考えはすべて一長一短

◇考えはすべて一長一短◇

すべての考え（現象）は、一長一短、すなわち長所と短所があります。

分かりやすい例として、「急がば回れ」という考えがあります。
良い考えと思われる方が多いのか、この考えをよく口にする方がおられます。
でも冷静に考えると、本当にそれでいいのか疑問を感じられる方も多いと思います。
なぜなら、急いでるときにわざわざ遠回りするのは不合理だからです。

他の例を挙げると、「働かざるもの食うべからず」という考えがあります。
これなどは良いとされる考えの典型例のようですが、この考えにも欠点はあります。
この考えが脅迫観念になってどれ程多くの方が苦しんでいることでしょう。
別に働かずに食べたっていいんです。

こういう例もあります。
「有言実行」と「不言実行」です。
一体どっちが正しいのでしょう（笑）。
要するにどっちもどっちなのです。
真剣に考え、それに囚われるのが馬鹿らしくなります。

そうやって考えていくと、この世のあらゆる事象がすべて一長一短であり、陰と陽の側面を持っていることが分かります。

あなたがいま、誰かのためにいいと思ってされた行動もそうなのです。
その行動には、あなたが良いと思っている陽の作用の他に、あなたの気づいていない陰の作用が必ずセットで含まれています。

そしてそれは、私たちが住むこの日本の社会や地球環境についても同じなのです。

ですから、「これが正しい」、「これが良い」という思考にあまり囚われ過ぎないようにして頂きたいのです。
そこに囚われる思い、それがエゴの仕業であり、苦しみを繰り返す原因になります。


次は今週金曜日にでも書かせていただきます。
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読んで頂いてありがとうございました。

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