8月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:10017
ナイス数:4461
跳べ、暁!の感想
藤岡さんが描いた青春スポーツ小説。親の都合で中2の5月に新しい学校へ転校した・春野暁が、スポーツは苦手だが学校一の秀才・欣子と女子バスケットボール部を立ち上げる。家庭に色んな問題を抱える中2女子たちの成長譚、YAジャンルの作品なのでサクサク読了出来ます。
読了日:08月01日 著者:藤岡 陽子
おっぱい先生の感想
泉ゆたかさん、初読み。『母乳外来』専門のみどり助産院は、おっぱいに悩みを抱えるお母さんたちが駆け込む場所。はるか昔の自分の子育ての時、記憶に新しい娘の時のこと、読みながら記憶を重ねていました。出産迄のことは様々な情報があふれているのに、確かにおっぱいのことはあまり知らない人が多いのかも?これからパパママになる方にはお薦めです。
読了日:08月02日 著者:泉 ゆたか
天穹の船の感想
篠綾子さん、初読み。嘉永7年の大地震と津波で大破し海に沈んだロシアの船『ディトナ号』。韮山代官江川太郎左衛門の命を受けた戸田の船大工・平蔵。ロシア人との交流を通し大型船を作ることが物語の主軸ではなかった。平蔵と士郎の関わりがもうひとつの物語。
読了日:08月02日 著者:篠 綾子
あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)の感想
シリーズ2作目、おやすの成長譚。政一の指導を受け様々な仕事も任されるように。武家のお嬢様・おあつや、風変わりだが旨い料理を出す女料理人・おみねとの出会い。おやすは見習いから女中へ。
読了日:08月03日 著者:柴田よしき
花唄の頃へ くらまし屋稼業 (時代小説文庫)の感想
シリーズ第6弾。今作はちょっと切なくほろ苦いものでした。クズのような依頼人でも、くらますことが使命。炙り屋・万木迅十郎とはこの先どう関わって行くのか?鼻歌長兵衛さんの最期に涙が…。次作は赤也と七瀬の活躍を期待!
読了日:08月04日 著者:今村翔吾
オールドタイムズの感想
新聞社を早期退職した3人が立ち上げたウェブニュース会社・『オールドタイムス』。若手記者3人とオーナーで最年少のIT社長、たった7人の弱小会社が、世の中に出回るフェイクニュースを暴いてゆく痛快なストーリー。本城さんには珍しく軽いストーリー展開でしたが面白かったです。
読了日:08月06日 著者:本城 雅人
地形の思想史の感想
岬・峠・島・麓・湾・台・半島、独自な地形と伝説を著者自ら訪ねて歩く。実際に旅した場所などはそれなりに興味深く読めました。日本国内、まだまだ未知の場所ばかり。早く旅に出られる日常が戻りますように。原武史さん、初読み。
読了日:08月07日 著者:原 武史
52ヘルツのクジラたち (単行本)の感想
家族に人生を奪われて生きてきた貴瑚と、母に虐待され言葉を無くした少年が出会い、奇跡が。誰かに聞いてもらいたい、届けたいという声にならない声。切なくて悲しい物語だけど、貴瑚と愛の幸せな未来が見えるラストは良かった。お薦めです!
読了日:08月07日 著者:町田 そのこ
やわらかい砂のうえの感想
24歳の駒田万智子は、砂丘のある町から大阪に出て税理士事務所で働きながらウエディングドレスサロンの手伝いをあいている。この万智子さん、自分に自信を持てない。そんな彼女が色々な女性と出会い少しずつ成長してゆく。キレイになるのは誰のため?万智子を見守る父が素敵です。女性向けの1冊。
読了日:08月08日 著者:寺地はるな
居酒屋ぼったくりの感想
皆さんの感想を読んで、ずっと気になっていたシリーズ。ようやく手にすることが出来ました。下町の居酒屋「ぼったくり」、名前とは裏腹に旨い料理とお酒を供する庶民的なお店。女主人の美音の頑なさが少し気になるけどほっこりするお話、続編も読みたいと思います。
読了日:08月08日 著者:秋川 滝美
アーモンドの感想
扁桃体が小さく、怒りや恐怖といった感情が分からない16歳のユンジェ。通り魔に襲われ、祖母と母を奪われひとりぼっちになった彼は、感情をあらわにして人を傷つける少年ゴニと出会う。ユンジュの人生を変えたきっかけは「愛」、とても印象深い1冊。
読了日:08月09日 著者:ソン・ウォンピョン
三体の感想
スケールが大きすぎて、中々世界に入り込めず読了に苦戦。巨大タンカーとナノマテリアルのシーンはハラハラドキドキ!地球人と三体人、イナゴと地球人、技術力の差を語るシーンが私たちに何を問いかけるのか?物理・科学音痴の私には難解な1冊。
読了日:08月11日 著者:劉 慈欣
迷路の始まり ラストライン 3 (文春文庫)の感想
ラストライン、シリーズ第3弾。管内で起きた殺人事件と都内の別の場所で殺害された女性との接点が見つかり捜査にあたるガンさん。意見の相違で捜査を外され独自に捜査を。胡散臭い組織が背後にあることをつかむが、今作では解決に至らず。川嶋の存在が不気味。次が楽しみに。
読了日:08月12日 著者:堂場 瞬一
うちのカレー 食堂のおばちゃん(7) (ハルキ文庫)の感想
シリーズ第7弾は、令和元年の夏から冬。カレーを定番メニューにした「はじめ食堂」。常連さんの老いや孫と祖父の和解などエピソードも盛り沢山。さて次はどんな料理に出会えるかな?万里くん、調理師試験合格おめでとう♪
読了日:08月13日 著者:山口恵以子
カインは言わなかったの感想
バレエダンサーの兄・誠と、異父弟で画家の豪。バレエ団の公演の直前に消息を絶った誠と代役に抜擢されたルームメイトの尾上。主宰の誉田のパワハラは読んでいる自分も心が折れそうに。兄と弟の愛憎がベースなのか、芸術を極めることは凡人には難しい。
読了日:08月14日 著者:芦沢 央
妖し (文春文庫)の感想
この季節にピッタリのホラーアンソロジー10編。窪さんの「真珠星スピカ」は亡き母の娘を思う姿にじんわり感動。阿部智里さんの「李果を食む」、ゾゾっと…。久々の朱川さん「フクライ駅から」、こちらも怖い現代の怪異。
読了日:08月16日 著者:恩田 陸,米澤 穂信,村山 由佳,窪 美澄,彩瀬 まる
じじばばのるつぼの感想
ばばの入り口にいる私、「人のふりみて我がふり直せ」ですね。延々と反面教師の実例となるじじばばの話、正直ちょっと飽きて最後は流し読み。
読了日:08月17日 著者:群 ようこ
あなたに会えて困ったの感想
前科2犯の善人は出所早々初恋の女性・マリアに出会う。「夫を殺して」、マリアのの夫・武史の殺害を依頼されるが…。マリア・武史・善人の幼馴染みの思い出を絡めながら進むストーリー、最後のどんでん返しに唸らされました。
読了日:08月18日 著者:藤崎 翔
おっぱいエールの感想
本山聖子さん、初読み。乳ガンを患っている百花・菜都・柚子。住んでいる場所も置かれている立場も別々の3人が闘病ブログを通して知り合い、共に能登の温泉へ向かう。思わぬ出会いを通してより深く繋がった3人。作者ご本人も罹患されていたことをあとがきで知り、リアルな病状記に納得。3人の絶対に生きるという強い希望を感じながら読了、お薦め本です。
読了日:08月19日 著者:本山 聖子
ブラックウェルに憧れての感想
かつてアメリカで女医としての先鞭をつけたエリザベス・ブラックウェル。彼女に憧れて医学部に入学した4人の女子学生たち。彼女らを指導した解剖学部初の女性教授。女性だからという理由で理不尽な扱いを受けながら、それぞれが置かれた場所で輝いてゆく。女子学生の入試差別から昇進問題まで、とても読みごたえある1冊。お薦めです!
読了日:08月19日 著者:南杏子
最後の卒業生---夕張に生きる中学三年生たちの感想
図書館の書棚で見かけて手に。財政破綻した夕張で、暗いニュースが頻繁に流れるその時期、来年閉校になる中学校の3年生たちは?実在の学校をモデルに中学生たちの悩みや成長を描いた1冊。
読了日:08月20日 著者:本田 有明
毒島刑事最後の事件の感想
大手町の連続殺人・出版社連続爆破・婚活女性を狙った塩酸攻撃・認知症の老人を操る連続殺人、それらに共通して実行犯の影に見え隠れする❮教授❯、鋭い舌鋒で容疑者と対峙する毒島刑事。最後の事件となった事実は残念!犬養刑事や麻生さんが毒島さんに翻弄されるのが面白かったです。
読了日:08月21日 著者:中山 七里
いのちの停車場の感想
大学病院の救命救急センターの副所長から、故郷金沢の「まほろばクリニック」の訪問診療医に転じた白石咲和子。命の終わりを迎える患者とその家族、様々な現場。6歳の少女を看取る「人魚の願い」で落涙、咲和子の父の最期と積極的安楽死の問題はとても考えさせられた。お薦め本です。
読了日:08月22日 著者:南 杏子
ザ・ロイヤルファミリーの感想
ギャンブルとしての競馬には興味はないのですが、サラブレッドが広いコースを一心不乱に駆ける姿は大好きです。G1レースの中継はテレビで観ることも。馬主・山王耕造の秘書栗須の語りで綴られる競馬小説、ラストの有馬記念のシーンはハラハラドキドキ。面白かったです!
読了日:08月23日 著者:早見 和真
潮待ちの宿の感想
伊東さん初めての人情話。幕末から明治の備中笠岡を舞台に、潮待ちの宿娘・志鶴の成長譚。川井継之助登場がちょっと嬉しかった。
読了日:08月24日 著者:伊東 潤
なまえのないねこの感想
なまえのないねこ、ほしくてたまらない「なまえ」、綺麗なグリーンの瞳の猫の寂しそうな表情が切なくて…。でもラストに奇跡が!とても気に入ったこの絵本、購入して手元に置きたいと思いました。孫ちゃんにプレゼントしようかな?
読了日:08月24日 著者:竹下文子
居酒屋ぼったくり〈2〉の感想
シリーズ第2弾。出てくる料理が全部美味しそう!厚揚げの肉詰めはすぐにでも作って見たいです。とろろステーキも。哲くんのご両親の喫茶店、本を読みながら美味しいコーヒー飲んでゆっくりしたいなぁ。重い本、イヤミスで疲れたら「ぼったくり」、良いですね。
読了日:08月24日 著者:秋川 滝美
ほどなく、お別れです それぞれの灯火の感想
シリーズ第2弾。スカイツリーの近くにある葬儀場・坂東会館で正社員として勤め始めた清水美空。交通事故死した高校生、90歳で自死した老女、若くして病死した父親、鉄道事故で亡くなった若い女性。様々なお別れに寄り添う美空と指導役の漆原。高校時代の友人の兄の遺体無きお別れも絡め読み応えある1冊。
読了日:08月25日 著者:長月 天音
飛雲のごとくの感想
前作があったらしいけど未読でもOK。小舞藩の若き侍、新里林弥と筆頭家老の庶子・透馬。藩の政争に抗いながら自分たちの力で未来を切り開こうとする若者たち。美しい義姉への想い。あさのさんらしい時代小説。
読了日:08月26日 著者:あさの あつこ
図書館の子の感想
タイムスリップものの短編6編。東京大空襲から人々を救おうとした男「遭難者」、友だちと二人で戦後の混乱した上野へタイムスリップして一人だけ戻ってきた「地下廃駅」、タイトル作「図書館の子」この3編が良かったです。ところで道警シリーズ、続編まだでしょうか?
読了日:08月26日 著者:佐々木譲
不夜城の感想
馳さんのデビュー作。新宿歌舞伎町を舞台に、台湾と日本人のハーフ・健一が大暴れ。台湾・北京・上海、残留日本人孤児とハーフ、男と女。裏切りと暴力、歌舞伎町の喧騒が脳裏に浮かぶ圧倒的なクライムノベルでした。「少年と犬」で馳さんを知った人には驚きの作品かもしれない。
読了日:08月28日 著者:馳 星周
食王の感想
寿司や和食のチェーン店の社長がかつてピンチを救ってくれた恩人に頼まれ買い取ったビル。麻布という一等地に有りながら飲食店には不向きで誰も出店しようとはせず。そのビルを核に事業の後継問題・地方再生を絡め人情社長の挑戦が描かれる。面白かったです!お薦め。
読了日:08月29日 著者:楡 周平
二重拘束のアリア: 賞金稼ぎスリーサム!の感想
待望の第2弾。個性的な3人が依頼された事件は3年半前に起きた「夫婦相討ち事件」の調査。死亡した男性が警察官僚の関係者と言うことで事件は殺し合いと言う曖昧な決着が。。3人がたどり着いた犯人のおぞましさ。今までの読書人生でも最大級の悪人でした。一花の暴走は相変わらず面白い!続編が楽しみです!
読了日:08月31日 著者:川瀬 七緒
読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:10017
ナイス数:4461
跳べ、暁!の感想
藤岡さんが描いた青春スポーツ小説。親の都合で中2の5月に新しい学校へ転校した・春野暁が、スポーツは苦手だが学校一の秀才・欣子と女子バスケットボール部を立ち上げる。家庭に色んな問題を抱える中2女子たちの成長譚、YAジャンルの作品なのでサクサク読了出来ます。
読了日:08月01日 著者:藤岡 陽子
おっぱい先生の感想
泉ゆたかさん、初読み。『母乳外来』専門のみどり助産院は、おっぱいに悩みを抱えるお母さんたちが駆け込む場所。はるか昔の自分の子育ての時、記憶に新しい娘の時のこと、読みながら記憶を重ねていました。出産迄のことは様々な情報があふれているのに、確かにおっぱいのことはあまり知らない人が多いのかも?これからパパママになる方にはお薦めです。
読了日:08月02日 著者:泉 ゆたか
天穹の船の感想
篠綾子さん、初読み。嘉永7年の大地震と津波で大破し海に沈んだロシアの船『ディトナ号』。韮山代官江川太郎左衛門の命を受けた戸田の船大工・平蔵。ロシア人との交流を通し大型船を作ることが物語の主軸ではなかった。平蔵と士郎の関わりがもうひとつの物語。
読了日:08月02日 著者:篠 綾子
あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)の感想
シリーズ2作目、おやすの成長譚。政一の指導を受け様々な仕事も任されるように。武家のお嬢様・おあつや、風変わりだが旨い料理を出す女料理人・おみねとの出会い。おやすは見習いから女中へ。
読了日:08月03日 著者:柴田よしき
花唄の頃へ くらまし屋稼業 (時代小説文庫)の感想
シリーズ第6弾。今作はちょっと切なくほろ苦いものでした。クズのような依頼人でも、くらますことが使命。炙り屋・万木迅十郎とはこの先どう関わって行くのか?鼻歌長兵衛さんの最期に涙が…。次作は赤也と七瀬の活躍を期待!
読了日:08月04日 著者:今村翔吾
オールドタイムズの感想
新聞社を早期退職した3人が立ち上げたウェブニュース会社・『オールドタイムス』。若手記者3人とオーナーで最年少のIT社長、たった7人の弱小会社が、世の中に出回るフェイクニュースを暴いてゆく痛快なストーリー。本城さんには珍しく軽いストーリー展開でしたが面白かったです。
読了日:08月06日 著者:本城 雅人
地形の思想史の感想
岬・峠・島・麓・湾・台・半島、独自な地形と伝説を著者自ら訪ねて歩く。実際に旅した場所などはそれなりに興味深く読めました。日本国内、まだまだ未知の場所ばかり。早く旅に出られる日常が戻りますように。原武史さん、初読み。
読了日:08月07日 著者:原 武史
52ヘルツのクジラたち (単行本)の感想
家族に人生を奪われて生きてきた貴瑚と、母に虐待され言葉を無くした少年が出会い、奇跡が。誰かに聞いてもらいたい、届けたいという声にならない声。切なくて悲しい物語だけど、貴瑚と愛の幸せな未来が見えるラストは良かった。お薦めです!
読了日:08月07日 著者:町田 そのこ
やわらかい砂のうえの感想
24歳の駒田万智子は、砂丘のある町から大阪に出て税理士事務所で働きながらウエディングドレスサロンの手伝いをあいている。この万智子さん、自分に自信を持てない。そんな彼女が色々な女性と出会い少しずつ成長してゆく。キレイになるのは誰のため?万智子を見守る父が素敵です。女性向けの1冊。
読了日:08月08日 著者:寺地はるな
居酒屋ぼったくりの感想
皆さんの感想を読んで、ずっと気になっていたシリーズ。ようやく手にすることが出来ました。下町の居酒屋「ぼったくり」、名前とは裏腹に旨い料理とお酒を供する庶民的なお店。女主人の美音の頑なさが少し気になるけどほっこりするお話、続編も読みたいと思います。
読了日:08月08日 著者:秋川 滝美
アーモンドの感想
扁桃体が小さく、怒りや恐怖といった感情が分からない16歳のユンジェ。通り魔に襲われ、祖母と母を奪われひとりぼっちになった彼は、感情をあらわにして人を傷つける少年ゴニと出会う。ユンジュの人生を変えたきっかけは「愛」、とても印象深い1冊。
読了日:08月09日 著者:ソン・ウォンピョン
三体の感想
スケールが大きすぎて、中々世界に入り込めず読了に苦戦。巨大タンカーとナノマテリアルのシーンはハラハラドキドキ!地球人と三体人、イナゴと地球人、技術力の差を語るシーンが私たちに何を問いかけるのか?物理・科学音痴の私には難解な1冊。
読了日:08月11日 著者:劉 慈欣
迷路の始まり ラストライン 3 (文春文庫)の感想
ラストライン、シリーズ第3弾。管内で起きた殺人事件と都内の別の場所で殺害された女性との接点が見つかり捜査にあたるガンさん。意見の相違で捜査を外され独自に捜査を。胡散臭い組織が背後にあることをつかむが、今作では解決に至らず。川嶋の存在が不気味。次が楽しみに。
読了日:08月12日 著者:堂場 瞬一
うちのカレー 食堂のおばちゃん(7) (ハルキ文庫)の感想
シリーズ第7弾は、令和元年の夏から冬。カレーを定番メニューにした「はじめ食堂」。常連さんの老いや孫と祖父の和解などエピソードも盛り沢山。さて次はどんな料理に出会えるかな?万里くん、調理師試験合格おめでとう♪
読了日:08月13日 著者:山口恵以子
カインは言わなかったの感想
バレエダンサーの兄・誠と、異父弟で画家の豪。バレエ団の公演の直前に消息を絶った誠と代役に抜擢されたルームメイトの尾上。主宰の誉田のパワハラは読んでいる自分も心が折れそうに。兄と弟の愛憎がベースなのか、芸術を極めることは凡人には難しい。
読了日:08月14日 著者:芦沢 央
妖し (文春文庫)の感想
この季節にピッタリのホラーアンソロジー10編。窪さんの「真珠星スピカ」は亡き母の娘を思う姿にじんわり感動。阿部智里さんの「李果を食む」、ゾゾっと…。久々の朱川さん「フクライ駅から」、こちらも怖い現代の怪異。
読了日:08月16日 著者:恩田 陸,米澤 穂信,村山 由佳,窪 美澄,彩瀬 まる
じじばばのるつぼの感想
ばばの入り口にいる私、「人のふりみて我がふり直せ」ですね。延々と反面教師の実例となるじじばばの話、正直ちょっと飽きて最後は流し読み。
読了日:08月17日 著者:群 ようこ
あなたに会えて困ったの感想
前科2犯の善人は出所早々初恋の女性・マリアに出会う。「夫を殺して」、マリアのの夫・武史の殺害を依頼されるが…。マリア・武史・善人の幼馴染みの思い出を絡めながら進むストーリー、最後のどんでん返しに唸らされました。
読了日:08月18日 著者:藤崎 翔
おっぱいエールの感想
本山聖子さん、初読み。乳ガンを患っている百花・菜都・柚子。住んでいる場所も置かれている立場も別々の3人が闘病ブログを通して知り合い、共に能登の温泉へ向かう。思わぬ出会いを通してより深く繋がった3人。作者ご本人も罹患されていたことをあとがきで知り、リアルな病状記に納得。3人の絶対に生きるという強い希望を感じながら読了、お薦め本です。
読了日:08月19日 著者:本山 聖子
ブラックウェルに憧れての感想
かつてアメリカで女医としての先鞭をつけたエリザベス・ブラックウェル。彼女に憧れて医学部に入学した4人の女子学生たち。彼女らを指導した解剖学部初の女性教授。女性だからという理由で理不尽な扱いを受けながら、それぞれが置かれた場所で輝いてゆく。女子学生の入試差別から昇進問題まで、とても読みごたえある1冊。お薦めです!
読了日:08月19日 著者:南杏子
最後の卒業生---夕張に生きる中学三年生たちの感想
図書館の書棚で見かけて手に。財政破綻した夕張で、暗いニュースが頻繁に流れるその時期、来年閉校になる中学校の3年生たちは?実在の学校をモデルに中学生たちの悩みや成長を描いた1冊。
読了日:08月20日 著者:本田 有明
毒島刑事最後の事件の感想
大手町の連続殺人・出版社連続爆破・婚活女性を狙った塩酸攻撃・認知症の老人を操る連続殺人、それらに共通して実行犯の影に見え隠れする❮教授❯、鋭い舌鋒で容疑者と対峙する毒島刑事。最後の事件となった事実は残念!犬養刑事や麻生さんが毒島さんに翻弄されるのが面白かったです。
読了日:08月21日 著者:中山 七里
いのちの停車場の感想
大学病院の救命救急センターの副所長から、故郷金沢の「まほろばクリニック」の訪問診療医に転じた白石咲和子。命の終わりを迎える患者とその家族、様々な現場。6歳の少女を看取る「人魚の願い」で落涙、咲和子の父の最期と積極的安楽死の問題はとても考えさせられた。お薦め本です。
読了日:08月22日 著者:南 杏子
ザ・ロイヤルファミリーの感想
ギャンブルとしての競馬には興味はないのですが、サラブレッドが広いコースを一心不乱に駆ける姿は大好きです。G1レースの中継はテレビで観ることも。馬主・山王耕造の秘書栗須の語りで綴られる競馬小説、ラストの有馬記念のシーンはハラハラドキドキ。面白かったです!
読了日:08月23日 著者:早見 和真
潮待ちの宿の感想
伊東さん初めての人情話。幕末から明治の備中笠岡を舞台に、潮待ちの宿娘・志鶴の成長譚。川井継之助登場がちょっと嬉しかった。
読了日:08月24日 著者:伊東 潤
なまえのないねこの感想
なまえのないねこ、ほしくてたまらない「なまえ」、綺麗なグリーンの瞳の猫の寂しそうな表情が切なくて…。でもラストに奇跡が!とても気に入ったこの絵本、購入して手元に置きたいと思いました。孫ちゃんにプレゼントしようかな?
読了日:08月24日 著者:竹下文子
居酒屋ぼったくり〈2〉の感想
シリーズ第2弾。出てくる料理が全部美味しそう!厚揚げの肉詰めはすぐにでも作って見たいです。とろろステーキも。哲くんのご両親の喫茶店、本を読みながら美味しいコーヒー飲んでゆっくりしたいなぁ。重い本、イヤミスで疲れたら「ぼったくり」、良いですね。
読了日:08月24日 著者:秋川 滝美
ほどなく、お別れです それぞれの灯火の感想
シリーズ第2弾。スカイツリーの近くにある葬儀場・坂東会館で正社員として勤め始めた清水美空。交通事故死した高校生、90歳で自死した老女、若くして病死した父親、鉄道事故で亡くなった若い女性。様々なお別れに寄り添う美空と指導役の漆原。高校時代の友人の兄の遺体無きお別れも絡め読み応えある1冊。
読了日:08月25日 著者:長月 天音
飛雲のごとくの感想
前作があったらしいけど未読でもOK。小舞藩の若き侍、新里林弥と筆頭家老の庶子・透馬。藩の政争に抗いながら自分たちの力で未来を切り開こうとする若者たち。美しい義姉への想い。あさのさんらしい時代小説。
読了日:08月26日 著者:あさの あつこ
図書館の子の感想
タイムスリップものの短編6編。東京大空襲から人々を救おうとした男「遭難者」、友だちと二人で戦後の混乱した上野へタイムスリップして一人だけ戻ってきた「地下廃駅」、タイトル作「図書館の子」この3編が良かったです。ところで道警シリーズ、続編まだでしょうか?
読了日:08月26日 著者:佐々木譲
不夜城の感想
馳さんのデビュー作。新宿歌舞伎町を舞台に、台湾と日本人のハーフ・健一が大暴れ。台湾・北京・上海、残留日本人孤児とハーフ、男と女。裏切りと暴力、歌舞伎町の喧騒が脳裏に浮かぶ圧倒的なクライムノベルでした。「少年と犬」で馳さんを知った人には驚きの作品かもしれない。
読了日:08月28日 著者:馳 星周
食王の感想
寿司や和食のチェーン店の社長がかつてピンチを救ってくれた恩人に頼まれ買い取ったビル。麻布という一等地に有りながら飲食店には不向きで誰も出店しようとはせず。そのビルを核に事業の後継問題・地方再生を絡め人情社長の挑戦が描かれる。面白かったです!お薦め。
読了日:08月29日 著者:楡 周平
二重拘束のアリア: 賞金稼ぎスリーサム!の感想
待望の第2弾。個性的な3人が依頼された事件は3年半前に起きた「夫婦相討ち事件」の調査。死亡した男性が警察官僚の関係者と言うことで事件は殺し合いと言う曖昧な決着が。。3人がたどり着いた犯人のおぞましさ。今までの読書人生でも最大級の悪人でした。一花の暴走は相変わらず面白い!続編が楽しみです!
読了日:08月31日 著者:川瀬 七緒
読書メーター