森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

7月の講演スケジュール

2010年06月24日 00時10分53秒 | インフォメーション
7月9日(金)第11回日本認知神経リハビリテーション学会(高知・かるぽーと)
シンポジウム 「世界に意味を与える身体」
 山口一郎(東洋大学)
 佐藤公治(北海道大学)
 沖田一彦(県立広島大学)
 森岡周(畿央大学)

7月14日(水)岡山リハビリテーション病院出張講義
テーマ「未定」

7月18日(日)コスモリハビリテーションサービス講演(千葉・野田病院)
テーマ「脳神経生理学:ニューロリハビリテーション(臨床編)」

7 月23 日(金)日本理学療法士協会 神経理学療法研究部会講演(大阪・千里ライフサイエンスセンター)
テーマ「神経科学に基づいたクリニカルリーズニング」

7月24日(土)25日(日)ニューロリハビリテーションセミナー講演(奈良・畿央大学)
「脳の発生とその構造」、「前頭葉の構造と機能」を担当





合同会社gene セミナー

2010年06月19日 14時15分39秒 | インフォメーション
合同会社gene セミナー

テーマ:リハビリテーションのための脳・神経科学入門~東京会場~

講  師 森岡 周(畿央大学 健康科学部 理学療法学科・教授)

日  時 平成22年6月27日(日) 10:30~16:30(受付10:00~)

場  所 財団法人社会文化会館 三宅坂ホール
     東京都千代田区永田町1-8-1



日記:ISEK

2010年06月18日 12時45分41秒 | 日記
月曜日に関空を出発し、北欧に来ています。
新潟でかぜをひいたらしく、体調がよくないなか、乾燥地帯に入るために、
喉関係のものは多く持ってきましたが、唾を飲み込むのも痛く、来月のライブまでに間に合わない心配がでてきました。

渡航はというと、今回は畿央大学の同僚と4名によるものですが、
ストックホルム経由でデンマーク・オールボーに入りましたが、
ストックホルムでは私以外の3名が、荷物が出てこなく、
急きょ、カウンターで手続きをしました。
ヘルシンキで荷物が迷子になったようです。
大阪からでしたが、大阪らの荷物はすべて迷子になっているという珍事態でした。
無事に夜にはホテルに荷物が届きました。
私は、いつも持ち込み程度しかありませんので、この心配はないです。
私は、機内持ち込みサイズで十分です。
トランジットが1時間未満だと、こういうことがよくあります。
以前は新婚旅行で真っ青になったカップルもみました。
今回も新婚さんかなという者が数名いました。
初海外であるならば、そうとうパニックになっていたことでしょう。
これも経験です。
強い絆が生まれるか、そうでないか・・・
前頭葉がこういう経験をどう活かすか、人間はそのように成長するはずです。

ストックホルムは14年ぶり、14年前にはカロリンスカで2週間研修をしました。
カロリンスカと言えば、PTの友人が研究所で3年間留学し、
先日、日本へ帰国し、大学機関に着任しました。
ポスドクで海外へ、
そんなのが当たり前になればいいのですが。
国内だけで研究しているのはしょせんファッションのような気がしますから。

前回のストックホルム入りは、ヘルシキンキからシリアラインを利用し、
海から入った記憶が蘇ります。

ストックホルム空港から、デンマークに入る予定で、空港に向かいましたが、
なんと、パイロットのストライキが発生したために、スカンジナビア便が大幅にキャンセルに、自分たちが乗る便ももちろんキャンセル。
空港は大パニックになっていました。
新しいチケットを求めるカウンターには長蛇の列。
確認をすると、13時には解除の予定なので、とりあえず並ぶ。
朝の8時半から並び始めました。

しかし、列は一向に動かず。
これはやばいと思い、昼ぐらいにPCをネットにつなぎ、
インターネット上から、チケットを買うというとび技をしました。
そうすると、もうコペンハーゲン経由オールボー行きは、
20時30分発の便しか座席がなく、
これは今日中にオールボーに入らないと自分たちの発表の時間に間に合わない可能性が出てきたと思い、ネット上で席を確保し、そのままセルフで発券できる場所に向かい、発券する・・・とりあえず、助かったと思い、キャンセルになった航空券のペイバックを求めるためにそのまま並び続けました。

この時点でもう15時、ここから18時まで並び、すぐさまペイバックにはならず、ストライキで便が欠航になった証明書を発行してもらいました。

やっと機内に入れたのは20時。
朝の8時半から、実に12時間弱。
飛び立ったのは20時半だから、12時間は空港にいたことに。
トムハンクスの顔が出てきました。
寝泊まりして仕事か・・・とか、先日のアイスランド噴火のみなさんの気持ちとか・・・
けれど、なんとか直前で回避できました。
他の人たちはストックホルムに泊まることになった人たちもいます。
コペンハーゲン便はもちろん満席でした。

一難、そして、一難、これで何もないかなと思いましたが、
もう一難がオールボーで。
オールボー到着は0時。もう夜中ですが、
北欧は日が長いため、うす明るいのです。
明け方のようです。
10時ぐらいまでは全然明るい状態でした。

さて、オールボーでは、なんとまたもや荷物が。
今度は同僚1人の荷物だけが出てこない。。。

最終便なので、オールボー便はすいていたのですが、
そのなかで荷物が出てこない・・・
最終便ということなので、タクシーがすぐにでないと、いなくなる可能性があるので、
先にタクシーを確保しました。
田舎町はとんでもないことになるので。

分担して、手続きカウンターにその同僚ともう一人が手続きをして、
とりあえず、ホテルに。
一人だけというのはまさに運命としかいいようがないのですが、
同僚が複数いたことで、この難題をとりあえず、ペンディングにして、
夜中にホテルにチェックインしました。

その日は寝ることにして、翌日、フロントに確認して、
荷物が届く手続きを同僚がしました。

無事に昼には届き、、、なんとロンドンまでいっていた形跡が。
バックにカメラを取り付けたかった・・・という笑い話になりましたが、
そのまま迷子になる確率もあるので、みなさんトランジットには気をつけましょう。
トランジットが1時間以内はやばいのです・・・

みなさん、無事にISEKで発表し、
私はオランダ、オーストリア、カナダ、UK、(イラン?)、そして日本の人たちに質問をいただき内容に関して説明しました。
擬態語を英語で表現するのに苦労しました。

その日の夜はみんなで乾杯し、田舎町を徘徊しました。

ISEKには日本のリハビリテーション関係者が多く、
顔なじみの人たちと交流しました。
私は現在カナダにいる政二 慶先生とお会いできたことにうれしかったです。
バイオメカニクスをやっていたころはよく論文を参考にさせていただきました。

もうしばらくデンマークにいます。
締切原稿を横目に見ながら・・・

日記:先週末

2010年06月13日 14時10分44秒 | 日記
先週木曜日は明日から1週間のデンマーク出張のため,
休講が重なるために,神経理学療法は3コマ連続となりました.
しかしながらさすがに3コマは学生の集中度が減退するために,
久しぶりに「パーキンソン病」の項目の中で「レナードの朝」を視聴することにしました.
最近の授業では時間数が減少したために見ることができずにいましたが,
知識を増幅させるよりもヒューマニティ―を意識することが大切と思い,
時間を削り映画視聴に変えました.
私は会議のために,後半を視聴しましたが,
もう何十回も見ている映画ですが,医療者としての無力さと,
その一方で,治療(開発)のために絶え間ない努力をし続ける志向性を改めて感じました.
私は見かけによらず涙もろく,そのまま授業に入ったために,声を詰まらせてしまいましたが,何人かの学生からは「感動した」と言ってもらい,このビデオ視聴が功を奏した感がありました.
勉強も大事ですが,自分がこれから向かおうとするところの意味を考えてもらえれば,
生涯教育のこころづくりの一助になると思います.

「やっても無駄」とかは,ロビンウイリアムスが演じたセイヤー医師にはないでしょう.
そして,ロバートデニーロが演じたレナード・ロウにも.

どこの施設にも蔓延している概念化.
その概念・既成をぶちやぶる心と努力を生涯続けることが医療者の責務であると思います.

金曜日はデンマークの用意をして,そのまま新潟に向かいました.
認定理学療法士制度が発足し,その必須講習会のためです.

新潟医療福祉大学の大西先生に出迎えていただき,
そのまま懇親会に向かいました.

北海道大学の浅賀先生,そして新潟医療福祉大学の久保先生の4名で講師をするため,
その打ち合わせを兼ねたものですが,
浅賀先生はMark Latash のもとで1年間学ばれています.
また,久保先生はアメリカに10年いたつわもので,ボストンで学ばれています.
運動制御・運動学習の理論,そしてその解析方法についての知識が豊富でした.
また大西先生は学科長でありながら,国際学術雑誌に今なお投稿・掲載されており,
なんとか自分も時間を作って投稿し続けないといけないと思いました.
確実にそのペースは落ちています.
33~35歳ごろは,年間6本程度,国際・国内雑誌への投稿をしていていた記憶が蘇ります.
やはり,皆さんと話すと実験したいと思います.
総説ばかりの仕事が増えてきました.
これはこれで自分が基礎と臨床のかけ橋のためにやらないといけない仕事だと思い,
それを責任と思いやっています.
巷ではいろんな批判がありますが,そういった批判が出ることはある意味成功だと思っています.
セラピストだけでなく,リハ医からも否定,肯定の意見をいただき,レビューが成功したと思っていますが,そろそろ仮説を証明するために実験をと思いますが,
まだまだレビューしないといけない項目は多数です.
病態神経科学や神経現象学,そして痛み学にイメージ学.
そして,ニューロリハビリテーションを基礎から臨床までまとめることもしないといけません.
40代前半はその仕事が中心になると思います.
実験は大学院生が中心に国際的に表現してくれるのだと思います.


ところで土曜の講習会は,それぞれ1.5時間のコマで,私は運動制御・学習と脳機能について話しました.
飛躍せずにできるだけデータに忠実に話しましたが,
ついつい皆さんの顔を見ると,臨床的な示唆(比喩)を展開してしまい,
これはこれでよいのだと思いました.

Evarts,TanjiらのM1の知見から始まり,SMA,pre-SMA,PMA(dorsal,ventral)の機能を中心に話し, 後半,basal gangliaやcerebellumとのループについて話しました.

17時に終え,そのまま新潟空港へ,家に帰りついたのは22時.
久しぶりに疲れてしまい,そのまま倒れこむように眠ってしまいました.

今日はデンマークの準備をして,オープンキャンパスに来ています.
今から大学院のオープンキャンパスです.

the XVIII ISEK Congress

2010年06月11日 00時14分25秒 | インフォメーション
the XVIII ISEK Congress参加のため6/14~21までデンマーク・オールボーに出張です。
大学に不在です。
メールは確認できると思います。


Evaluation of lower limb movement while walking using an
accelerometer
Fukumoto T, Maeoka H, Morioka S (Japan)

Efficacy of accelerometers for the evaluation of knee lateral
thrust.
Maeoka H, Fukumoto T, Sho K, Ando T, Morioka S (Japan)

Effects of differences in observation conditions on motor skill
learning
Hiyamizu M, Maeoka H, Matsuo A, Morioka S (Japan)

Effects of presentation of Japanese mimetic words on the
motor control of upper limbs
Morioka S, Hiramatsu Y, Fukumoto T (Japan)


認定理学療法士必須研修会 in 新潟

2010年06月10日 22時25分55秒 | インフォメーション
認定理学療法士必須研修会
(ひとを対象とした基礎領域、動物・培養細胞を対象とした基礎領域)
-理学療法と運動制御・運動学習-

理学療法にとって必須となる運動制御と運動学習の知識について、最新の知見を交えながら以下の4テーマに基づいて講義する。
①骨格筋の構造と収縮メカニズム
②運動制御・学習と脳機能(バランス制御含む)
③運動学習理論
④運動・姿勢制御の定量的解析

新潟医療福祉大学 (新潟市)第三厚生棟3F IA302
受付:9:00開始
講義9:30~16:40

講師
大西秀明(新潟医療福祉大学)
森岡 周(畿央大学)
久保雅義(新潟医療福祉大学)
浅賀忠義(北海道大学)

機能障害科学入門を出版いたしました。

2010年06月09日 00時13分38秒 | インフォメーション
機能障害科学入門を出版いたしました。

機能障害科学入門
出版社:神陵文庫
編集:沖田 実 松原貴子 森岡 周 
発行年:2010年6月1日
ISBN:978-4-915814-28-0
税込価格:4,725円



 リハビリテーション医療の目的は,対象者の日常生活活動(ADL)能力を向上させることにあるが,そのためにはADL能力の低下の原因になっている機能障害(functional disorder)を改善する必要がある.すなわち,リハビリテーション医療従事者であるわれわれが治療ターゲットとしているのは,機能障害そのものである.しかし,わが国に理学・作業療法士法が制定されて40数年が経過した今日においても,機能障害に関する教育は十分とは言い難い.確かに,筋力低下や関節可動域制限などが機能障害の一つであること,また,これらの機能障害の定義・原因などについては系統立って教育を受け,セラピストの共通知識になっているが,その病態や発生メカニズムにまで掘り下げて教育を受けたセラピストは皆無に等しく,それを実践できるための書籍もなかったのが実情である.しかし,このままではわれわれセラピストは対象者が求めているだけの治療成績をあげることはできず,真の意味でのエビデンス構築もほど遠いと思われる.
 そこで今回,少しでも教育内容の変革の契機につながればという思いから,現段階で明らかになっている機能障害に関する事象を入門書という形で書籍にまとめることとなった.本書は,基本的には理学・作業療法士養成課程の学生向けの書籍であり,特に,専門基礎科目で学ぶ基礎医学や臨床医学と専門科目で学ぶ各種の治療体系とを結びつけるものとして位置づけていることから,既刊の神陵文庫理学療法学テキストシリーズで好評を得ている短文形式の編集方針を採用した.しかし,本書の真のねらいはわれわれの治療ターゲットである機能障害に関する最新知見を情報発信し,病態が異なる個々の対象者に対して必要な治療が何であるのか,その問題解決能力の向上を図ることにある.したがって,これからのリハビリテーション界を担う学生のみならず,現在悩み,疑問をもちながら臨床の場で奮闘されているセラピストの方々においても,本書の内容が少しでも治療のヒントにつながれば編集を担当したものとして望外の幸せである.

序文を抜粋