森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

脳の深み

2007年03月29日 20時00分09秒 | 過去ログ
昨日は竹林先生がfNIRSでデータを1日取り.
ゼミの中野,山下がフル活動する.
やたら経験がないことが良い.
彼らの経験知が脳の各所に記憶として残れば,1ステップ上で次の仕事ができるだろう.
「楽しい」という古い部分が,新しい部分へ,神経回路を伸ばす,その子どもらしい情動記憶が固定されればいい.

さすがに3夜連続の飲みは,「こたう」が,今日は朝からfNIRSのもう1台設置のため,大学へ来る.

2台そろった.
自己脳と他者脳のスタディがスタートするだろう.

今日は「連合野」にやっと進んだ.
今まで,連合線維ばかりの視点で本を作ってきたが,投射線維による脳の深みに相当感動しています.

扁桃体-連合野は,いろんなリサーチに反映していくだろう.

このすばらしき脳には個人の記憶だけでなく,人類の記憶,そして動物種の記憶,そして生物の記憶が凝縮されている.

私の脳は生命の記憶を持った,まさにスペクタルなのだ.

明後日には1部をフィニッシュさせよう.

今日は大学院の軽い打合せを行う.

研究科長の経験記憶は,僕の脳の新たな経験記憶のために,すばらしいものとなるだろう.

襟を正し,研究をしていくつもりである.

13名の院生もそれなりの自覚と覚悟で臨んでほしい.
院は自分で勉強するところである.
特に,神経リハビリテーションを専攻するのであれば,それはわかっているはずだ.
患者にそれを求めているんだからね.能動性というように.


人生を作る.それは予測・想像からだが,それには不安はつきものだ.

うちは,審査のハードルが高いかもしれないが,自分にとってのよきストラテジーを築いてほしい.




現在,山ごもり中

2007年03月27日 19時04分19秒 | 過去ログ
卒業式などが終わり,大学は落ち着いています.
新年度に向けての準備など,いろんなお仕事がありますが,授業はなく,ストレスに感じることはない.
授業が嫌ではなく,人前で話すと言うことはいつになってもエネルギーがいることということ.
3時間の講義などは,相当にエネルギーが放出される.

4回生は何名かが残って,自分の卒論を発展させ,投稿論文を作成しています.
4月に入り次第,順次投稿していきます.
審査論文を作る,それを喜びに変えてもらいたい.

大学院もスタートするので少なからず2本は投稿してもらいたい.
博士となれば,もちろん英文(IFつき)となる.
修士でも国際学会にはチャレンジしてほしい.

とりあえず,学部生でゼミ生の中野君が第一弾として2本,4月に投稿します.

3回生は4月からの長期実習の準備,卒論に余念がない.
めいっぱい頑張り,神経回路網に余力を作っておくように.
「いっぱいいっぱいです」なんて言葉は聞きたくない.
もちろん,そんな言葉をSVには言わないようにしてちょうだい.
患者さんに失礼ということは,もう大人の脳を持っているからわかるよね.

ゼミ生の岡橋さんと,二次元と三次元の身体像の変換の話をしたら,あらたな研究テーマが浮かぶが,今はできない.
書き物書き物.

4日ぐらい書き続けているため,山積みの資料に埋もれている.
山ごもりならず,山積み資料のなかでこもっている,ってとこか.

とりあえず,後脳,中脳,間脳は終わった.
辺縁系も終了.
あとは後脳の皮質に挑む.

しかし,小脳の解剖を調べていると,自らの無知を知ることができた.
小脳の左右半球は研究でいくつか調べないといけないな.
「無知の知」だ.

あと1週間,山ごもりだ.
4月になればまたフル回転生活になる.




昨日は,3回生の4回生ゼミ生の追いコンに出て,奈良の認知の勉強会に時間差で出席.
顔が赤いながら,マスター終了した河村,藤田両氏の「痛みに関すること」「珍道中」をスライドで教えていただく.

ここでも爬虫類脳,旧哺乳類脳の意味を考える.
快不快とは,面白い.
実際に引用されている論文はほとんど知っているので,スムーズに聴けた.
行動療法と違って,身体を介することに意味を持つ.
イメージを使用するときも,空想させてもしょうがない.
「内」と「外」の比較照合,それを忘れては行けない.
心と身体を別物に扱わないことだ.

その後,小田桐先生,松下先生,千葉先生も含んで懇親会をする.
そこにゼミ生の8名程度が加わり,0時までやる.

今日は高知から竹林先生が来ている.
今,fNIRSを用いて実験を組み立てている.
明日,1日かけてどこまで測定できるかだ.
筋の力量調整というoutput研究を,もう一段上のステージに上げたい.

ゼミ生の中野,山下,頼んだよ.

頼りのない教官は,執筆執筆,と行きたいが,やはり,この後も懇親(飲み)です.

今週は4日あります.

体が持つか,先立つものがなくなるか・・・



ありがとう

2007年03月23日 16時08分55秒 | 過去ログ

卒業式,卒業パーティ,謝恩会,三次会,四次会と移動し,PM2時過ぎからAM2時過ぎまで飲みまくり,大変な二日酔でしたが,復活しました.

みな,各地で飛翔してください.

地味に奈良で応援しております.

謝恩会でのいきなりのバースデイケーキ,嬉しかったです.

みんなの優しさに感謝します.

これからも「脳(こころ)」を益々育み,ひとにやさしく,自然な感じで歩いてください.


-------------------------------------------------------------------------

見えるものと見えないもの.

準備のできている者のみが良質のセレンディピティにきっと出会う.
"Chance favors the prepared mind." 私的にも公的にも未来のために準備を怠らな い人生を“自然”な感じで歩んでください.

Wishing you a bright future... Happy graduation!!

-------------------------------------------------------------------------

今日は学科教員の送別会です.

さて,雑務が終了し,あと1時間で少し書き進めよう.

少しエンジンがかかってきましたよ.

あと1週間で! 行きますよ.




門出を目いっぱい祝おう

2007年03月19日 22時32分11秒 | 過去ログ

畿央大学一期生卒業おめでとう!

いよいよ明日は旅立ちですね。

目いっぱいの笑顔で送り出します。

涙うるうるになるか、笑いあふれる卒業式になるか、楽しみです。

思えば、みんなより1年遅れて着任したけど、何もシステムが決まっておらず、みんなには苦労をかけたかもしれないが、それもいい思い出。一期生に作ってもらった手作り感があります。

これからは、さまざまな波を受けることになるかもれないが、人生を「すがすがしく」

進むだけが脳(能)ではない。

時には立ち止まり、そして逆戻りし、そして前に進んでください。

outputだけでなく、processを楽しんでください。

 

 

悩めるみんなの人生は、きっとすばらしいものになるよ。

ちっさく生きず、おおきく生きようぜ!

 

明日はスイスホテルでの卒業パーティー、そして心斎橋での謝恩会(ほぼ二次会やね)、そして二次会、三次会か・・・ 

 

みなさんの目いっぱいのお洒落を堪能します。

 

ちなみに明日はmy birthday(おそらく36回目)なのだ。

 

 

 


ある<私>の意識への遭遇

2007年03月18日 10時35分47秒 | 過去ログ

一昨日、昨日とある程度原稿を書き、現代思想の「発達障害」の原稿は完成した。「脳のなかの身体」の発達・発達障害とタイトリングすると思う。

現代思想の5月号だと思う。

しかし、2月依頼、3月末締め切りの4月末発行ですよ。それから考えると医学書は半年前から1年前・・この違いはどうなか。どちらがいいとかわるいとかでなく、今までの歴史がそうさせているのだろう。

昨日は、新著「脳を学ぶ(仮)」を少し想像する意味で、大阪歴史博物館で開催されている脳!内なる不思議の世界へを鑑賞した。脳の働きなどには、今回は興味がなく(語弊があるかもしれないが)、進化の過程を生物的な視点から考える意味で、標本を見続けたが、無能な私、つまり、その進化の過程に最近接領域に達していない私には、想像が少し欠落していると感じた。本を読まないといけない。脳の働きに関することは、常日頃私が言っていること、著書で書かさせていただいたものがそのほとんどでした。

どちらかというと、大阪の医学史の閲覧に時間を有した。根っからの歴史好きですから。解体新書や適塾の歴史を見るほうがうれしかった。福沢諭吉や緒方洪庵の小学校に読んだ伝記でそれらは知っていた。

昨日はちょうど北澤さんが講演していた。先週は多賀さんだったようだ。酒井さんや、泰良さん、川島さんも来られるようだ。

ジュンク堂地下のイタリア料理店が閉店していた。どこに言ったんだろう。急遽、ヒルトンプラザウエストまで移動し「食」した。思わぬ出費だった。

しかし、久し振りに車で大阪まで出た。1年半ぶりぐらいかな。車をほとんど使わぬ人生になっている。先週で大きなイベントは終了した。今年度は30数回の講演をした。入試やオープンキャンパス、他の仕事などを入れれば、ほぼ毎週、土日はふさがっていたことになる。2月に2回、そして、3月に2回(今日を入れて)の休みは私に女神のようなほほえみをかけてくれている。

昨日は自宅に戻り、6月のWCPTバンクーバの飛行機、ホテルを見ていた。普段はスカイチームの航空会社しか利用しておらず(むろん、マイルため、数回のヨーロッパ往復に使用させてもらいました)、カナダはそれがない。ノースウエスト、大韓航空とシミュレーションするが、なんか時間がもったいないように思える。

ANAマイレージの会員でもあるので、そちらにしようと思うが、安いのはもうなくなっている。エアカナダか、少し高いANAかで、スターアライアンスに貯蓄するか、大韓航空に統一するか・・・ と考えていたら、いつもホテルと飛行機は自由にとり、徐に一人で出かけるが、ツアーにすればどうなんだろう?と見たたら、やはり、1都市でもあるのですね。こっちがホテルのランクから言えばずっとお得ですね。

ツアーだと現地係員がいるので、以前は敬遠していた。現地係員がいたのは、今までの旅では2回である。ひとつははじめての海外。もう何年前だろう。そして、テロの噂があったアメリカの内陸からフロリダに行ったときだった(帰国2日後が9.11だった)。

1回目は情けない自分で、もう任せきり、「オレンジジュース」ひとつをショップで頼むのも緊張の連続だった。英語圏だったけど、実年齢、精神年齢ともに若かったから・・・ 2回目は留学も終え、意気ごみだけは大したもの、だったころ。飛行機のチェックインなど、現地添乗がいるのにもかかわらず、遅いと思い、自分でやって・・・ なんて、身勝手なんだろうというものである。少し外国で暮らしただけの人間なのに。その当時は、ツアーで着ている団体客の横柄な態度(しゃべれもしないのに、日本人は固まり、他人の迷惑を顧みず、馬鹿騒ぎしている中年男性や若者女性に)に飽き飽きしていたころだった。

だが、今は何も思わない。みんな生きてきた履歴が違うから、そんな自分の意識にだけを正当化するのは、醜いと思っているから。

だから、ツアーでもいいじゃないか、逆に楽させてもらえるし、困難(責任)が生じれば、自分がしゃべればいいのじゃないか、などを思い、昨日はそのような自分の意識に出会えたことに、自らの心が成長していることを感じた。

これは、研究や教育、そしてリハビリテーションへの考え方にも少し結びついているのだろう。ただし、逆に「楽する」ことに執着し、責任をとらない方々には真っ向勝負を挑みます。

いずれにしても、カナダの件は早く決めないといけないですね。うちの職場のみなさん。

高知の連中はことごとく駄目だったらしいが、誰か大学院の研究費で共同として引率できないものか・・・ 

今日は原著論文を書こうと思う。その後に少しショップをぶらつきたい。

「脳を学ぶ」執筆モードに切り替わるのは、来週からか・・・ 

 

 


人,生,人生

2007年03月15日 23時09分22秒 | 過去ログ
今日は午前中より,学生の症例発表を聞く。
内容に関してはとやかくはいわない。

成人の脳性まひ,弱年齢の脳卒中,その人生をよくよく考えて見てはいかがなものか。
どのように生きるか,どのように他者と関係するか,どのように環境と相互作用するか。
反応,反射,筋肉,関節,それだけで人生について語れるであろうか。
小田桐先生が心底投げかけた意味はそこにある。
まだといっても,これからだけどね,人,生,それを物質的に見ているようだ。
教える側も襟を正していただきたい。

どのような病理をもつ症例であっても,有機体としての原意識は存在している。
outputの世界だけで,その個人(ひと)を査定するのはもうよそうではないか。


「関節」をどう動かすかといった視点は,セラピスト視点である。自分のことしか考えていないセラピストの卵はもう時代錯誤じゃないだろうか。


しかし,時代は変われど症例発表のレジメは変わらず・・・がんばりましょう。


午後は会議,会議の連続。


その後,脳のなかの「身体」の発達/発達障害の「現代思想」の原稿を書く。
自由度がある原稿なので,今度は自分の意見を中心に書いている。

感情は自己の身体像を基準に召還されるのであろうか・・・

autismのmotor imageryの障害に関する「これぞ」っいう論文を探しているのだが,mirror neuron systemはいっぱいあれども,これに限局(運動前野や頭頂葉の相互関連性)したものがきちんとみつからない。

さて,もう少し書いて,50枚に到達させましょう。
あと少しですね。

その後,嫌な文献整理,文献タイプがある。
誰かバイトしませんか?

まだまだ書かないといけないものがいっぱいあるのです。


メール受け取り不可

2007年03月14日 12時50分57秒 | 過去ログ
大学ネットワーク工事に伴い、下記の時間帯のメールの受け取りができません。


3月 15日(木)20:00~24:00

  16日(金)20:00~24:00

  17日(土)14:00~24:00

  18日(日) 0:00~24:00

  19日(月) 0:00~ 4:00

受け取り不能でメールが返ってくるかもしれませんが、別の時間帯、あるいは電話などで対応よろしくお願いいたします。


脳のなかの余韻の消去

2007年03月14日 12時30分55秒 | 過去ログ

高知Bay 5でのライブは無事に終わった。準備してくれたみんな、そしてBayのあつしさんをはじめスタッフのみなさん、ありがとう。

モニタアンプにつまずき、こけるというハプニング(人生はじめてで一瞬我にかえる)もあったが、マイクパフォーマンスもできたと思う。

1.20th century boy

2.I wanna be your man

3.Shock me

4.Rock and Roll

5.Lyla

6.Jamping Jack Flash

7.Stand by me

7曲目のオアシスのstand by meではかなり前にきてもらえた。贈る曲としては理想的だ。

宮本先生はRock and Rollのときは眼をつぶって想像していたらしい。

ここにジミー・ペイジとロバート・プラントがいるんだと。

charと布袋のコピーのギターバトルもよかった。みんないい「腕」を持っているね。「表現」するということはいいことだ。

高知医療学院卒業生の諸君、軌道をあげながら、羽ばたいてください。 高知の先生方もみなさんお元気なようで安心しました。

 

セーリングは永遠なり。

 

バンドのメンバーたちとも打ち上げ、AM3時までロックバー「ぽおる」でzeppelinのビデオをみながらやる(飲み続ける)。さすがに、ライブでくびを振りすぎて、体中痛いし、放心状態だった。 年齢を感じる。

しかし、高知は暑かった。こころだけでなく、気温も。思わず、クーラーかけてって言ってしまった。

 

翌日、高知空港に向けて、移動する。はじめてバス(いつもはタクシー)を利用するが、途中、追い抜いていく、パトカー、覆面などに遭遇する。やけにパトカーが多いのが意識にのぼる。事故か?事件か?

空港につくなり、「欠航」・・・「うそ」・・・と思い・・・

以前も2回ほど欠航(昨年度までは2週間に1度はこの便を利用していた)になったので、またかと思い、問いただすが、状況がいまいちつかめない。以前のときの整備不全でないような直感がはたらく。だから、デスクの女性を追い込まなかった。

しかし、閑散としてるな、静かだな・・・キャンセル待ちをするが、「その後も滑走路が使えない可能性あり」という言葉がどうもひっかかる(この段階では何も知らされていない、おそらく空港内が混乱が生じるという理由だろう)。10分ほど考え、どうもJRで帰ったほうがよいのではないかと思う。しかし、3時には大学に帰らないといけないので、間に合わないな・・・どうしよう。キャンセル待ちに乗ることができれば、間に合うが・・・ えいや~、JRにしよう。 おそらく、大学でその日仕事がなければ高知にとどまったと思う。

滑走路が使えないということはどういうことか?もう1回デスクの女性に聞くと、「上空を旋回している」とのこと。あ~わかった、どうも「胴体着陸」だな、と直感がはたらく。これでは、すべての便が欠航になるだろう、と思い、JRで帰ることを決心する。この段階では、アナウンスなし。 10時51分タクシーにのり、「後免駅」まで急いでもらう。滑走路横を走っていたら、消防車の山、野次馬の山、そこに10時54分、機材が着陸、なぜか胸をなでおろす。

「本当によかった」

「心底そう思った」

自分が少々不便になって、いやな「南風」に乗ろうが、そんなことはどうでもよい。

ただ、よかった。

それだけだった。

ひょっとすると、これの折り返しだったので、伊丹でそれに遭遇したのかもしれない。

機長も変わっていたし。

その後、「ごめん」から南風に乗り、いつものように揺れて、いつものようにうるさい(くさい)、そして、今日は暖房が利きすぎて「熱い」が、我慢できた。

 いつもは「ライブ」の余韻に3日ぐらいひたり、卒業生の顔を思い浮かべ、しんみりするが、今回は、そんな余韻が消え去ってしまった。

強烈な意識経験である。

全国を飛び回る生活だが、こればっかりは、どうしようもない。

冷静な同い年の機長のプロ魂に感服し、私たち医療者も他者のために何ができるかを考えさせられた。

「自己」と「他者」である。 学生諸君の実習終了後の面接を今している、それを本当に思う。

一緒懸命やっている!それはあなたの思い上がりかもしれない。

一生懸命やろうが、やるまいがそんなものはどうでもいい。

実習が楽しいとか、苦しいとか、そんなことはどうでもいい。

「他者」がどう感じているか、それを知ろうとしてください。

あなただけの「脳」で世界は作られていない。

「脳」は200人いたら、200通りの活動が存在する。

今回の楽しさが、次の楽しさになるとは、必ずしもいえない。

人生を楽しめることができるように、自分を操作することだ。

 

さて、午後も面接ですね。

 

写真は池田先生のブログからパクリました。