ゆみねこ日記

日常日記です。

11月の読書記録 その2

2016-12-01 10:32:07 | ブックレビュー
神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想カタカナ名前に大苦戦しつつ読了しました。ナチスの保安情報員アルベルトと幼なじみで修道士のマティアス。二人の運命はどう動いていくのでしょうか?感想は下巻で。読了日:11月23日 著者:須賀しのぶ
神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想何と切ない終わりなのでしょうか。戦争が、ナチスという狂気がなかったなら、アルベルトとマティアスの運命はこのような形にはならなかったのに。宗教者も人間であり、保身と欺瞞があふれている。イルゼとアルベルトの愛が悲しかったです。みなさんの感想を読むと、ここから「革命前夜」につながるのだとか。一度手にして期限切れで挫折したので、また機会を得たら読んでみたいと思います。須賀さん、すごいなぁ。。読了日:11月24日 著者:須賀しのぶ
リーチ先生リーチ先生感想感動しました!イギリス人陶芸家、バーナード・リーチ。日本とイギリスの文化の懸け橋となった芸術家の半生を弟子となった沖亀乃介の視点で描いたもの。亀乃介・高市二代の献身と陶芸への探求も素晴らしい。ボリュームある1冊ですが文章は読みやすく一気に読了しました。お勧めです。読了日:11月24日 著者:原田マハ
5人のジュンコ5人のジュンコ感想参考文献が、木島佳苗の裁判傍聴記と、鳥取の連続不審死事件。ジュンコだけでなく、周囲の男も女も巻き込まれすぎ。物語としてはさらっと読めましたが、他に読みたい本があるときは手にしなくてもいいかな。読了日:11月25日 著者:真梨幸子
青光の街(ブルーライト・タウン) (ハヤカワ・ミステリワールド)青光の街(ブルーライト・タウン) (ハヤカワ・ミステリワールド)感想草壁ユナが所長を務める「ブルーライト探偵社」。作家と所長、二足のわらじを履く。連続殺人や調査対象者の事情、調査員たちやオーナーも何やら訳あり。絡んだ糸をほぐすように最後に謎が解けるのかと思ったら、ちょっともやもやした終末。これは続編ありなのか?!不破杏子の行方は?読了日:11月26日 著者:柴田よしき
17歳のうた17歳のうた感想地方都市で暮らす17歳の5人の少女。京都の舞妓・青森のマグロ漁師の娘・福岡のちょっと不良の娘・和歌山の由緒ある神社の娘・山形でローカルアイドルをしている娘。それぞれ17歳の瑞々しさを感じる素敵な短編集でした。男尊女卑の氏子総代を相手に啖呵を切った和歌山の女子、スカッとしました!読了日:11月26日 著者:坂井希久子
蜜と唾蜜と唾感想読友さんの感想から手にしました。ヒロイン美帆子は40歳、美しく儚げで、彼女の魅力に翻弄される周囲の男たち。亡くなった美帆子の息子の家庭教師をしていた27歳の梶亮平、銀行員の奈良橋、不動産会社社長の波多野、そして彼女の夫や前夫。確かに引き込まれて一気に読めましたが、女の私からは美帆子の男を手玉にとる強かさのようなものが垣間見られて、共感できませんでした。面白かったのですが…。読了日:11月27日 著者:盛田隆二
反社会品反社会品感想ブラックな医療短編集。出生前診断を受けた妊婦の話、サイコパスな産婦人科医、骨髄移植のドナーになることを決意した男等々。老人が我が世を謳歌している「占領」は面白かった。全体的に笑えない不気味さがあって、体調やメンタルが不調のときには読まない方がいいと思えました。読了日:11月27日 著者:久坂部羊
恋糸ほぐし 花簪職人四季覚恋糸ほぐし 花簪職人四季覚感想女ごころにはめっぽう疎い花簪職人の忠吉。幼なじみの大吉とのかけあいが面白かったです。瑠璃という鳥は、オオルリかな?読了日:11月28日 著者:田牧大和
ストロベリーライフストロベリーライフ感想会社を辞め独立した望月恵介は、父が倒れて実家へ。両親が営むのは、イチゴ農園。農家を継ぐのが嫌で都会へ出た長男・恵介の農業ライフ。キツいのに実入りの少ない農業の現状や、恵介一家の問題。ちょっと出来過ぎなストーリーだけど、爽やかで読み心地は良かったです。大きな甘いイチゴ、食べたくなります♪読了日:11月28日 著者:荻原浩
我ら荒野の七重奏我ら荒野の七重奏感想期待通りの面白さ、一気に読み切りました。あの陽介くんが中学生になり、吹奏楽部に入部。彼らの頑張りはもちろんですが、色々サポートが必須な吹奏楽部の保護者たちの物語。あとがきに著者が書かれているように、全国で活躍されている、舞台裏のヒーロー・ヒロインのための物語でした。我が子も吹奏楽部員でしたし、進路もそれに関わる道を目指したこともあったり。社会人になって、地域の楽団で楽しんで演奏している今もあり。陽子さんも親として成長しましたね!お勧めです。読了日:11月29日 著者:加納朋子
探偵ガリレオ探偵ガリレオ感想人を殺める方法を科学的に工夫する・・・。警察だけでは解けない謎を湯川先生が解明する。さらりと読みやすかったです。ここから、人気シリーズが紡がれていったのですね。読了日:11月29日 著者:東野圭吾
真夏の方程式真夏の方程式感想夏休みの美しい海辺の町で起こった不審な死亡事件。事故か殺人か、被害者と同じ宿に宿泊していた湯川と経営者の甥っ子小学生。一人を守るためについた嘘、その真相を知ったときの切なさ。長編だけど一気に読了、面白かったです。子供が苦手な湯川先生、今回は子供の相手を真剣に勤めていた!読了日:11月30日 著者:東野圭吾
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11月の読書記録 その1

2016-12-01 10:11:56 | ブックレビュー
11月は家にこもっている時間が多かったので、冊数多目でした。


イチオシは原田マハさんの「リーチ先生」。
朝井まかてさんの「最悪の将軍」、古内一絵さんの「フラダン」、あと
伊東潤さんの「江戸を造った男」も良かったです♪






2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:57冊
読んだページ数:17984ページ
ナイス数:6201ナイス

チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕>チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕>感想
もしも、この本に書かれていることが事実だったら、本当に恐ろしいです・・・。しかも、北海道は今年訪れた場所が舞台で、新潟や東京もリアルに情景がわかるだけに。予備自衛官・ジャーナリスト・公安、それぞれの立場で真実を見抜いた彼ら、それを排除した勢力はと、想像するだけで震えました。平和ボケではいけない。
読了日:11月1日 著者:柴田哲孝
侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)感想
柳刃・火野のコンビは、下町の古いやくざ事務所に現れる。親分との仁義のシーンが最高です!一人300円以内の賄い飯、どれも美味しそうでお腹が空きますね。
読了日:11月1日 著者:福澤徹三
江戸を造った男江戸を造った男感想
河村瑞賢、凄い人物だったのですね。商人でありながら、目先の利益を求めるのではなく、大きな目的のために働いた人。江戸時代にインフラ整備をなし遂げた大人物。読み応えある1冊でした。
読了日:11月1日 著者:伊東潤
朝が来るまでそばにいる朝が来るまでそばにいる感想
とても恐ろしく不気味で、でもどこか一つ光を感じるような不思議な1冊でした。6つの短編ですが、交通事故で保育園児と小学生の兄弟を遺して亡くなった母親の白い手を描いた「よるのふち」が何とも切なくて心に残りました。「眼が開くとき」も好きです。
読了日:11月2日 著者:彩瀬まる
恭一郎と七人の叔母 (文芸書)恭一郎と七人の叔母 (文芸書)感想
淡々と家族を紹介する物語かな?芯からの悪人が登場しない、小路さんらしいスタイル。さらっと読了してしまいましたが、印象が薄いので中身をすぐに忘れてしまいそうです。
読了日:11月2日 著者:小路幸也
PTAグランパ!PTAグランパ!感想
子連れで実家に戻ってきたバツイチ娘が小一の孫娘のPTA副会長をクジで引き当てた!大手商社で課長職の娘に代わって役員を引き受けざるを得なくなったじいさん・武曾勤のドタバタ奮闘記。PTA不要論とか、改革論も近年取り沙汰されているけれど、じいさん・ばあさんがピンチヒッターをやることも、これからの時代有りかもと思ってしまいました。テンポよく読み終えて楽しめました。
読了日:11月3日 著者:中澤日菜子
曲がり木たち曲がり木たち感想
手足・目・知的なもの、様々な障害を負った人たちの日常。普通ってなんだろう、幸せってなんだろうと考えさせられました。「木を抱きしめて生きる」、じんわり感動。『あんずの木の下で』を読むと、もっとこの本の良さが分かります。「神樹のゆりかご」は痛々しくて辛かったです。
読了日:11月3日 著者:小手鞠るい
ハートのしっぽハートのしっぽ感想
岩合さんの猫写真、大好き!これは田代島の猫たち、ハートのしっぽのにゃんこ、魅力的です。3年前、短時間だけど島に行ってきました。また機会を作って行きたいな~。
読了日:11月4日 著者:岩合光昭
あなたのゼイ肉、落としますあなたのゼイ肉、落とします感想
痩せたら幸せになれるのか?体についたゼイ肉だけではなく、心のゼイ肉も落とすという大庭小萬里。働く主婦・園田乃梨子、元華族の女子大生・錦小路小菊、エリートサラリーマン・吉田知也、鍵っ子小学生・前田悠太の4つの物語。私も心のゼイ肉を落として、スッキリと生活したくなりました。あ、もちろん体の方も(笑) サラっと読めます、お勧め!
読了日:11月4日 著者:垣谷美雨
天を灼く天を灼く感想
父は切腹を申しつけられ、所払いで城下を追われた伊吹藤士郎。父は何をしたのか、藩政の秘密は?何も知らず真っ直ぐな気性の藤士郎の行く末が気になって一気に読了。過酷な運命を切り開くことを願いたい、柘植とともに。
読了日:11月4日 著者:あさのあつこ
空ちゃんの幸せな食卓 (ポプラ文庫 日本文学)空ちゃんの幸せな食卓 (ポプラ文庫 日本文学)感想
大沼さんのデビュー作「ゆくとしくるとし」を含む3つの短編。血のつながりのない家族の物語。真夜中のパン屋さんの原点、確かに!どれもみな良いお話でした。
読了日:11月5日 著者:大沼紀子
アンマーとぼくらアンマーとぼくら感想
沖縄の母のもとに帰省して、三日間の休暇を過ごし島内を観光する・リョウ。父の再婚相手の母とは、血のつながりはない。途中でふと感じた違和感は最後になって明かされて、涙…!晴子さんは素敵な女性だけど、私ならカツさんを夫には選ばないだろうなぁ。妻としては子供より子供の夫なんて勘弁してもらいたいです。
読了日:11月5日 著者:有川浩
ロマンシエロマンシエ感想
体は男の子・心は乙女の美智之輔こと、ミッチまたはミシェル。読みながら何度も、「これ、マハさんだよね?しをんさんじゃないよね」って確認してしまいました。ミッチの脳内妄想が面白くて何度もニヤニヤ。たまにはこういう作品もいいですね。楽しい読書でした。
読了日:11月6日 著者:原田マハ
サナキの森サナキの森感想
売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い遠野を訪れたニートの20代後半娘・紅。佐代村の旧家の中学生・泪子とともに祖父の小説「サナキの森」の謎を追う。旧字体で書かれた祖父の小説部分と、紅視線の現代パートとのバランスが良かったので、読みやすかったです。ただ、恋愛パート部分は邪魔でした。彩藤アザミさん、初読み。
読了日:11月7日 著者:彩藤アザミ
水に立つ人水に立つ人感想
表題作でオール讀物新人賞受賞。初読みの作家さんです。文章がとても美しく、引き込まれました。5つの短編中、もっとも印象的だったのは「彼女の海に沈む」。長編を読んでみたいなぁ!
読了日:11月7日 著者:香月夕花
スマイリング!  岩熊自転車 関口俊太スマイリング! 岩熊自転車 関口俊太感想
土橋さん、初読み。テンポよくストーリーが展開し、一気読みしました。函館を駆け抜ける少年たちが目に浮かぶよう。俊太には、岩熊のおじさんと、由貴先生が居てくれて良かった!お勧め本です。
読了日:11月7日 著者:土橋章宏
いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)感想
辻堂ゆめさんのデビュー作。これは面白かったです。国民的人気を誇るミュージシャン・上条梨乃は、渋谷のゴミ捨て場で前夜の記憶を無くした状態で目覚める。ところが彼女の姿を見ても、通行人は誰も上条梨乃本人と認識してくれない。自分が自殺したというニュースを目にして愕然とし、梨乃本人のことを認識してくれた優斗といっくんとの三人で真相を探ってゆく。現実的には色んな齟齬も出てくるけれど、細かい部分は気にならないほど引き込まれて読了しました。
読了日:11月8日 著者:辻堂ゆめ
マルの背中マルの背中感想
読み終えて、表紙の絵を見てじんわり。マル、亜澄と一緒に居てくれてありがとう。岩瀬成子さん、初読み。
読了日:11月8日 著者:岩瀬成子,酒井駒子
ルールルール感想
スキー競技、その中でもマイナーなクロスカントリー。オリンピックで2度の金メダルを取った竜神と、彼の同級生でスポーツ紙記者の杉本。勝つこと、競技の人気を高めること、そのためには禁じられた行為に手を出さざるを得ないのか?命を削ってまで手にする栄光って何でしょう?スッキリしない読後感です。
読了日:11月9日 著者:堂場瞬一
黒警黒警感想
中国語を話せる警察官と、黒組織。警察上層部の悪と対峙する。まずまずの面白さでした。「らくがきペンちゃん」、これって「クレ○ン○んちゃん」だよね?(笑)
読了日:11月10日 著者:月村了衛
超高速!参勤交代 (らくらく本)超高速!参勤交代 (らくらく本)感想
歴史エンタメ!面白くて一気読みでした。悪役老中とその手先とのバトル、将軍吉宗の真意。湯長谷藩バンザイ(@^▽^@)
読了日:11月10日 著者:土橋章宏
黒い紙黒い紙感想
企業の危機管理会社に転職したばかりの元警察官の長須。とある大企業に届いた脅迫状の謎を追う。元警察官としての社会正義と、会社の立ち位置とのせめぎ合い。心に傷を負った長須くんの再生もの?やっぱり、悪はきっちりとやっつけるというのが好みだから、もやもや…。喫煙者が多数登場するこの本、何だかタバコ臭いイメージで読了。
読了日:11月11日 著者:堂場瞬一
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)感想
マキとエリカの教室内の権力争い、それを見守りハラハラするオッサンとメグ。思いもかけない形で悲劇が起こり第1部は終わり、第2部は教師の目線で。そして真相が明かされる第3部、中々面白くて一気に読みました。はぁ、しかし、学校でこんな権力闘争って…。
読了日:11月11日 著者:降田天
明日の食卓明日の食卓感想
小3の男の子・いしばしゆう。この名前を持つ3つの家族のストーリーと、冒頭に登場する悲劇。どの家につながって行くのか、息詰まる思いで読み進めました。優・悠宇・勇、加奈と勇の親子の日常に泣けてしまいました。夫たちよ、しっかりして!読み終えて、疲労感・・・・。でも、多くの人に読んで欲しい1冊です。
読了日:11月12日 著者:椰月美智子
君はレフティ君はレフティ感想
8月10日に交通事故で橋の上から湖に転落して記憶を失った古谷野真樹。学校生活に復帰した彼を迎える写真部の仲間、生駒と春日。学園祭の準備をする中で頻発する謎の落書き事件。生駒と春日の関係は早々に気付いたけれど、数字の意味は分からなかった!でも、爽やかな読み心地で青春もの、面白かったです。額賀さん、次作も楽しみ♪
読了日:11月12日 著者:額賀澪
潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官感想
シリーズ第五弾!今回は離島で発見されたミイラ化遺体。単純な自殺かとおもいきや・・・。赤堀先生、満身創痍になりながらの大活躍。岩楯刑事と潔癖症っぽいパートナー・兵藤のコンビ。虫はもちろん気持ち悪いけど、ゲスな人間に辟易です。それにしても、亡くなった女性の親には呆れてしまいました。面白かったです!
読了日:11月13日 著者:川瀬七緒
紙の城紙の城感想
IT企業による新聞社買収。乗っ取りを阻止しようと10日間の猶予期間に戦いを挑んだ記者たち。若者が新聞を読まなくなってきた今の時代、ネット配信は便利で早いけれども、私はやっぱり紙が好きだと再認識した1冊です。
読了日:11月13日 著者:本城雅人
二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)感想
実父を8年前に殺害された少女が、義父を殺害され再び犯罪被害者家族に。支援課のメンバーは彼女に関わるが、健気で気丈な少女を追い詰める捜査一課。今作では安藤梓の成長が著しい。村野さん、ちょっと暴走気味か。
読了日:11月14日 著者:堂場瞬一
また、桜の国でまた、桜の国で感想
外見はスラブ人にしか見えない、亡命ロシア人を父に持つ外交官・棚倉慎。第二次大戦中にワルシャワの日本大使館に赴任する。ヨーロッパを舞台にした、壮大な物語。ポーランドと日本を結ぶ友情の物語でもありました。平和であることに感謝しつつ、彼らに美しい桜を見せたかったと思いながら読了しました。BGMは革命のエチュード。
読了日:11月15日 著者:須賀しのぶ
緑の毒緑の毒感想
クリニックの院長・川辺康之は、不倫をする妻への屈折した思いとプライドの高さから卑劣な犯行を重ねる。被害者たちの逆襲が意外な形になり、ドタバタと終わった感。先が気になって一気に読めたけれど、感動も余韻もなし。残念。
読了日:11月15日 著者:桐野夏生
美しい家美しい家感想
作家中谷が主人公のはずなのに、まさかの途中での死亡。幼い頃に奇妙な体験をした、原亜樹。集団生活のリーダーの男が何の断罪も受けずにのうのうと生きていることに嫌気を感じました。友幸の思考と行動が理解不能。中谷さん、気の毒すぎて救われない。美しい家は真っ当な家族の暮らす家と思いたい。
読了日:11月16日 著者:新野剛志
花びら姫とねこ魔女花びら姫とねこ魔女感想
とてもキレイな花びら姫は、我がまま過ぎて妖精に懲らしめられて醜い老婆になってしまう。どうしたら、魔法が解けて元の姿に戻れるのか?何が大切で特別なのか、花びら姫は気付くことが出来て良かったね。
読了日:11月16日 著者:朽木祥
幕末 まらそん侍幕末 まらそん侍感想
上野国安中藩主・板倉勝明が、藩士に命じた『遠足』。安中城から熊野権現までの七里七町の山道を駆け抜ける藩士たち。殿様の真意は如何に!? 面白かったです!土橋さん、追いかけます。
読了日:11月16日 著者:土橋章宏
みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記)みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記)感想
望くんも高校生に!神楽坂の路地にある和装履物店のお蔦さんと孫息子、日常の謎を解きつつ、しっかり高校生活も楽しんでいるようでこのシリーズ大好きです。表題作の「みやこさわぎ」が一番好きでした。
読了日:11月17日 著者:西條奈加
小森谷くんが決めたこと小森谷くんが決めたこと感想
あまり目立たない普通の男の子・小森谷くん。土岸くんとの友情が素敵でした。淡々と物語が進みましたが、じんわりと余韻が残ります。読んで良かったです。
読了日:11月17日 著者:中村航
火竜の山: 南アルプス山岳救助隊K-9火竜の山: 南アルプス山岳救助隊K-9感想
K-9の活躍を描くシリーズ第5弾。夏実と静奈は相棒の救助犬、メイとバロンと共に岐阜県警の招きで山岳救助の講演会に赴く。そこで遭遇した新羅山の噴火と遭難、更に誘拐事件。迫り来る危機と対峙する彼女らの活躍、息をも継げぬハラハラドキドキ!一気読みです。静奈、格好良いです、そしてまさかの恋の・・・!
読了日:11月18日 著者:樋口明雄
フラダン (Sunnyside Books)フラダン (Sunnyside Books)感想
すごく良かったです!高校生の部活モノであり、福島の今を語るものでもあり。厚めの本ですがYA向けなのでとても読みやすく一気に読了しました。みんな色んなものを抱えて、そこで懸命に生きている。古内さん、外れ無しです。お勧めします!
読了日:11月18日 著者:古内一絵
最悪の将軍最悪の将軍感想
綱吉=生類憐みの令というイメージが強かったのですが、戦のない世の中をという思いを持ち、将軍として文治政治を行った人物として描かれていて、正室・信子とのやりとりが素敵でした。「我に邪なし」、綱吉の理想としたものが正しく伝わっていたなら、江戸の治世も変わっていたのかも?悪役として描かれることの多い、五代将軍綱吉と老中柳沢吉保。歴史というものは時を経て評価が変わるということですね。
読了日:11月19日 著者:朝井まかて
犯罪小説家犯罪小説家感想
ある文学賞を受賞した待居の小説「凍て鶴」を映画化する話が持ち上がる。作品を気に入り、監督・脚本・主演を買って出たのは新進気鋭のクリエーター・小野川。読み始めは小野川の一方的な思い込みとテンションの高さが嫌で中々物語に入りこめなかったけれど、だんだん繋がりが見えてきた後半はスピードアップして読めました。しかし、どの登場人物も病んでいて共感できず。中橋刑事が真相を暴く日が早く来ますように。
読了日:11月19日 著者:雫井脩介
たんぽぽ団地たんぽぽ団地感想
取り壊しの決まった古い団地。そこは70年代にワタルくんと言う子役を主人公にテレビで放映された「たんぽぽ団地」のロケ地であった。時空を超え団地で暮らした人々の今と過去が交錯する。ちょっと切なくて心温まる物語でした。
読了日:11月20日 著者:重松清
死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日感想
あの時、現場で何が起こっていたのか。吉田昌郎所長の奮闘と運転員や職員、協力企業の方々。電源喪失後の給水作業に携わった自衛隊、消防の方々。リーダーたる者は、何よりも現場をよく知らなくてはならないのだと思いました。あの時にあの人が一国の首相であったことが残念でなりません。津波に呑まれた作業員の方たちの冥福を祈り、決死の思い出作業にあたられた皆さんに心から感謝をしたいと思います。
読了日:11月21日 著者:門田隆将
罪のあとさき罪のあとさき感想
14歳の時、教室の中で同級生を殺害した卯月くん。時を経て横浜で再会した楓にも、重い事情がある。時間を遡り明らかになる卯月くんの家庭の事情や永森くんの心の闇。二人がどういう風に進んでいくのかが気になって一気に読了しました。殺しても良い命はない…、でもこの先の二人には大きな壁もあるだろうけれど、幸せに生きて行って欲しいな。
読了日:11月21日 著者:畑野智美
一路(上)一路(上)感想
父の急死の報を受け、西美濃田名部郡に馳せ参じた19歳の小野寺一路。引き継ぎも受けないまま参勤交代の御供頭を申しつけられる。家伝の「行軍録」を手がかりに中山道を12日間で江戸まで。不穏な動きもあるが思わぬ協力者も現れる。文章が読みやすいので一気に読了。感想は下巻で。
読了日:11月22日 著者:浅田次郎
一路(下)一路(下)感想
下巻も一気に読了しました。一路よりお殿様メインになっていて(笑)。雪の和田峠から、江戸へ!安中の遠足・下仁田と深谷のあれ(*^▽^*)。加賀のお姫様、博打下手な渡世人、魅力的な登場人物がたくさん。最後までハラハラドキドキ! 楽しく読ませて貰いました。めでたし、めでたし♪
読了日:11月23日 著者:浅田次郎
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