は、良いものだ。


帰りには「おたべ」とお茶をいただいた。
お香香る京都を後に奈良に帰る。
帰りの近鉄は満員御礼。

今朝はいつものように体がバリバリなりながら起床し、
大学へ。
卒論指導、授業、ゼミと平穏な日であるが、
すっかり忘れていた原稿があり(電話をもらい)、
超特急で書いた。

そして、12月に掲載される医学書院「PTジャーナル」の総説論文の校正を確認し、
三輪書店から「身体運動学」が11月25日に出版されることを確認し、
角川学芸文庫の小島さんからお電話をいただき、
協同医書出版社の仕事の草案作りを開始し、
院生の熊谷さんの研究を確認した。

メールの返信が遅いですが、
見ていますので・・・院生たちのも。

M2のみんな、12月中旬までには一通り書き上げておいてください。
下旬にかけて追い込みです。

ゴールはすぐそこです。