中とろマグロ ～むかし悪者も、いまは正義の味方～

四十路を数えるようになってから、中性脂肪の数値が高いので、お医者にはイカ・タコ・ウナギ・マグロとろ・魚卵・レバーなどは、高脂血症の原因になるから、食べるのを控えるよう注意を受けていた。病院の会報にも高脂血症に悪い食べものが掲載されており、冒頭の魚介類は「悪い食べもの」に分類されていた。



しかし、何故か血液検査の前夜にそれら魚介類を食べると数値が落ち着いているのに気がついた。マグロとろなどは、その極めつけで柵のものを乱切りにして、お酒はヌキで白ご飯で食べて翌日の血液検査に挑むと、数値が適正に近づいていることに気がついた。魚卵・レバー・ホルモンなどは、中性脂肪・コレステロールの関係では本当に悪い食べものだった。



お魚に含まれる脂と中性脂肪の関係は、中性脂肪が高いと起こりやすくなる、心臓病・脳卒中は毎日お魚を食べている人たちには少ない事実だ。ひと口にお魚の脂と言うと、極端に身体に悪そうだがＥＰＡを含んであり、動脈硬化・血小板の凝固を防ぎ、血液中の血栓を溶かし中性脂肪を減らす効果が期待できる。



確かに魚介類などは、コレステロールを多く含んでいるが、逆にタウリンも多く含まれている。タウリンは中性脂肪を減らす働きがあり、血液中の悪玉コレステロール（ＬＤＬ）を減らし、善玉コレステロール（ＨＤＬ）を増やす働きをするそうだ。この効果が認められるようになったのは最近のことだった。お肉系の脂は該当しないし、ホルモン系は最悪なので要注意。

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