5月もたくさん読みました。
伊吹有喜さんの「今はちょっと、ついていないだけ」
藤岡陽子さんの「テミスの休息」が良かったです♪
2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:48冊
読んだページ数:15625ページ
ナイス数:6081ナイス
今はちょっと、ついてないだけの感想
つまづいていた人生から立ち直ってゆく人々。立花さんの生真面目で寡黙なところが良かったです。最初は感じが悪かった宮川さんの印象がラストで変わりました。伊吹さんらしい、素敵な読み心地の1冊。
読了日:5月1日 著者:伊吹有喜
魔女の封印の感想
一億人に一人の割合で出現すると言う、頂点捕食者。こんな新人類が現れたら恐ろしい。水原は相変わらず格好良かったけれど、タカシに魅力を感じられずに残念。堂上さんにもっと生きてほしかった。分厚い本なのに、読み始めると一気に引き込まれました。
読了日:5月2日 著者:大沢在昌
テミスの休息の感想
鶴見の小さな、弁護士と事務員一人の芳川法律事務所。誠意溢れるこんな弁護士さんに出会えた人は幸せだと思いました。お勧めの1冊です。
読了日:5月3日 著者:藤岡陽子
緑衣のメトセラの感想
介護を必要とする母親と暮らすフリーライターのアキは、近所の高級老人ホームと隣接する病院を調べ始める。幼なじみの急死、知り合いの相次ぐ死亡。人格者で高邁な理念を持つ 病院長・不破と、若き医師・桂。この病院に隠されていたものの正体!面白くて一気読みでした。お勧めです。
読了日:5月4日 著者:福田和代
炎のタペストリー (単行本)の感想
幼い頃に山と森一つを焼き尽くしてしまい、炎の鳥に魔法の力を奪われた少女・エヤアル。多くの草木や動物の命を奪ったことを悔い、過失を忘れない呪いを自らにかける。空っぽの者となっても記憶の力に優れた彼女を王が見いだし、大きく運命の扉が開く。あぁ面白かったです!読み終えるのが勿体ないと思うほどでした。
読了日:5月5日 著者:乾石智子
仮面病棟 (実業之日本社文庫)の感想
近所で起きたコンビニ強盗犯が、通りすがりの女性を人質に病院に立てこもった。ピエロの仮面をかぶった男は、朝まで病院に居座ることに。アルバイト医師の速水秀悟は犯人に銃撃された女性の手術を担当し、人質になる。男の目的はあいまいで、外の警察に連絡が不能。病院内にも疑問符のつくような場所が出てきたり、スピーディーな展開で面白く読みました。
読了日:5月5日 著者:知念実希人
その女アレックス (文春文庫)の感想
突然路上で誘拐、監禁された若い女性・アレックス。彼女の必死の脱出と、彼女の行方を追う警察。アレックス目線と警察側からの目線で交互に語られる。気の毒な女性から狂気の殺人犯、そして彼女がそうなるに至った理由。翻訳ものは苦手ですが、これは読みやすくて一気に読破できました。大勢の人に読まれている本だということに納得です。
読了日:5月7日 著者:ピエールルメートル
勇者たちへの伝言 いつの日か来た道の感想
増山さん、初読み。とても上質な大人のファンタジー。阪急ブレーブスと北朝鮮への帰国者。ラストのラジオ放送のシーンで涙。今もあの国で深夜に周波数を合わせて必死に放送に耳を傾けている人がいるのだと思います。拉致被害者・騙されて帰国した人々、彼らに救いの手を。
読了日:5月7日 著者:増山実
いのちのパレードの感想
良かったです!小学校高学年の女子なら理解できるかな?中学生にはぜひ男女とも読んでほしいと思います。「空へのぼる」も良かったけれど、こちらもお勧めです。
読了日:5月8日 著者:八束澄子
槐(エンジュ)の感想
中学生たちが野外活動のキャンプでとんでもない事件に巻き込まれてしまう。彼らはどうやってそのピンチを乗り切ることが出来るのか?かなりキツイ暴力シーンも続きますが、一気に読み切ることのできる面白さ。教頭先生、あなたはすごい!
読了日:5月8日 著者:月村了衛
聖母の感想
秋吉理香子さん、初読み。連続幼児殺害事件、犯人は早々に分かっているし、追う男女ペアの刑事の役割も良かったのに、すっかり騙されていました。名前トリックと母親のキャラクター、蓼科が悪の元凶だけど、この終わり方では真琴は救えないし、すっきりもしません。イヤミスがお好きな人には良いかもしれませんね。
読了日:5月9日 著者:秋吉理香子
この世にたやすい仕事はないの感想
何となく相性が悪くて避けていた津村さん。これは読みやすい方でした。この作品も最初の章は読みにくくて途中リタイアしようかと思いましたが、最後まで読み切って良かったです。おかきの袋のお仕事、何だか面白そうで、おかきが食べたくなりました。
読了日:5月10日 著者:津村記久子
やがて海へと届くの感想
あの震災で行方が分からなくなった親友・すみれ。彼女の死を受け入れることが出来ず、喪失感に浸り続ける真奈。亡くなった人への想いが、時の流れと共に昇華してゆく。とても心に残る1冊です。真奈も遠野くんも幸せになってほしいですね。
読了日:5月10日 著者:彩瀬まる
ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9の感想
シリーズ第3弾。星野夏実の成長がめざましい。そして神崎静奈、滅茶苦茶格好良くて痺れました。山が、私怨のために踏みにじられることを許せない山岳救助隊員たち、そして北岳の松戸くんも良い働きを!納富さん、やはりあなたは素敵すぎる。現実にこんな政府や自衛官がいたら、国民としてやりきれないので、物語の中だけで。続編も楽しみに待ちたいです。お勧め本!
読了日:5月11日 著者:樋口明雄
真実の檻の感想
楽しみにしていた下村さんの4作目。ちょっと期待しすぎたせいなのか、読後はスッキリせず。。母の亡きあと、遺品を整理していて自分の本当の父親が「赤嶺事件」と呼ばれる殺人事件の犯人で死刑囚であることを知った大学生の石黒洋平。父の無実を信じて死刑から救おうとするというストーリーは良かったけれど、途中で様々な裁判や警察不祥事などが盛り込まれ、ぼやけてしまった感が。一気に読ませる筆力はさすがです。次作に期待します!
読了日:5月11日 著者:下村敦史
美晴さんランナウェイの感想
美晴さん、自由気まますぎる…。迷惑をかけられる家族のほうに共感してしまう。おばあちゃんのお葬式のエピソードは、ちょっとジーンとさせられたけど、姪っ子甥っ子に借金なんてありえない。物語の世界だから笑っていられるけど、現実にこんな人がいたら付き合いきれませんね。。
読了日:5月11日 著者:山本幸久
デフォルト[債務不履行]の感想
相場さんのデビュー作。苦手な経済小説ですが、勧善懲悪ストーリーなので読みやすかったです。出てくる金額があまりにも大きすぎて、庶民には遠い世界…。
読了日:5月13日 著者:相場英雄
メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官の感想
東京の西多摩の山林で、バラバラ死体の一部が発見される。岩楯警部補の今回の相棒は山岳救助隊員の牛久。村中が顔見知りという閉鎖的な場所で、捜査は難航。赤堀先生はいつものスタンス、絶体絶命の危機も。犯人の予想は当たったけれど、犯行理由がおぞましくて絶句!
読了日:5月14日 著者:川瀬七緒
ランチに行きましょう (文芸書)の感想
幼稚園バスの送迎場所でいつも一緒になるママ友5人。一見幸せそうなそれぞれの家庭に、様々な事情がある。平凡であることを引け目に感じたり、シングルマザー、浮気。最後はみんな幸せになりそうで、読後感は悪くなかったです。ランチに6000円はあり得ません(笑)
読了日:5月14日 著者:深沢潮
御用船帰還せずの感想
相場さんの時代小説は初めてかな?綱吉の時代に若き勘定奉行・佐渡金山奉行として財政改革に尽力した荻原重秀と、彼の配下・微行組の活躍を描いたもの。綱吉のイメージと荒井白石への見方が変わるほどのストーリー。面白く読みました。
読了日:5月15日 著者:相場英雄
バビロンの秘文字I - 胎動篇の感想
謎の古代文字が刻まれた粘土製のタブレット。恋人の謎の失踪とタブレットを追うラガーン人の組織。物語は序章、先が気になります。第二部を受け取りに行きます!
読了日:5月16日 著者:堂場瞬一
海を撃つの感想
吉村龍一さん、初読み。三陸の海で巨大なメカジキと戦う漁師の物語。片目の師匠伝照と、北陸の海で育った十兵衛。読み友さんのお勧め通り素晴らしい男の生き方を綴った1冊でした。まずは読んでみてください、お勧めです。
読了日:5月16日 著者:吉村龍一
去り際のアーチ (文芸書)の感想
プロ野球にかかわる様々な立場の人の去り際。中々読ませます。タイトルの作品と、審判とスポーツ紙のコラムニストのが良かったです。
読了日:5月17日 著者:本城雅人
また、同じ夢を見ていたの感想
住野さん2作目。小学生の小柳奈ノ花は、クラスに友達のいない賢い女の子。放課後彼女が会いに行く3人の年上の女性たち。彼女らとのやり取りが何とも素敵でした。「幸せとは何か」それを分かりやすい言葉で綴られており、この本も中学生くらいから読めそうですね。1作目よりこちらの方が好みでした。
読了日:5月17日 著者:住野よる
バビロンの秘文字II - 追跡篇の感想
タブレットを巡る謎は、まだ未解決。ラガーン内部の対立、CIA、ロシア、日本の公安。感想は最終巻でまとめます。
読了日:5月18日 著者:堂場瞬一
風味さんじゅうまるの感想
老舗和菓子屋・一斗餡のお話。和菓子、特にアンコが食べたくなります♪風味さんじゅうまる、素敵なネーミング!
読了日:5月19日 著者:まはら三桃
カプセルフィッシュの感想
大西さん、初読み。読友さんの感想から手に取った1冊です。不倫の果てに会社を辞め、引きこもり生活から抜け出すために、祖母の住む海辺の小さな町にやって来た・のりこ。母に去られ口を利かなくなったぱちここと遊子。のりこと遊子が交互に語る連作短編。重いテーマを描いているけれど、光の見えるラストは中々読み心地が良かったです。これから注目していきたい作家さんですね。
読了日:5月19日 著者:大西智子
ゆらやみの感想
江戸末期の石見銀山、間歩と呼ばれる銀坑道の枝抗で生まれた美しい女・お登枝。時代の流れと銀山の衰退、一人の男を思い続けた生涯。この雰囲気、好きです。「かぐら」の女将・おそののインパクト、しつこくお登枝を見はり続ける佐助、夫となる馬蔵。魅力的な人物造形が良かったです。映画化したら見ごたえがありそうですね。
読了日:5月20日 著者:あさのあつこ
拳の先の感想
ボクシング雑誌が廃刊になり、念願の文芸編集者に異動となった空也。遠ざかっていたボクシングに、一人の若手作家蒼介をきっかけにまた向き合うことになる。タイガー立花というボクサーを見つめる空也、ジムの練習生・のんちゃん。拳の先にあるものは?とてもとても良かったです。お勧め本!
読了日:5月21日 著者:角田光代
アカガミの感想
若者が恋愛や結婚に興味を持たなくなった近未来の日本。「アカガミ」という制度に志願して、カップルになったミツキとサツキ。戸惑いながらも二人が家族になって行く過程は微笑ましいような思いで読み進めていったのに。。何もかも与えられた中での子育てなんて、ある意味恐ろしくて気持ちが悪いと思ってしまいました。自分たちでつかみ取る親子3人の未来に幸あれ。
読了日:5月21日 著者:窪美澄
不協和音 (PHP文芸文庫)の感想
複雑な家庭の事情で別々の道を歩むようになった兄と弟。刑事と検事として再会した二人、父に対する想いの違い。熱血漢の兄とクールな弟、これはシリーズ化かな?女性弁護士が好きになれないタイプなので、続編が出ても読むかどうかは微妙。
読了日:5月22日 著者:大門剛明
八ヶ岳・やまびこ不動産へようこそ (祥伝社文庫)の感想
長田一志さん、初読み。この作品でデビューとは、また一人楽しみな作家さん登場です。八ヶ岳の美しい風景が目に浮かぶような心地よい読み心地の1冊でした。続編も読みたいので早く刊行してほしいですね。
読了日:5月22日 著者:長田一志
きみと暮らせば (徳間文庫)の感想
八木沢里志さん、初読み。これは素敵な1冊でした。再婚同士の両親を交通事故で亡くした血のつながらない兄と妹、そして猫の種田さん。二人と一匹の日常が描かれ、思わず涙で読了しました。お勧めです!
読了日:5月22日 著者:八木沢里志
いつまでも白い羽根の感想
不本意ながら進学した看護学校。3年間の学業を終えた木崎瑠美の背中には真っ白な羽根があるかもしれないと思う読後感。これがデビュー作とは、藤岡さんのクオリティの高さがうかがえます。身内に看護に携わるものがいるので、これを読んで一段と彼女らに対する思いが深くなりました。千夏のような人にこそ、看護の仕事をしてほしかったですね。
読了日:5月23日 著者:藤岡陽子
光る牙の感想
日高山脈を舞台に活躍する新人森林保護官・樋口。先輩山崎とともに巨大な白羆と闘う。「海を撃つ」も素晴らしかったですが、こちらも圧倒的な描写にうならされます。ちょっと追いかけて他の作品も読みたい作家さんですね。こちらもお勧めです。
読了日:5月23日 著者:吉村龍一
携帯乳児の感想
風変わりなタイトルに興味を持って読んでみました。刑務所内で生まれた赤ちゃんのことを「携帯乳児」と呼ぶのだと。作者はご夫婦でこのペンネーム、どちらも刑務所でお仕事をされていたとのこと。3篇の連作短編だけど、タイトル作が一番よかったです。命が生まれる瞬間とはなんと劇的なものでしょう。『生まれた場所はその人の将来とは関係ない。性格にも能力にも影響しない』結ちゃんの未来が光あふれるものとなりますように。
読了日:5月24日 著者:紺野仲右ヱ門
寮生 ─一九七一年、函館。─の感想
今野さんの青春時代を描きたかったのかな。全く同じ時代を送ってきたものとして、時代背景はよく理解できます。学園紛争の残り火みたいなものは、私の母校でも少しありました。高校生のころって、一学年違っても大人に見えたことを思い出しました。この作品に関してはあまり印象に残らなそうです。
読了日:5月24日 著者:今野敏
よこまち余話の感想
東京下町の長屋を舞台にした、少し不思議な物語。繕いものを得意とする仕立て屋の女と、向かいの家に住む老婆。時折現れる雨降らしと呼ばれる男。不思議なものを感じることが出来るのは、魚屋の浩三だけ。木内さんの描くこの世界観、とても静謐な感じで大好きです。心をゆっくりと落ち着かせたいときにお勧めの1冊。
読了日:5月25日 著者:木内昇
砂丘の蛙の感想
9年前に殺人事件を起こし刑期を終えた男・津崎が出所直後に神戸で殺害され、その後逮捕した刑事・片倉も何者かに刺されてしまう。津崎が片倉にあてた手紙に書かれた「砂丘の蛙」とは?片倉・柳井のコンビ、良いです!地道に事件を追い、明かされた真実。面白かったです。
読了日:5月25日 著者:柴田哲孝
リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書)の感想
震災から5年、被災した地域以外のみなさんに是非一読していただきたい。地震・津波に加えて予想だにしなかった原発事故。福島の現状・福島県民の思いをよく書いてくれた本だと思います。お役所のやる仕事って、どうしてスムーズに運ばないのかしら?住民に寄り添った対応をとの思いを強くしました。
読了日:5月26日 著者:笹子美奈子
愚者の連鎖 アナザーフェイス 7 (文春文庫)の感想
優斗くん、中学生に。鉄さんの今回の仕事は、完全黙秘している連続窃盗犯の取り調べ。南品川署の玉城警部補、海老沢検事、神奈川県警とやっかいな相手と対峙しつつ、事件を解決してゆく。タイトルの意味、読後に納得です。敦美、格好良すぎる!
読了日:5月26日 著者:堂場瞬一
九十九藤の感想
面白かった~!江戸の人材派遣業「口入屋」の女主人・お藤。江戸のお仕事小説としても、ラブストーリーとしても、テンポよい文章で一気に読了出来ます。
読了日:5月27日 著者:西條奈加
花が咲くときの感想
偏屈な隣家の老人の庭の貧弱な1本の木、その花芽をそぎ取り彼の行動を監視する小学六年生の瀬川大介。夏休みに入ったある日、大介は老人・佐藤北海のあとを追い、家を抜け出した。北海老人の抱えたもの、大介の鬱屈。二人の旅の終わりはとても感動的でした。我儘で幼い大介が旅の途中で出会った人々、佐藤北海の来し方を知り、大きく成長してゆく。お勧め本です!
読了日:5月28日 著者:乾ルカ
Killers(上)の感想
再開発で取り壊しが決まっていたアパートの一室で一人の老人が殺害され、遺体で発見された。被害者は高度成長期の渋谷で起こった未解決の連続殺人事件の容疑者?事件を追うのは警察官の祖父をその男に殺された孫娘の女性刑事。分厚い本だけど一気に読み切りました。感想は下巻で。
読了日:5月29日 著者:堂場瞬一
Killers(下)の感想
殺人鬼・長野保を追いつめる警察。下巻は疾走感あるストーリーで読むテンポもアップしました。犯人も警察も雑すぎるのでは?あ、でも、面白かったことは間違いありません。
読了日:5月29日 著者:堂場瞬一
ガンルージュの感想
元公安の凄腕警察官の母親と、ぶっ飛んだ女性体育教師が、我が子・教え子を救うために韓国の特殊部隊に挑む?!あまりの面白さに一気読みでした。律子のクールな格好よさ、美晴のハチャメチャな戦いぶり、これは映像化したら見ごたえありそうですね。
読了日:5月30日 著者:月村了衛
琥珀のまたたきの感想
末の妹を亡くしたことをきっかけに、古い別荘に移り住んだ三人の幼い姉弟。遮断された世界の中で過ごさざるを得ない子供たち。琥珀と名付けられた少年の左目の異変。何だか雰囲気は分かるけれど理解しがたい読後感でした。母の呪縛にとらわれた気の毒な子供たち。
読了日:5月30日 著者:小川洋子
侠飯2 ホット&スパイシー篇 (文春文庫)の感想
会社の近くに現れた黄色いワゴン・スパイシーギャング。二人の強面の男、柳刃と火野。彼らの正体は分かっているので、今回のミッションは大体予想がつくのですが、語る言葉、料理の蘊蓄、すべてハートに響きます。面白くて一気に読了、次もありますよね?これからも強面コンビの活躍を期待します。これ、映像化しないかな~?
読了日:5月31日 著者:福澤徹三
読書メーター
伊吹有喜さんの「今はちょっと、ついていないだけ」
藤岡陽子さんの「テミスの休息」が良かったです♪
2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:48冊
読んだページ数:15625ページ
ナイス数:6081ナイス
今はちょっと、ついてないだけの感想
つまづいていた人生から立ち直ってゆく人々。立花さんの生真面目で寡黙なところが良かったです。最初は感じが悪かった宮川さんの印象がラストで変わりました。伊吹さんらしい、素敵な読み心地の1冊。
読了日:5月1日 著者:伊吹有喜
魔女の封印の感想
一億人に一人の割合で出現すると言う、頂点捕食者。こんな新人類が現れたら恐ろしい。水原は相変わらず格好良かったけれど、タカシに魅力を感じられずに残念。堂上さんにもっと生きてほしかった。分厚い本なのに、読み始めると一気に引き込まれました。
読了日:5月2日 著者:大沢在昌
テミスの休息の感想
鶴見の小さな、弁護士と事務員一人の芳川法律事務所。誠意溢れるこんな弁護士さんに出会えた人は幸せだと思いました。お勧めの1冊です。
読了日:5月3日 著者:藤岡陽子
緑衣のメトセラの感想
介護を必要とする母親と暮らすフリーライターのアキは、近所の高級老人ホームと隣接する病院を調べ始める。幼なじみの急死、知り合いの相次ぐ死亡。人格者で高邁な理念を持つ 病院長・不破と、若き医師・桂。この病院に隠されていたものの正体!面白くて一気読みでした。お勧めです。
読了日:5月4日 著者:福田和代
炎のタペストリー (単行本)の感想
幼い頃に山と森一つを焼き尽くしてしまい、炎の鳥に魔法の力を奪われた少女・エヤアル。多くの草木や動物の命を奪ったことを悔い、過失を忘れない呪いを自らにかける。空っぽの者となっても記憶の力に優れた彼女を王が見いだし、大きく運命の扉が開く。あぁ面白かったです!読み終えるのが勿体ないと思うほどでした。
読了日:5月5日 著者:乾石智子
仮面病棟 (実業之日本社文庫)の感想
近所で起きたコンビニ強盗犯が、通りすがりの女性を人質に病院に立てこもった。ピエロの仮面をかぶった男は、朝まで病院に居座ることに。アルバイト医師の速水秀悟は犯人に銃撃された女性の手術を担当し、人質になる。男の目的はあいまいで、外の警察に連絡が不能。病院内にも疑問符のつくような場所が出てきたり、スピーディーな展開で面白く読みました。
読了日:5月5日 著者:知念実希人
その女アレックス (文春文庫)の感想
突然路上で誘拐、監禁された若い女性・アレックス。彼女の必死の脱出と、彼女の行方を追う警察。アレックス目線と警察側からの目線で交互に語られる。気の毒な女性から狂気の殺人犯、そして彼女がそうなるに至った理由。翻訳ものは苦手ですが、これは読みやすくて一気に読破できました。大勢の人に読まれている本だということに納得です。
読了日:5月7日 著者:ピエールルメートル
勇者たちへの伝言 いつの日か来た道の感想
増山さん、初読み。とても上質な大人のファンタジー。阪急ブレーブスと北朝鮮への帰国者。ラストのラジオ放送のシーンで涙。今もあの国で深夜に周波数を合わせて必死に放送に耳を傾けている人がいるのだと思います。拉致被害者・騙されて帰国した人々、彼らに救いの手を。
読了日:5月7日 著者:増山実
いのちのパレードの感想
良かったです!小学校高学年の女子なら理解できるかな?中学生にはぜひ男女とも読んでほしいと思います。「空へのぼる」も良かったけれど、こちらもお勧めです。
読了日:5月8日 著者:八束澄子
槐(エンジュ)の感想
中学生たちが野外活動のキャンプでとんでもない事件に巻き込まれてしまう。彼らはどうやってそのピンチを乗り切ることが出来るのか?かなりキツイ暴力シーンも続きますが、一気に読み切ることのできる面白さ。教頭先生、あなたはすごい!
読了日:5月8日 著者:月村了衛
聖母の感想
秋吉理香子さん、初読み。連続幼児殺害事件、犯人は早々に分かっているし、追う男女ペアの刑事の役割も良かったのに、すっかり騙されていました。名前トリックと母親のキャラクター、蓼科が悪の元凶だけど、この終わり方では真琴は救えないし、すっきりもしません。イヤミスがお好きな人には良いかもしれませんね。
読了日:5月9日 著者:秋吉理香子
この世にたやすい仕事はないの感想
何となく相性が悪くて避けていた津村さん。これは読みやすい方でした。この作品も最初の章は読みにくくて途中リタイアしようかと思いましたが、最後まで読み切って良かったです。おかきの袋のお仕事、何だか面白そうで、おかきが食べたくなりました。
読了日:5月10日 著者:津村記久子
やがて海へと届くの感想
あの震災で行方が分からなくなった親友・すみれ。彼女の死を受け入れることが出来ず、喪失感に浸り続ける真奈。亡くなった人への想いが、時の流れと共に昇華してゆく。とても心に残る1冊です。真奈も遠野くんも幸せになってほしいですね。
読了日:5月10日 著者:彩瀬まる
ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9の感想
シリーズ第3弾。星野夏実の成長がめざましい。そして神崎静奈、滅茶苦茶格好良くて痺れました。山が、私怨のために踏みにじられることを許せない山岳救助隊員たち、そして北岳の松戸くんも良い働きを!納富さん、やはりあなたは素敵すぎる。現実にこんな政府や自衛官がいたら、国民としてやりきれないので、物語の中だけで。続編も楽しみに待ちたいです。お勧め本!
読了日:5月11日 著者:樋口明雄
真実の檻の感想
楽しみにしていた下村さんの4作目。ちょっと期待しすぎたせいなのか、読後はスッキリせず。。母の亡きあと、遺品を整理していて自分の本当の父親が「赤嶺事件」と呼ばれる殺人事件の犯人で死刑囚であることを知った大学生の石黒洋平。父の無実を信じて死刑から救おうとするというストーリーは良かったけれど、途中で様々な裁判や警察不祥事などが盛り込まれ、ぼやけてしまった感が。一気に読ませる筆力はさすがです。次作に期待します!
読了日:5月11日 著者:下村敦史
美晴さんランナウェイの感想
美晴さん、自由気まますぎる…。迷惑をかけられる家族のほうに共感してしまう。おばあちゃんのお葬式のエピソードは、ちょっとジーンとさせられたけど、姪っ子甥っ子に借金なんてありえない。物語の世界だから笑っていられるけど、現実にこんな人がいたら付き合いきれませんね。。
読了日:5月11日 著者:山本幸久
デフォルト[債務不履行]の感想
相場さんのデビュー作。苦手な経済小説ですが、勧善懲悪ストーリーなので読みやすかったです。出てくる金額があまりにも大きすぎて、庶民には遠い世界…。
読了日:5月13日 著者:相場英雄
メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官の感想
東京の西多摩の山林で、バラバラ死体の一部が発見される。岩楯警部補の今回の相棒は山岳救助隊員の牛久。村中が顔見知りという閉鎖的な場所で、捜査は難航。赤堀先生はいつものスタンス、絶体絶命の危機も。犯人の予想は当たったけれど、犯行理由がおぞましくて絶句!
読了日:5月14日 著者:川瀬七緒
ランチに行きましょう (文芸書)の感想
幼稚園バスの送迎場所でいつも一緒になるママ友5人。一見幸せそうなそれぞれの家庭に、様々な事情がある。平凡であることを引け目に感じたり、シングルマザー、浮気。最後はみんな幸せになりそうで、読後感は悪くなかったです。ランチに6000円はあり得ません(笑)
読了日:5月14日 著者:深沢潮
御用船帰還せずの感想
相場さんの時代小説は初めてかな?綱吉の時代に若き勘定奉行・佐渡金山奉行として財政改革に尽力した荻原重秀と、彼の配下・微行組の活躍を描いたもの。綱吉のイメージと荒井白石への見方が変わるほどのストーリー。面白く読みました。
読了日:5月15日 著者:相場英雄
バビロンの秘文字I - 胎動篇の感想
謎の古代文字が刻まれた粘土製のタブレット。恋人の謎の失踪とタブレットを追うラガーン人の組織。物語は序章、先が気になります。第二部を受け取りに行きます!
読了日:5月16日 著者:堂場瞬一
海を撃つの感想
吉村龍一さん、初読み。三陸の海で巨大なメカジキと戦う漁師の物語。片目の師匠伝照と、北陸の海で育った十兵衛。読み友さんのお勧め通り素晴らしい男の生き方を綴った1冊でした。まずは読んでみてください、お勧めです。
読了日:5月16日 著者:吉村龍一
去り際のアーチ (文芸書)の感想
プロ野球にかかわる様々な立場の人の去り際。中々読ませます。タイトルの作品と、審判とスポーツ紙のコラムニストのが良かったです。
読了日:5月17日 著者:本城雅人
また、同じ夢を見ていたの感想
住野さん2作目。小学生の小柳奈ノ花は、クラスに友達のいない賢い女の子。放課後彼女が会いに行く3人の年上の女性たち。彼女らとのやり取りが何とも素敵でした。「幸せとは何か」それを分かりやすい言葉で綴られており、この本も中学生くらいから読めそうですね。1作目よりこちらの方が好みでした。
読了日:5月17日 著者:住野よる
バビロンの秘文字II - 追跡篇の感想
タブレットを巡る謎は、まだ未解決。ラガーン内部の対立、CIA、ロシア、日本の公安。感想は最終巻でまとめます。
読了日:5月18日 著者:堂場瞬一
風味さんじゅうまるの感想
老舗和菓子屋・一斗餡のお話。和菓子、特にアンコが食べたくなります♪風味さんじゅうまる、素敵なネーミング!
読了日:5月19日 著者:まはら三桃
カプセルフィッシュの感想
大西さん、初読み。読友さんの感想から手に取った1冊です。不倫の果てに会社を辞め、引きこもり生活から抜け出すために、祖母の住む海辺の小さな町にやって来た・のりこ。母に去られ口を利かなくなったぱちここと遊子。のりこと遊子が交互に語る連作短編。重いテーマを描いているけれど、光の見えるラストは中々読み心地が良かったです。これから注目していきたい作家さんですね。
読了日:5月19日 著者:大西智子
ゆらやみの感想
江戸末期の石見銀山、間歩と呼ばれる銀坑道の枝抗で生まれた美しい女・お登枝。時代の流れと銀山の衰退、一人の男を思い続けた生涯。この雰囲気、好きです。「かぐら」の女将・おそののインパクト、しつこくお登枝を見はり続ける佐助、夫となる馬蔵。魅力的な人物造形が良かったです。映画化したら見ごたえがありそうですね。
読了日:5月20日 著者:あさのあつこ
拳の先の感想
ボクシング雑誌が廃刊になり、念願の文芸編集者に異動となった空也。遠ざかっていたボクシングに、一人の若手作家蒼介をきっかけにまた向き合うことになる。タイガー立花というボクサーを見つめる空也、ジムの練習生・のんちゃん。拳の先にあるものは?とてもとても良かったです。お勧め本!
読了日:5月21日 著者:角田光代
アカガミの感想
若者が恋愛や結婚に興味を持たなくなった近未来の日本。「アカガミ」という制度に志願して、カップルになったミツキとサツキ。戸惑いながらも二人が家族になって行く過程は微笑ましいような思いで読み進めていったのに。。何もかも与えられた中での子育てなんて、ある意味恐ろしくて気持ちが悪いと思ってしまいました。自分たちでつかみ取る親子3人の未来に幸あれ。
読了日:5月21日 著者:窪美澄
不協和音 (PHP文芸文庫)の感想
複雑な家庭の事情で別々の道を歩むようになった兄と弟。刑事と検事として再会した二人、父に対する想いの違い。熱血漢の兄とクールな弟、これはシリーズ化かな?女性弁護士が好きになれないタイプなので、続編が出ても読むかどうかは微妙。
読了日:5月22日 著者:大門剛明
八ヶ岳・やまびこ不動産へようこそ (祥伝社文庫)の感想
長田一志さん、初読み。この作品でデビューとは、また一人楽しみな作家さん登場です。八ヶ岳の美しい風景が目に浮かぶような心地よい読み心地の1冊でした。続編も読みたいので早く刊行してほしいですね。
読了日:5月22日 著者:長田一志
きみと暮らせば (徳間文庫)の感想
八木沢里志さん、初読み。これは素敵な1冊でした。再婚同士の両親を交通事故で亡くした血のつながらない兄と妹、そして猫の種田さん。二人と一匹の日常が描かれ、思わず涙で読了しました。お勧めです!
読了日:5月22日 著者:八木沢里志
いつまでも白い羽根の感想
不本意ながら進学した看護学校。3年間の学業を終えた木崎瑠美の背中には真っ白な羽根があるかもしれないと思う読後感。これがデビュー作とは、藤岡さんのクオリティの高さがうかがえます。身内に看護に携わるものがいるので、これを読んで一段と彼女らに対する思いが深くなりました。千夏のような人にこそ、看護の仕事をしてほしかったですね。
読了日:5月23日 著者:藤岡陽子
光る牙の感想
日高山脈を舞台に活躍する新人森林保護官・樋口。先輩山崎とともに巨大な白羆と闘う。「海を撃つ」も素晴らしかったですが、こちらも圧倒的な描写にうならされます。ちょっと追いかけて他の作品も読みたい作家さんですね。こちらもお勧めです。
読了日:5月23日 著者:吉村龍一
携帯乳児の感想
風変わりなタイトルに興味を持って読んでみました。刑務所内で生まれた赤ちゃんのことを「携帯乳児」と呼ぶのだと。作者はご夫婦でこのペンネーム、どちらも刑務所でお仕事をされていたとのこと。3篇の連作短編だけど、タイトル作が一番よかったです。命が生まれる瞬間とはなんと劇的なものでしょう。『生まれた場所はその人の将来とは関係ない。性格にも能力にも影響しない』結ちゃんの未来が光あふれるものとなりますように。
読了日:5月24日 著者:紺野仲右ヱ門
寮生 ─一九七一年、函館。─の感想
今野さんの青春時代を描きたかったのかな。全く同じ時代を送ってきたものとして、時代背景はよく理解できます。学園紛争の残り火みたいなものは、私の母校でも少しありました。高校生のころって、一学年違っても大人に見えたことを思い出しました。この作品に関してはあまり印象に残らなそうです。
読了日:5月24日 著者:今野敏
よこまち余話の感想
東京下町の長屋を舞台にした、少し不思議な物語。繕いものを得意とする仕立て屋の女と、向かいの家に住む老婆。時折現れる雨降らしと呼ばれる男。不思議なものを感じることが出来るのは、魚屋の浩三だけ。木内さんの描くこの世界観、とても静謐な感じで大好きです。心をゆっくりと落ち着かせたいときにお勧めの1冊。
読了日:5月25日 著者:木内昇
砂丘の蛙の感想
9年前に殺人事件を起こし刑期を終えた男・津崎が出所直後に神戸で殺害され、その後逮捕した刑事・片倉も何者かに刺されてしまう。津崎が片倉にあてた手紙に書かれた「砂丘の蛙」とは?片倉・柳井のコンビ、良いです!地道に事件を追い、明かされた真実。面白かったです。
読了日:5月25日 著者:柴田哲孝
リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書)の感想
震災から5年、被災した地域以外のみなさんに是非一読していただきたい。地震・津波に加えて予想だにしなかった原発事故。福島の現状・福島県民の思いをよく書いてくれた本だと思います。お役所のやる仕事って、どうしてスムーズに運ばないのかしら?住民に寄り添った対応をとの思いを強くしました。
読了日:5月26日 著者:笹子美奈子
愚者の連鎖 アナザーフェイス 7 (文春文庫)の感想
優斗くん、中学生に。鉄さんの今回の仕事は、完全黙秘している連続窃盗犯の取り調べ。南品川署の玉城警部補、海老沢検事、神奈川県警とやっかいな相手と対峙しつつ、事件を解決してゆく。タイトルの意味、読後に納得です。敦美、格好良すぎる!
読了日:5月26日 著者:堂場瞬一
九十九藤の感想
面白かった~!江戸の人材派遣業「口入屋」の女主人・お藤。江戸のお仕事小説としても、ラブストーリーとしても、テンポよい文章で一気に読了出来ます。
読了日:5月27日 著者:西條奈加
花が咲くときの感想
偏屈な隣家の老人の庭の貧弱な1本の木、その花芽をそぎ取り彼の行動を監視する小学六年生の瀬川大介。夏休みに入ったある日、大介は老人・佐藤北海のあとを追い、家を抜け出した。北海老人の抱えたもの、大介の鬱屈。二人の旅の終わりはとても感動的でした。我儘で幼い大介が旅の途中で出会った人々、佐藤北海の来し方を知り、大きく成長してゆく。お勧め本です!
読了日:5月28日 著者:乾ルカ
Killers(上)の感想
再開発で取り壊しが決まっていたアパートの一室で一人の老人が殺害され、遺体で発見された。被害者は高度成長期の渋谷で起こった未解決の連続殺人事件の容疑者?事件を追うのは警察官の祖父をその男に殺された孫娘の女性刑事。分厚い本だけど一気に読み切りました。感想は下巻で。
読了日:5月29日 著者:堂場瞬一
Killers(下)の感想
殺人鬼・長野保を追いつめる警察。下巻は疾走感あるストーリーで読むテンポもアップしました。犯人も警察も雑すぎるのでは?あ、でも、面白かったことは間違いありません。
読了日:5月29日 著者:堂場瞬一
ガンルージュの感想
元公安の凄腕警察官の母親と、ぶっ飛んだ女性体育教師が、我が子・教え子を救うために韓国の特殊部隊に挑む?!あまりの面白さに一気読みでした。律子のクールな格好よさ、美晴のハチャメチャな戦いぶり、これは映像化したら見ごたえありそうですね。
読了日:5月30日 著者:月村了衛
琥珀のまたたきの感想
末の妹を亡くしたことをきっかけに、古い別荘に移り住んだ三人の幼い姉弟。遮断された世界の中で過ごさざるを得ない子供たち。琥珀と名付けられた少年の左目の異変。何だか雰囲気は分かるけれど理解しがたい読後感でした。母の呪縛にとらわれた気の毒な子供たち。
読了日:5月30日 著者:小川洋子
侠飯2 ホット&スパイシー篇 (文春文庫)の感想
会社の近くに現れた黄色いワゴン・スパイシーギャング。二人の強面の男、柳刃と火野。彼らの正体は分かっているので、今回のミッションは大体予想がつくのですが、語る言葉、料理の蘊蓄、すべてハートに響きます。面白くて一気に読了、次もありますよね?これからも強面コンビの活躍を期待します。これ、映像化しないかな~?
読了日:5月31日 著者:福澤徹三
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