森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

第6回島根県理学療法士学会

2006年11月30日 22時47分12秒 | 過去ログ
第6回島根県理学療法士学会  平成18年12月9日(土)

松江テルサ(JR松江駅前:松江市朝日町478-18)

参加費:島根県士会員1000円、非会員2000円、学生500円


    9:30~        受付(4階)
   10:00~10:10   開会(大会議室)
 
   10:10~12:10   演題発表
  (10:10~11:10   ポスター発表(5演題) 中会議室)
  (10:40~11:20   口述発表1(4演題) 大会議室)
  (11:30~12:10   口述発表2(4演題) 大会議室)

   12:10~13:00   休憩

   13:00~16:00   教育講演(大会議室)
                 「リハビリテーション治療のための脳・神経科学」
                  森岡 周 (畿央大学)

 16:00~16:10   閉会(大会議室)


雲隠れ

2006年11月30日 22時33分52秒 | 過去ログ
今日はAM,栄養学科の先生方と学生たちと味覚操作時の脳活動を計測する。
うちのゼミ生,すばらしく,ちゃんとディスカスできている。
栄養の学生はいわゆる女子大生で新鮮だった,ちょっと拍子が抜けたが・・・
快刺激では前頭皮質の内側部が活動している様子だったのかな。

横目でその測定をみながら,ノートPCを実験室に持ち込み,自分の仕事を始める。
研究室にいれば,ひっきりなしに4回生と3回生が来るので,逃げた。
これでは研究室ではないが・・・ 前では多くの学生が待っていたらしい。
来週その尻拭いはします。

今日,明日だけは勘弁して。

PM,授業をして,そのまま会議に。

会議では,
感覚の生起から言語化の難しさを学生教育の視点から分析する。
「見えない」学生に,「言語化」をいきなりさせずに,「情報」を操作し,「細分化」させるべきかな。

ソムリエの田崎さんも舌から入った味を,過去の体験,そして,クオリア,記憶を交えて,言語化し,それをノートにまとめるらしい。
それが,知識となる。
そして,比較照合につねに使われる。



会議終了後,学生の卒論状況を確認した。
いよいよ明日ですね。
森岡ゼミの20発表の晴れ舞台を親心として見させてもらいます。

その後,奈良リハの佐藤先生,喜多先生が研究室に。
fNIRSの操作をいつものように学生にお願いした。
みんな知らないうちにプレゼン力がついている。

その後,21時半まで背損の身体図式の生成(更新)過程について,脳・神経科学の視点,学習理論の視点から語り合う。

3つの生成過程の仮説が浮き上がった。
これを質的研究と脳イメージング研究から明らかにする。
そして,そこからもれる表象とは何か,を見たい。
必ず,違った表象が生まれ,その仮説では証明できない事実にぶちあたる。
それが臨床である。
そして,それをナビゲートできる介入手段を創造していく,これが醍醐味なのだ。

さて,明日,明々後日の講演スライドを今から作成します。

依然として・・痛いが,喉が腫れてきたので,風邪かな,というバイアスで語ってはいけないですね。それが医療者のダメなところですから。
他者の心配前に自己の心配をと言われます。
それも他者に向けてのメッセージ,人間という生物はやさしい生物です。
つくづくそれを感じます。




no time, no pain

2006年11月29日 23時56分02秒 | 過去ログ
昨日は後頭部が痛いながらも,卒論ゼミが4時間ほど,12発表を聞く。
差はあるが,なんとか当日行ってくれるだろう。

今日は,AM医学研究倫理委員会。
少しズレた方向性,いや大いにだが,なんとか軌道修正したいものだ。
柔軟な脳が必要だが,ルールだけは守ってほしい。
秩序,認知,それを無視したら,社会,システムが破綻する。
脳どころじゃない。

昼休みに3回生の症例検討を2つ行い,走り,また会議に。
教育改善プログラム委員会。
なんとか話をする。
いくつかの資料を作成したかったが,とっても無理。

14時30分から,20の卒論の抄録を手直す。
17時締め切りまで,超高速,1名がなんとか滑り込む・・・いろいろあったが。
この援助は教育である。
いつか他者のために,同じように支援してあげてほしい。
そのためには徹底的な知識吸収と,技術力,そして心の豊かさを培養しなければならないですよ。
私があなたにした行為は,そういうものです。
経験とはそういうものです。

奈良リハより松下先生。
fNIRS研究について,ゼミ生たちとお話しする。
本学の学生の素直さに感動してもらった様子。
教育の醍醐味です。

その後,大学院のことについてお話を21時ぐらいまでする。
リーダシップを発揮してください。

昨日は西宮から川崎先生が。

メールでのやり取りなど,大学院の事前打ち合わせが目白押し。

12/1にHP上で公開され,願書取り寄せできると思います。

金曜と日曜の講演資料に全く手をつけていないが,明日したい・・・けど,無理だろう。
授業,会議に3回生の症例検討が怒涛のごとく続くか・・・取りあえず,金曜の資料ぐらいはと思う。MD,Nrsに対して認知神経リハビリテーションについて話すんだから。

frontalへとpainがひろがってきたが,12月には養生し,病院でも行こうかな。
病院はいろんな面で本気で好きでないが。



臨床実習指導者研修会

2006年11月27日 23時16分27秒 | 過去ログ
第36回 臨床実習指導者研修会
プ ロ グ ラ ム
会場:関西医科専門学校
【12月2日(土曜日)】
 12:30 受付開始
 13:00 開会
 
 13:10 講演Ⅰ 「実習システムから再構築する技術領域からの教育方法」
       講師:中川 法一 先生(関西医科専門学校)
 
14:10 休憩
 14:20 講演Ⅱ 「実習施設の特性と指導のポイント」
       講師:日 正巳 先生(吉備国際大学)
 
15:50 休憩
 16:00 講演Ⅲ 「臨床実習教育の社会化機能
-応用行動分析学による内発的学習意欲を高める方法-」
       講師:中川 仁  先生(佛教大学)

 17:30 ワークショップ①
       グループ紹介
 18:30 事務連絡後終了 解散後 懇親会予定

【12月3日(日曜日)】

  9:00 ワークショップ② <グループ討議1>
 
 9:30 講演Ⅳ 「臨床教育における今後の展望」
       講師:林  義孝 先生(大阪府立大学)

 10:30 休憩
 10:40 講演Ⅴ 「最新脳科学が教える臨床実習教育」
       講師:森岡  周 先生(畿央大学)

 12:10 昼休憩
 13:00 ワークショップ③ <グループ討議2>
 14:00 ワークショップ④ <グループ発表>
 15:00 終了式 

主催:社団法人 日本理学療法士協会

またまた自転車操業化

2006年11月27日 23時08分43秒 | 過去ログ
土曜は光脳イメージング研究会,まだ新しい研究会なので今後の方向性をどこに置くかがこの会の今の重要な課題かな。
十一先生の研究アルゴリズムに脱帽する。
圧倒的な臨床思考能力とそれに伴うリサーチ能力だ。
これでこそ,京都大学。
機械ありきの研究でない。

シンポは色々まだまだ問題がありそうだ。

日曜は近畿学会にはじめて参加する。
2つのセクションを聞いたが,デザインを組む時の吟味がまだまだ足りない。
データは取ればいいのではない,とるまでの仮説手続きが大事なんだ。
そのことに気づかせないといけないが,どうすればいいのか。
そこまではかまっていられない。

学会をなめたらいかんぜよ。

今日はAM演習授業。
そのなかでも,ある一人の学生の意見に光明が。
パーキンソニズムの治療では,二次的合併症の予防にのみ関わる問題点がうきぼりに。
「脳のリハビリテーション」なくして前進なし。

うれしかった,そのことに気づいてもらって。
しかし,実習を思うと,そればかり教育できないのも事実。
解釈能力を養わないと,先入観のみのバイザーにしてやられる。
難しい。
臨床実習教育の本態が何なのかがわからん。
新しい科学的解釈が加われば,それに対して壁を作ろうとする古臭い考えはいつまでも続くのだろう。

「理学療法士はいつまでたっても理学療法をやるから理学療法士なんだ」
もうそれ以上の創造はないのか・・・

昼休みの演習が続く続く。明日も,明後日も続く続く。
弁当も学生に買ってきてもらい,5分でかきこむ。

13時より卒論ゼミ,まず8名の予行を行った。
みんなよく出来てるが,坂本さん,パーフェクト。
久しぶりに素晴らしいプレゼンを聞かせてもらいました。
近畿学会のみなさんに聞かせてあげたい。
「学生」ですよ。

明日は12名ですね。

16時すぎに終わり,そのまま3回生ゼミへ。
今日はワーキングメモリの研究成果を中心に取り上げた。
くさってもnatureの論文であることを感じた。
10年経過してもgoodな論文はgoodである。

18時に終わり,そのまま卒論指導の継続。

そして,そのまま残ると,自分の仕事ができないと思い,22時過ぎに退散。

今,帰宅し,これからデスクに向かうが,最近後頭部が痛い。
なんか,不安だが,年末までまっしぐら。

母親のことだけがしっくりこない。

母親のためにだけ2週間だけでも生きることができるのなら,今すぐに認知神経リハビリテーションを始めるんだが・・・ どうすればいいんでしょう。

そのままリハビリはストップしたままだ。

手技と思われるのが腹立たしい。




身体は正直だ

2006年11月24日 17時26分46秒 | 過去ログ
昨日は久しぶりの休み、休みといえども、自分の論文を書き始め、紀要表紙のデザインを7つほど作成し、そのうち4つを事務局に送信した。
パープルとホワイトのツートン、イエローとグリーンのツートンも作ったが、自らの手で削除した。
やはり漢字ははえない。
横への文字移動はアルファベットに限る。
現代思想のように縦書きなら、漢字もはえる。

今日はいつものように満員電車にゆらゆらゆられて(太いネクタイはぶらさげていないが・・・)、岡山まで。

昼間2コマ行い、これから21時まで夜間部の講義を行う予定。

いつもはこの休憩タイムは眠る眠るが、眠らなくても済み、同僚、共同研究者の論文の修正を2本行う。
自分のも書かないといけないが、とりあえず他者のために。

卒論抄録が間髪いれずに、メールにどんどん添付されてくるくるくる。
neglectしたいところだが、そうもいかないよね。

日曜の夜までに修正します。

さすがに、1日休んではないが、人に会わずに、自分の時間で仕事を行うと身体が軽くなっている。

時にはそれも必要。

身体は正直だ。脳(こころ)は無理する、その一方で脳は堕落(錯覚)する。


母親の一件で理想高き思考・志向は他人に対して、時としては迷惑をかけてしまう。
それも自己意識にふれる手続きなんだが、もうこれ以上、声高にはいわないようにしよう。

リハ医やセラピストも、その問題が提起されてから、自らの意識や感情に出会うのではちょっと遅すぎる。

患者や家族はその感情にいつも支配されているんだよ。