森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

第11回痛みを基礎から臨床まで考える会学術集会

2007年11月26日 22時57分06秒 | 過去ログ
日 時:平成19年12月2日(日) 10:00~16:30(受付9:15~)
会 場:日本福祉大学 名古屋キャンパス
    名古屋市中区千代田5-22-35(JRまたは地下鉄「鶴舞駅」下車徒歩1分)
内 容:基調講演 テーマ:痛みの神経科学
    講 演1 痛みの意識と身体図式      
         講  師:森岡 周(畿央大学)
         指定発言:沖田 実(長崎大学)
    講 演2 Neuroimaging in chronic pain: principles and applications
         講  師:上野雄文(九州大学)
         指定発言:牛田享宏(愛知医科大学)

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参加費  会員 一般(大学院生含む)  6,000円
     学生           3,000円
  非会員 10,000円
     ※当日入会手続きをしていただきましたら,会員扱いとなります。

昼 食  昼食(弁当)を用意しております。

参加登録 痛みを基礎から臨床まで考える会 事務局
      宮本靖(四條畷学園大学リハビリテーション学部)宛
     メールアドレス miyamoto@reha.shijonawate-gakuen.ac.jp
※タイトルに「学術集会参加登録」と明記ください。
※参加者の氏名,所属,会員の種類(一般・学生・未入会)をお知らせください。




論争なき業界とgood bye

2007年11月26日 22時50分32秒 | 過去ログ
日曜日、コースを終え、
いそいそと、奈良のみなさんと東京を後にする。
東京駅は連休ということでごった返し、
やっとのことで新幹線のチケットにありつける。

新幹線の中は、ここ最近の疲労で、睡眠。
京都駅に17時ごろつけば、そこは人の山々。
まさに、祭り。
祭りで無いのに祭り状態。

「そうだ京都へ行こう」の紅葉キャンペーンで人だかり。
近鉄のチケット前には長蛇。
ちなみに写真は大学前の公園の1週間前の紅葉。

「はあ~~」連休中に仕事をするのは、
もう何年続いているのだろう。
観光地に連休に向かうのは、いつも切ないが、これも今の運命。
それを大事にしたい。

この社会に貢献していればいいのだが、
それが上辺だけの感覚が否めない。
免許取得後の人間にいくらその重要性を説いても、
それも脳、難しい。
世界が転覆しないと、わからない。

学校教育が変わるのも、
もうその転覆を待たないといけないのかと思うと、
科学にいる人間としては少々つらい。

それもこれも、「論争なき学会・研究会」に問題があると思う。
「仮説」とは「論争」を巻き起こすための手続きである。
PT,OT,ST学会に果たして仮説がいくら提案されているのだろう。
それは、他の小さな研究会、むろん認知研究会にも同じことがいえる。
イギリスだろうが、アメリカだろうが、イタリアだろうが、
そこに絶対はない。

「論理」で「仮説」を「批判」してもらいたい。
それが、学問だし、「検証」作業である。
それも「実証」に向けて。
最初から、あきらめてはいけない・
最初から「すべて」を解釈のバイアスにかけてはならない。

自らの脳はいつも何らかの履歴、つまりバイアスを受けている。
それが、ヒトの意識の問題の難しさを作る。
しかしながら、そこにすぐに逃げてはならない。


しかし、この業界が、「論理的」かつ、
その論理から生まれる「仮説」に対して、
真っ向からの「論争」が起こることがくるであろうか。


「論争」をさけ、「融和」あるいは、「無視」、
あるいは「防御的攻撃」が始まっているように思える。


喧嘩両成敗とはいうが、
喧嘩するからいけないのだ(所詮同じ土俵に存在するからいけないのだ)。


圧倒的な「論理」を示してほしいものだ。


しかし、自分が引退するころの、この業界の絵図が予測できる。

現状は相当に厳しい。

「負けてしまいそうだし」、
負け戦に挑むのなら、
いっそうのこと「good bye」したほうが、
自らの精神にはいいのかもしれない。

20年後の自分、その自分は想像がつかないが、
20年後の所属するこの業界、それは、negativeな想像が膨らむ。
「未来」とは「創造」「創発」から生まれる。


そんなことを感じていた。


本日は、朝早く大学に出て、
「人間発達学」子どもの身体図式の発達、
脳のなかの身体、
自己とは何かの序説を述べた。

ラスコーの洞窟画を考えたが、
他者の存在なくして、
自らの顔を知る(視覚と体性感覚の統合)のためには、
「水(水溜り、池)」が必要だったのかもしれない。
それを言うことができなかった。

ターザンの一場面である。


「人間発達学」は、いよいよ、皆さんの解釈を問いはじめる。
なんとなくわかるけど、わからない、という感じで講義を進める。


あとは、自らがどれだけ、勉強するかだ。

ここからが「脳を鍛える」「脳をはぐくむ」「脳に柔軟さ」を与える。

とっさのときの、差がここから出るはずだ。



午後は「神経系理学療法学」
ataxiaのweight bear、フレンケル体操の科学的な意味、批判的吟味、
現代科学として、いったい何が足りないのか、を考えた。

固い老人脳の学生は、もうついてこれない。

これからが、現代僕の脳だ。

複雑系へようこそ。

その後、3時間卒論ゼミ。

ラストの6名の発表を聞く。

脳を研究している以上、スライドの作り方(視覚)、
原稿の作り方(言語)、
ポインタの使い方(体性感覚)のすべてをマッチングできるだろう。

脳を科学していると、プレゼンは上手くなって当然じゃないか????

プレゼンを聴きながら、遅い食事。

聴いている最中に「群馬大学」から懐かしい先生から電話が。

来年度から大学院のお世話をするかもしれない。

以前、臨床のとき、代謝循環器疾患である慢性腎不全患者の運動負荷や、
運動に伴う血液・生化学的所見の関係を研究している時代にお世話になった。

今は脳神経系を研究しているが、
時代が変わればヒトの思考は変化する。


ヒトとの出会いがなければ、今も代謝を研究していたのかもしれない。

そうすれば、出会いもまた違ったのだろう。









生物としての意味

2007年11月24日 18時43分58秒 | 過去ログ
またすっかり回想録になってしまった。
水曜日は、学部生の卒論の予行を6名分、3時間行う。
あと、6名だ。
姿勢制御系、痛み系、情動系、
そして、心的回転&ミラーニューロン系、
さらには、運動記憶のメカニズム系、などであった。

いくつかの研究は、そのまま公表してもよい。
道具を使用する場合の心的シミュレーションと、
そうでない場合の機能系システムの違いがある程度わかってきた。

その後、大学院のM1の研究計画発表を3名聞く。
自分で鞭打ち、期限を決めて、自ら行動を起こし・・・
問題とは何かを意識して、仮説をつくってください。

院生の研究計画を22時まで聞き
その後、奈良リハのOT、平澤、熊谷のOT学会の登録原稿を読む。
何度も何度も何度も、読み、多角的に自分の原稿を読み、
相手に伝わるかどうかを考えてください。

23時すぎに家に帰り、仮眠をとり、
5時におき、荷物をして、列車にのり、東京へ。

13時に東洋大学につき、会議。
建設的な意見とは何かを考えた。

その後、懇親会。
飯田橋の京都祇園に似た風情な店にうかがう。

遅くホテルに帰り、そして翌日から研究会へ。

みなさんの講義を聞き、
dual taskで仕事をして、triple taskで雑談をする。
相変わらず、adult ADHDだ。
何を話すかすぐ読めてしまうのである。
だから、注意がそがれる。

協同医書の中村さんと話し、
でかい脳の模型をもらうことにした。
新しいプロジェクトを創造しないといけない。

夜、東京ドームホテルの最上階のレストランへ。
東洋大学の山口一郎先生、河本英夫先生、稲垣先生たちと、
科学哲学、脳の機能についた語り、
ホムンクルス問題、
そして、昆虫におけるmidlineと哺乳類におけるmidlineについて考えた。

また、山口先生や安藤先生とMidlineとは本当に皮質機能なのか、
それについて、疑問を考え、そもそもの右と左の意味について考えた。
なぜ、進化の過程で延髄交差したのか、
そして、していない部分、小脳などは・・
脳幹もうよう体の解明がさらなる発展を願う。

最後に角川書店の小島さんと話をして、
これまたいろんなことを考え、
思考を整えないといけないと思った。
近々、表現したい。

ホテルに帰り、仮眠し、東洋大学へ。
ロンドン大学の名誉教授のガベラ博士を向かえ、
彼の講義を確認し、
講演の司会を行う。
久しぶりの英語に、同僚からは、「So,」が多いと指摘を受け、
今度から修正しようと思ったが、
soはwellよりもいいと思い、どうしても出てしまうのだ。

え~~~と、って思っておいてほしい。
意味は違うが。

違う大脳皮質の活性化に伴い、
少し疲れ、今はFrancaの痛みの講義を聴きながら、
dualで打っている。

痛みには3つの様相があるが、
ひとつはその仮説で説明できるが、
あとの2つはまだまだ厳しいとも感じたが、
修正されるのだろう。

感覚系は0.1secでS1に入ってしまう。
これは、共感する痛みとはいえない。
あくまでも自己身体によるが、
どうしてもconsciousnessを巻き込むとこの問題はわからなくなる。

連合線維(皮質間結合)、
投射線維(皮質-皮質下結合)、
右脳、左脳、さらにこの問題が難しさをプラスさせる。

今は、Koyamaさんのデータが紹介されている。
たしか日本語ではレビューで、臨床脳波に出ていたかな。
熱刺激だけど、津野がやった痛みの心的実験に似ているよ。

今は、Jacksonの研究が出てきた。
ACCの問題にいくと思うが、
この後、Singerに行くだろう。
ACCは痛みの共感ニューロンが存在し、
女性が男性より働きが強いといわれるが、
この痛みの共感ニューロンと、
痛みのS1に由来する感覚システムは違う。

やはりSinger Tが出てきた。
彼女はロンドン大学のUCLだったな。
これは旦那の研究かな、それとも彼女なのかな。
フリス夫妻といい、ジンガー夫妻といい、夫婦で研究とは、
うらやましい反面、厳しいな。

今日のガベラ先生の奥さんも小児科医であった。

さてさて、痛みの記憶システムについて、
このあたりは、学部生が身体反応と脳活動の両方で捕らえようとしたが、
なかなか難しかった。
やはり、視覚的イメージよりも、
体性感覚記憶が強く、
それを修飾してしまうのである。
自己と他者の問題になるが、
autismの問題と同じように、
他者と自己はそもそも相容れない問題であるのなら、
この共感システムの治療導入も難しくなる。
情動(そもそも痛いということば)とは、
他者によって作られたが、
それは、脳の神経伝達物質の改変により、
自己中心的なものに変えられてしまう。
Kakigi先生によるAδとC線維の違うも入ってくるし、
我々の痛みは、運動を伴うのでさらに難しい問題になる。

予期であるというのなら、
小児におけるシングルタッチとダブルタッチに意味性があると思うし、
それで説明できる不快システムと、そうでない不快システムがあるだろう。
Kakigi先生たちも、痛みの認知への注意機能による違いを研究している。

僕たちの仮説は、時期になれば提供できるとおもう。
これには学部生の研究成果、
そして、我々の介入手続き、
そして、福井くんたちの成果も含め検討していかないといけない。


しかし、痛みは意識の問題を含むため、難しい。

院生の高浜君、Singerらのテーマを
そのまま実験をしないでね。
問題(批判を加え)を抽出し、
解明できるものを考えてください。
まずは、解明できるものです。
科学的な手続きを学習してください。
これは、他の院生もです。
ほんとに一人称イメージしたかの実証をどうとるのかを考えてください。
マスターベーションにならないように(願)。

まだまだ、痛みの問題は解明されていないし、
説明できないものが多すぎる。

さてさて、dual taskはここまでにするか。

このあと、レセプションです。

ただいま18時6分。

師走に突入しなくとも、意識の流れは速い

2007年11月20日 23時27分46秒 | 過去ログ
今日は学部生数人の卒業研究のデータ・統計処理を確認し、
その合間に原稿を書く。
昼からは、4年生に国家試験に向けて、
少しだけ活力を吹き込んだ。
専門学校のときのように対策はしない。
あとは、自由意志に任せるだけだ。
セラピスト過剰排出時代の乱世に勝ち残るよう、
自らで人生設計してほしい。
これ以上のレールはしかない。
どのようなエンジンを積むのも、
このあと数ヶ月しだいだ。
自転車になるか、ジェット機になるか、
あとは、そう自分のbrainしだい。

次年度の第43回日本理学療法学術大会(福岡)
専門領域研究部会分科会での講演原稿
「痛みの脳内機構」を送信した。
次年度の福岡学会では、長崎大学の沖田先生が司会で、
日本福祉大学の松原先生が「痛みの病態生理」を話し、
僕が「痛みの脳内機構」を話す。


いろんな調査をしていたら、
いろんな仮説が浮かんだ。
痛み研究を進める。

二つの脳のなかの身体機構仮説。
その一つは神経マトリックスである。

院生が20時に来室して、
3名の進捗を聞く。


M1の谷口君から、
彼の研究のプリズム眼鏡による頭頂葉の賦活状況のデータを見た。
あとは、彼の仮説のdorsal streamを利用した視野システムを
活性化させるための手続き介入を証明してください。

ついで、M1の河野君の次年度のOT学会(長崎)の演題を確認する。
OT学会にはapraxiaの質的研究を出すが、
修士論文には、道具イメージのイメージング研究を進める。
apraxia研究でも十分通用すると思うが、
心理実験としてretrospective、Prospectiveの両方で証明することと、
自らの解釈をはずし、
質的研究だけど、
科学的である視点を含めば問題ない。

その後、M1の中野君の脳イメージングデータを確認する。
脳の活性化は仮説どおり、
あとは身体機能、
あるいは運動学習、
パフォーマンスの向上に、
どの活性が結びつくかの科学的根拠を示さないといけない。
脳だけ活性化させてもしかたない。
そういう仕事は神経リハビリテーションではない。

いずれにしても、
今日の発表は3名とも進捗していてよかった。
勉強し、実験し、そしてまた勉強し、
勉強し、臨床し、そしてまた勉強し、
勉強し、教育し、そしてまた勉強し、
その循環システムを一生続けてください。


どんどん、進め、実験paper(原著)にしていきましょう。

22時になり、
自らの仕事は打ち止め、帰ってきた。

明日も院生とのディスカッション、
その翌日にははやくも東京に発たないといけない。

早い早い。

師走にならずとも、早い早い。

手付かずの原稿や実験は数知れず。




日本認知運動療法研究会平成19年度アドバンスコース

2007年11月19日 19時50分35秒 | 過去ログ

日本認知運動療法研究会アドバンスコース

日程 平成19年11月23日(金)~25日(日)

会場 東洋大学(東京都)

講 師: Giorgio Gabella[(前)ロンドン大学教授・NeuroReport編集長] 

通 訳:堀田晴美(東京都老人総合研究所)

テーマ:10:30 「生物の動きについて」BIOLOGICAL MOVEMENT        

         「心と身体と文化の神経科学」NEUROSCIENCE OF MIND, BODY AND CULTURE

司会:森岡 周(畿央大学)

 


ヘロヘロとバキバキ No.2

2007年11月19日 19時41分06秒 | 過去ログ
土曜日、小倉から福岡空港に向かい、空路、松山に。
35分間のフライトだった。
久しぶりのJALだった。

谷口先生、塩見先生に空港まで迎えにきていただき、
時間が早かったので、昼食&caféに。
「もにこど2」にcafé しにいったが、いっぱいだった。

昼食は気をつかっていただき、イタリアンレストランだったが、
特に僕はイタリアンが好きというわけでもない。
というと、失礼かもしれない(そういう意味で言っているのではないので・・ご安心を)

とにかく、イメージがついているのだろう。
人間のイメージはいろんな記憶から概念化され、修飾される。
また、そのイメージに従い、自らの感情(好き嫌い)も付与される。
好きでもないのに、好きになったりするのである。
そうでないのに、そう振舞うのも、それだ。
それが、彩、個性をまた作る。
自意識とは面白いものだ。
という関係上、イタリアンは好きな方だ。

フレンチが好きともいうし、和食が好きともいう。
一番は中華かもしれないともいう。
いずれにしても、世界を席巻しているのは中華だ。
どこの国でも、どのような人が調理しても、OKなのは。
アジア人の優しさ(庶民さ)がある。

ワインをいただきたかったが、
2年ほど前昼間に大いに飲んで講演した経験があるので、
今回は遠慮した。

伊予市の厚生年金・・・の保養センターみたいな会場で土曜日は3時間半の講演。
脳の進化、連合野の発達、異種感覚統合、運動の脳内シミュレーション、道具と身体、ミラーニューロンシステム、等などについて、解説した。

身体運動の科学は進歩している。

皆さんとの懇親は午前2時ぐらいまで続く。
久しぶりに四国学会の話をした。
四国学会、遠い昔の感じがした。
近畿にきて4年、あまりにもめまぐるしく働いた。
先取り記憶に洗脳されている自分の脳には昔のエピソード記憶が再生されたときには、懐かしさを感じる。

身体も高知にいたときのスリムな感じの面影はないが、
脳のなかの記憶も徐々に顕在化できなくなっている。

翌日、9時前に起き、9時から講演13時まで。
2日間で7時間ちょっとの講演時間は、私の腰を蝕んだ。
完全再発し、苦しみから逃れる意識が発生し、
それが注意機構に影響し、少し講演、演習がぶれた。
人間の注意とは面白い。

痛いや重いという感じは、身体内感の神経メカニズムを考える上で、
大変参考になる。

12月2日は痛みの意識と身体図式について講演する。

痛い痛いと言いながら、松山空港に。
先生方に送迎していただき、
ヘロヘロ&バキバキになりながら、自宅まで帰りついた。
ブーバ、キキじゃないが、どっちがヘロヘロで、どっちがバキバキか?
その二つが統合された身体とは何か???

あっという間に朝になり、今日は2コマの講義と、1コマのゼミ。
そして、卒論指導に、島津製作所のメンテの確認をする。

もはや、自転車操業を通り越している。
「人間発達学」では、非言語的コミュニケーションのための低位神経システムと高位神経システム、そして、高機能自閉症、アスペルガー症候群の神経科学的病変仮説についてのべた。

「神経系理学療法学」では失調症の一般的な理学療法を説明した後、
それを最新の脳科学で批判的吟味を加えた。

ゼミでは視聴覚の統合と情動メカニズム、
失行症の状況認知システムについて論文が取り上げられた。

さて、明日締め切りの原稿「痛みの認知機構」に取りかかる。


感覚モダリティによる注意の操作

2007年11月17日 06時05分49秒 | 過去ログ
木曜日、その日締め切りのもろもろの仕事を終了させ、
会議などを行い、次に行わなければならない仕事、
つまり、その次の締め切りの原稿(来週なのだが)に対してどう向き合うかを考えた。

また、今度OT学会が月末締め切りなので、
奈良リハの共同研究者の皆さんと、
遅くまでデータ処理に没頭した。
久しぶりに統計を考えると、新鮮だ。
私の脳は、本当は理系なのかもしれない。

昨日は、いつものように新幹線に乗り(腰痛が再発しそうだが)、
岡山で講義、empathy systemについて述べ、
そのまま小倉へ。

小倉に入り、いつもの駅下のうどん屋で、
「かしわうどん(コヅル君から基山ICで紹介されたのにはかなわないが、
クッキングパパに出てたらしい)」を17時ぐらいに食べ、
早い夕食を済まし、小倉リハへ。

脳性まひの評価、動作分析を、多角的に行った。
今日から、授業スタイルを変えた。
感覚様相を巧みに使い分け、注意の持続をはかった。
単一モダリティ、
あるいは、複数であっても、
それが統合され、
20分以上たつと、
記憶化されているために、
注意の持続はとたん落ちる。
だから、それをたくみに使い分けないといけないが、
なかなか、授業の進行にも影響するので、できない。
高校生の体験授業では行うのだが・・・
彼らは50分間の授業なのだが、
大学生になるとそれが90分間。
そのシステムが変化するのに、
1年生のときは苦労するが、
今の大学の1年生を見ると、
それもなれて、
真剣なまなざしだ。
しかし、まだ高校生的注意の持続な、ところもあるが・・・
それも自分の責任かもしれないが、
そんなのに意識していたら、
真面目にやっているやつらに申し訳ない。
教育、医学教育の難しいところだ。

22時にホテルに戻り、
「歌姫」を見て、
全身疲労なのだ、
そのまま眠りに入った。
おかげで、今日は今からのフライト中に、
これから始まる7時間の講演資料を調整しないといけない。

福岡-愛媛は40分ほどでつくらしい。
あがったら、さがるのだろう。
福岡空港まで今から向かいます。

思考の訓練室と机上の空論

2007年11月15日 00時53分42秒 | 過去ログ

昨日は10数題、今日も5~6題の同僚、共同研究者の抄録原稿を見て、直し、目が充血しながら、がんばった。

卒論生のデータもみないといけないが、今日ばかりは、勘弁してと思ってたところだが、あんまり、研究室への来室は少なかったので逆に心配だった。

理学療法の12月号「ニューロリハビリテーションとしての理学療法」の原稿を完成させ、メディカルプレスに送信する。

その間、南江堂の営業の方が来室するが、昨年の8月に締め切られたテキストの出版は、伸びに延びているらしい。

3つの原稿を8月末に送信したのに。まじめは馬鹿をみるのか。

といいつつ、MOOKの編集をしないといけないが、その前に1本原稿をかいとかないといけない。

神経生物学or神経現象学を調査する前に、社会神経科学をどうしても調査し、それについて書きたい。

時代である。

 

臨床only、実験onlyの両者からは、机上の空論といわれるが、私の脳のなかが訓練質なのである。

 

今日、3回生とパーキンソン病の歩行障害仮説を自らの脳のなかで検証するときは、楽しかった。

 

学生たちは混乱していたが。

 

理研にでも遊びにいって、未来を感じたい。

 

行っている東京の連中、未来を感じ、「脳」を本気で勉強してください。

 

今日は奈良リハのPT,OTと深夜までよくがんばった。

大脳の連合野の発達の流れの仮説が少し浮かんだ。

 

 


なつかしい疲労感覚

2007年11月14日 00時30分36秒 | 過去ログ
昨日は授業、ゼミの後、もっぱらPT学会登録演題10数題とにらめっこ。
昨日は3つの共同発表を済まし、今日は10ぐらいかな、さっきみんなと大学の研究室を後にした。
合間に自分のやつを登録し、ついでに、明後日締め切りの原稿を書き始めた。
松尾、冷水の両氏に助けてもらい(突然で申し訳ない)、共著で明後日には送信できればと思う。
来週締め切りの原稿もあるし、編集作業も滞ってるし・・・

明日は同じく学会演題を4~5眺めないといけない。

さすがに、PCで目がやられるな。

しかし、この時期の午前様はいつまでたってもだ。

高知のときは朝の4時ぐらいまで毎日やり、みんなで日の出を向かえ仕事に出てましたね。

さすがに、4時はつらいが、0時を超えると思考能力がゼロになるようになってきた。
こういうフアフアした脳は、久しぶりだ。
それだけ、関西でも共同研究者が増えたのだろう。

アグレッシブにやる時期はもうすぎ、仕事を質的に選ぶべきだと、同じ釜の飯を食べた研究仲間(同級生など)からは、よくいわれる。

そのとおりだと思うが、なかなか、仕事を選ぶ勇気がない。
お人よしといえば、良いが、優柔不断で、眼力がないとも言うだろう。

さて、今日は目を休めるとするか。