今週は院生や来客が多い日が続きました.
院生の状況はというと.
月曜日はM1の青木さんが来て,
道具の操作における自由意思の論文のpubmed検索をやっと習熟したということで,
以前はヒットしなかった論文に多くめぐりあえて嬉しいとの意見をもらいました.
検索の仕方もある意味技術です.
博士課程のメンバーが指導してくれていてありがたいです.
そのあと,D2の林部さんが来室.
背損モデルラットに対する神経再生治療とリハ治療の併用効果を調べているが,
まずはリハ効果のアウトカムの伝達をいただいた.
ラットの背損は回復することから,
デザインが非常に難しいが,
なんとかアウトカムを考えることで,
うまくいくような気がしました.
火曜日は大学の将来構想委員会に出席し,
来るべき,医療情勢と教育体制の関係について考えることができました.
午後は高知より実習地訪問のついでに
鶴埜先生が研究室にみられ,
今後の展開について把握しました.
そのあと,M2の千代原君と尾崎君の
運動学習に関連した研究のソフトをわたし,
彼らは彼らなりに自分の研究に対して自信を持ち始め,
いい傾向になっていると感じました.
千代原君は運動学習におけるdefault mode networkの関係を脳波研究から明らかにしようとしています.
一方,尾崎君は適応的学習と系列的学習に分類し,
それらにより効果を示す手続きに関して,
行動学的パラメータの視点から分析しています.
予備的結果を見る限り,素晴らしいデータになるのではないかと感じています.
ただし,リハの業界にはこの意味を理解してくれる人が何ににるかと思うと,
しかるべき雑誌のレフリーと相当な意見交換が必要かもしれません.
レフリーの知能が偏っている雑誌があるため,
齟齬が生じる場合があります.
キネシオロジーのみの視点の査読者ばかりであれば,
なかなか理解されるのに時間がかかるでしょう.
ある意味,協調,ある意味,抵抗の姿勢を忘れずに.
そのあと,仕事の合間を縫って,
M2の山田さんが来室,
彼女は膝疾患に対するある動的バランス検査の適応と限界に関して,
運動学的,運動力学的に分析しており,
結果から,あることがいえそうなところまでやってきました.
残り中間発表の期間までいかして,
なんとかデータの蓄積・処理をしてもらいたいと思います.
19時過ぎには大学院受験希望者が来室し,
研究計画を確認しました.
本年度はうちの研究室は7名ほどの受験になるかもしれません.
20時前にはM2の横部さん,千賀さんが来て,
それぞれ,今後の計画の確認をしました.
横部さんは痛みの脳内機構,
千賀さんは上肢の運動知覚時における脳内機構を調べようとしています.
大学院生修士課程の者たちは9月の中間発表に向けスパート状態です.
一方,博士課程の者たちは投稿タイムリミットとなりそうです.