12月の読書メーター読んだ本の数:37読んだページ数:10508ナイス数:4693家族のシナリオの感想地味な高校1年生・安井想哉の家庭は少し複雑。元女優の母、近所に住む離婚した実の父、母と再婚したその父の弟、反抗期真っ只中の妹。そんなある日母から「ある男性を看とる」と言う宣言。平穏そうに見えていた安井家はガタガタと崩れ始めて…。想哉の目線で語られる1年、タイトルが絶妙です。舞台はみつば、安定の小野寺作品。読了日:12月01日 著者:小野寺史宜
白日の感想引きこもり・不登校対策を打ち出す新時代の高校を作ると言う出版社と大手教育産業が取り組んだ一大プロジェクト。中心になって推進してきた課長・秋吉の元に上司の息子の突然死の知らせが。死因を巡り疑念の声が起こり会社の上層部は隠蔽をはかる。社内の派閥対立、秋吉の家庭の問題、不穏な動きの人事課長。どういう結末を迎えるかハラハラ。秋吉の熱い思いが報われて良かった!読了日:12月02日 著者:月村 了衛
遥かなる水の音の感想亡くなった周と言う若者の遺志を受け、遺灰をサハラ砂漠に撒くために旅をする故人の姉・親友カップル・ゲイのルームメイト、そしてモロッコ人のガイド。愛の形、生き方、宗教感。素敵な文章にグイグイ引き込まれて、見知らぬ異国を彼らと共に旅をするように一気に読了。読了日:12月03日 著者:村山 由佳
清明: 隠蔽捜査8の感想警視庁大森警察署長から神奈川県警刑事部長に。立場は変われど竜崎さんは変わらない。東京と神奈川の県境で起こった殺人事件、県警と警視庁、互いの立場を越えて捜査を進めるが、立ちはだかる公安・中国の壁。事件の謎より竜崎さんの言動を楽しむのが本シリーズの醍醐味。早く次を読みたい!読了日:12月04日 著者:今野 敏
猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)の感想ハチ割れの黒い猫、お尻に星のマークがついた❨ミクジ❩がくれるタラヨウの葉っぱ。ふと立ち寄った神社で猫のお告げが人々の世界を変える。7つの素敵な連作短編。読了日:12月04日 著者:青山 美智子
通り魔の感想嶽本のばらさん、初読み。コミュニケーションに障害を持つ井吹が、どうして凄惨な事件を起こすに至ったか。本人が語ると言う形で進むストーリー。どこかで井吹の苦悩を受け止めてくれる人が居たら彼は踏みとどまることが出来ただろうか?社会の不条理を突き付けられた。読了日:12月05日 著者:嶽本 野ばら
アンダークラスの感想田川刑事シリーズ第3弾。秋田県能代市の老人施設の入居者が水路に転落して死亡。彼女を車椅子ごと転落させて殺した容疑で逮捕されたベトナム人技能実習生・アイン。神戸の縫製工場と秋田の繋がり、捜査線上に上がった巨大IT企業。メモを片手に地道な捜査を続ける田川と相棒の女性キャリア樫山。今の日本が抱える問題を目の前に突き付けられた…。読了日:12月06日 著者:相場 英雄
私を月に連れてっての感想楽しみに待っていた1冊。田中花実母娘の物語。大家さんと母の会話の面白さに笑い、無戸籍児の救出に驚き、スマホデビューした花実ちゃんにほっこりし、お母さんの秘密に心が締め付けられて…。賢人くんの一歩前進はどうなる?続編が待ち遠しくてたまりません。読了日:12月06日 著者:鈴木 るりか
風間教場の感想シリーズの最初から比べると風間教官随分優しくなった?!37人の教え子を一人残らず卒業させなければならない。様々な課題を乗り越えて卒配へ、嫌な奴と思った校長の真意、優羽子助教の成長や宮坂に再会出来て良かったです。風間教官=キムタクになってしまうのは仕方ないか…。読了日:12月07日 著者:長岡 弘樹
階段にパレットの感想夫を亡くし失意の中で思い出の町を歩く実弥子は、三毛猫に導かれ蔦の絡み付いた古家にたどり着く。古家を借りてアトリエキーチを開くとそこは様々な人の集う場所になって行く。こんな素敵な絵画教室に私も通ってみたいって思いました。ルイくんの絵を想像しながらの楽しい時間でした。読了日:12月08日 著者:東 直子
鎌倉うずまき案内所の感想平成を6年ごとに遡り、6人の悩める人々が不思議な『鎌倉うずまき案内所』へ導かれ、「気づく」ことで優しく強くなれる。読み終えるとまた頭から読み返したくなります。蚊取り線香・つむじ・巻き寿司・ト音記号・花丸・ソフトクリーム、巻き寿司とト音記号が好きです♪読了日:12月08日 著者:青山 美智子
あの日、君は何をした (小学館文庫)の感想北関東で逃亡した連続殺人犯と間違えられて事故死した少年。事故のあと家族はバラバラに。15年後、新宿で起こった若い女性の殺人事件。重要参考人の失踪と無関心な妻。全く無関係に思えた二つの事件を繋いだ真実は?母の愛情って何だろう。。読了日:12月09日 著者:まさき としか
どうしてわたしはあの子じゃないのの感想閉鎖的な九州の片田舎の中学の同級生。大人になったら都会に出ることを夢見る天・天に想いを寄せる藤生・都会育ちで村の有力者の孫のミナ。それぞれの口に出せない思いを手紙に書いて封をして、30になった3人が再会する村の祭りの日。誰かを羨んだり傷ついたり、寺地さんの描く若者の繊細な心は、今を悩む若者にも大人になった人にも響くと思います。読了日:12月10日 著者:寺地 はるな
窓 (創作児童読物)の感想両親の離婚で母と離れて暮らすことになった窓香。そして母の死を知らされてから1年が過ぎたある日、窓香の元に届けられた1冊のノート。母が窓香に宛てて綴った手紙で一人の女性としての生き方を知る。母の目を通して世界を知った窓香の成長物語。中学生以上の皆さんにお薦めです。読了日:12月10日 著者:小手鞠 るい
ワンダー・ドッグの感想読み友さんからのお薦め本。伊吹有喜さんの「犬がいた季節」が面白いならこれも気に入ると。入学式に遅刻して現れた新入生が懐に抱えていた子犬、ワンダーと名付けられた一匹の犬と高校生たち。犬と高校生たち、教師も含めての成長譚。10年の物語はとても暖かく素敵な1冊でした。読了日:12月11日 著者:竹内 真
愛しのシャロンの感想過去に犯罪被害者になった百合に告げられた加害者の仮釈放。百合の身辺に忍び寄る不穏な出来事。被害者を追い詰めて何が面白いのか、犯人の行動が気持ち悪すぎる。百合の周辺の人物も不審な人ばかりで読みながらザワザワ感が止まらず。犯人は途中で気づいたけれど、動機が少し分かりにくかったかも。前川さんの本は体調の良いときに読むことをオススメ。読了日:12月12日 著者:前川 裕
十の輪をくぐるの感想認知症の母が呟いた「私は…東洋の魔女」「泰介には秘密」。スミダスポーツで働く泰介と母の万津子、現役バレーボール選手の娘・萌子。2つの五輪と3世代の家族の物語に胸が熱くなった。発達障害と言う概念のなかった昔は子育ての困難さは想像もつかない苦労だったと思う。万津子さん、良く頑張ったね。そして妻の由佳子さんが素敵!お薦め本!読了日:12月13日 著者:辻堂 ゆめ
サンクチュアリの感想移民の国・オーストラリア。イギリス系で無宗教の夫とイタリア系の敬虔なクリスチャンの妻。倦怠期の夫婦の家に日本人の女子学生がホームステイにやって来て…。異文化ギャップ、お互いへの思いのすれ違い、壊れかけた家族はどうなる?岩城さんでなければ書けないオーストラリアの物語。読了日:12月13日 著者:岩城 けい
婚活食堂 3 (PHP文芸文庫)の感想めぐみ食堂シリーズ第3弾。出てくるお料理は全部美味しそう…。ちょっとはじめ食堂のメニューに似てるのはご愛敬(笑)縁結びも順調、恩人のピンチもどうにか切り抜けて。さて次はどんな出会いとお料理が登場するか楽しみです。読了日:12月14日 著者:山口 恵以子
善医の罪の感想延命治療の中断を決意し家族の同意のもと器官チューブを抜いた主治医・白石ルネ。。その直後に起きた予期せぬトラブル、見守る家族にショックを与えないようにととった措置。しかし3年後カルテと看護記録の食い違いを告発された。殺人罪で逮捕・起訴、そして判決。帯の「善意の名医か、患者を殺した悪魔か」、とても読み応えがあり、尊厳死と安楽死について考えさせられた1冊。読了日:12月15日 著者:久坂部 羊
婚活食堂4 (PHP文芸文庫)の感想シリーズ第4弾はイケメンIT社長を巡る4人の美女のバトル。恵さんの眼力は4人の黒い思いまでお見通し。今さ作では結ばれたカップルはいなかったけれど、次はどんな男女の出会いがあるかな?牛タンおでんに心ひかれます。読了日:12月15日 著者:山口 恵以子
銀の夜の感想かつて少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性たち。ちづる、麻友美、伊都子。35歳になった彼女らのこれからの人生は?14年間埋もれていた名作!この3人の今を読みたいと思った。読了日:12月16日 著者:角田 光代
居酒屋ぼったくり〈7〉の感想今作は「居酒屋ぼったくり」最大のピンチ。不機嫌なお客のいちゃもんからの禁煙問題、離れて暮らす祖父の認知症問題、ネットに書き込まれた「ぼったくり」の悪口。要の家族からの嫌がらせ発覚。旨いお酒と料理、気持ちの良い常連さんの集まる「ぼったくり」、さて次なる展開はいかに?読了日:12月17日 著者:秋川 滝美
コロナの時代の僕らの感想2020、未曾有の災厄に見舞われた人類。コロナの時代の私たちはどう生きていくべきか。まだまだ困難なことが続いていきそうですね。良く考え行動していこうと思いました。読了日:12月17日 著者:パオロ・ジョルダーノ,Paolo Giordano
発注いただきました!の感想様々な企業からの依頼を発注➡本文➡解説で20編。まさにお仕事小説でした。元々短編小説が苦手なのでやや苦戦した1冊。こち亀とチア男のコラボは楽しめました。読了日:12月18日 著者:朝井 リョウ
おばんでございますの感想面白い!!桜木さんを知るきっかけの1冊が「ラブレス」でしたが、その1冊が世に出るまでの苦労。厳しくも暖かく見守ってくれた編集者とのあれこれ。生み出される作品とご本人とのギャップがまた面白く、ますます目が離せない作家さんになりました。読了日:12月19日 著者:桜木 紫乃
白野真澄はしょうがないの感想住むところも年齢・性別も異なる同姓同名の白野真澄。助産師・イラストレーター・主婦・女子大生・繊細な小4。5者5様の白野真澄の物語。キーは1冊の本「なまえじてん~子どもの幸せな未来のために~」、主婦の白野真澄さんに共感しました!タイトル作の小4のお話も良かったです。読了日:12月20日 著者:奥田 亜希子
小麦の法廷の感想さすが木内一裕さん!めっちゃ面白く読了!25歳の新米弁護士・杉浦小麦が引き受けた単純な仲間内の障害事件の影に隠された大事件。敵は悪党と司法の穴。読みながら小麦を応援している私でした。これ、新しいシリーズの始まりですよね?期待しています!読了日:12月21日 著者:木内 一裕
居酒屋ぼったくり〈8〉の感想佐島家の男たちの女心知らずの巻(笑)今回はラブ要素が主軸でお料理は少な目。さつま芋の蔓!もったいないことしちゃったなぁ。来年は必ず蔓のきんぴらを作ってみよう!あと、里芋の茎とありますが、ヤツガシラと言う種類の物の茎では?「ズイキ」と言って酢の物で食べたり炒め煮にしますよ。読了日:12月21日 著者:秋川 滝美
涙をなくした君にの感想読了後、重たい気持ちに。暴力的な父に支配された過去を持つカウンセラーのヒロイン。実家とは距離を置きながらも完全には断ち切れない気持ち。やがて父の肺がんが見つかり…。父親よりも実母や妹に拒否感を覚えた。読了日:12月23日 著者:藤野 恵美
うるはしみにくし あなたのともだちの感想スクールカースト最上位の女子高生の自殺。その陰に恐ろしい呪いが。小さい頃から顔のことを悪く言われ続けたら堪らない。。特に兄弟姉妹と比較は絶対ダメだと思う。ホラーと言うよりはミステリー。読了日:12月24日 著者:澤村 伊智
今夜の感想プロボクサー・直井蓮児、タクシードライバー・立野優菜、警察官・坪田澄哉、高校教師・荒木奈苗。ある夜の4人の物語。ちょっと最近の小野寺作品とはテイストが違っているけれど、これも好きな作品。ちょこっと春行の話がでたり、お馴染みのリンクが嬉しいですね。読了日:12月25日 著者:小野寺 史宜
四角い光の連なりがの感想鉄道がキーになる5つの物語。「やまびこ」「タイガースはとっても強いんだ」「二十歳のおばあちゃん」「名島橋貨物列車クラブ」「海を渡れば」、どこかしらなつかしく、とても温かい気持ちで読了。心が疲れたときに越谷さんの本は良い癒しになる。お薦めです♪読了日:12月26日 著者:越谷 オサム
ブラックリスト 警視庁監察ファイルの感想警察の警察「監察」、シリーズ第2弾。警察内部からの情報漏洩を疑い対象者を行確する佐良と皆口。突如何者かに銃撃され、班長の中西も瀕死の重症を負う。正義感の強い警察官たちの❨互助会❩と、真の黒幕を探るが…。ラスト1行、怖すぎます。続編出たら読まねば!読了日:12月28日 著者:伊兼 源太郎
別れの季節 お鳥見女房の感想また珠世さんに会えて嬉しかった。千客万来来るもの拒まずの矢島家も嫁の恵以さんにしっかりと引き継がれ、お鳥見役のあり方も幕末の動乱で変わりゆくことを暗示しながらの幕引き。ちょっと切ない別れもあるけれど、矢島家は変わらず笑顔に満ちあふれている。読了日:12月29日 著者:諸田 玲子
ダ・ヴィンチ 2021年1月号の感想読書メーターOF THE YEARの「ザリガニの鳴くところ」でレビューを掲載して頂きました。読み友さんたちの感想もあり、嬉しかったです。BOOK OF THE YEARは50冊中27冊読了していました。これを読むと読みたい本が増えますね。読了日:12月29日 著者:
マチのお気楽料理教室の感想万智さんが営む少人数制の料理教室。様々な郷土料理を教えてくれるこんな教室があったら習いに行きたい!万智さんの家庭の問題はちょっと出来すぎかな?どちらかと言うと西日本のお料理が多かったですね。読了日:12月30日 著者:秋川 滝美
読書メーター
白日の感想引きこもり・不登校対策を打ち出す新時代の高校を作ると言う出版社と大手教育産業が取り組んだ一大プロジェクト。中心になって推進してきた課長・秋吉の元に上司の息子の突然死の知らせが。死因を巡り疑念の声が起こり会社の上層部は隠蔽をはかる。社内の派閥対立、秋吉の家庭の問題、不穏な動きの人事課長。どういう結末を迎えるかハラハラ。秋吉の熱い思いが報われて良かった!読了日:12月02日 著者:月村 了衛
遥かなる水の音の感想亡くなった周と言う若者の遺志を受け、遺灰をサハラ砂漠に撒くために旅をする故人の姉・親友カップル・ゲイのルームメイト、そしてモロッコ人のガイド。愛の形、生き方、宗教感。素敵な文章にグイグイ引き込まれて、見知らぬ異国を彼らと共に旅をするように一気に読了。読了日:12月03日 著者:村山 由佳
清明: 隠蔽捜査8の感想警視庁大森警察署長から神奈川県警刑事部長に。立場は変われど竜崎さんは変わらない。東京と神奈川の県境で起こった殺人事件、県警と警視庁、互いの立場を越えて捜査を進めるが、立ちはだかる公安・中国の壁。事件の謎より竜崎さんの言動を楽しむのが本シリーズの醍醐味。早く次を読みたい!読了日:12月04日 著者:今野 敏
猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)の感想ハチ割れの黒い猫、お尻に星のマークがついた❨ミクジ❩がくれるタラヨウの葉っぱ。ふと立ち寄った神社で猫のお告げが人々の世界を変える。7つの素敵な連作短編。読了日:12月04日 著者:青山 美智子
通り魔の感想嶽本のばらさん、初読み。コミュニケーションに障害を持つ井吹が、どうして凄惨な事件を起こすに至ったか。本人が語ると言う形で進むストーリー。どこかで井吹の苦悩を受け止めてくれる人が居たら彼は踏みとどまることが出来ただろうか?社会の不条理を突き付けられた。読了日:12月05日 著者:嶽本 野ばら
アンダークラスの感想田川刑事シリーズ第3弾。秋田県能代市の老人施設の入居者が水路に転落して死亡。彼女を車椅子ごと転落させて殺した容疑で逮捕されたベトナム人技能実習生・アイン。神戸の縫製工場と秋田の繋がり、捜査線上に上がった巨大IT企業。メモを片手に地道な捜査を続ける田川と相棒の女性キャリア樫山。今の日本が抱える問題を目の前に突き付けられた…。読了日:12月06日 著者:相場 英雄
私を月に連れてっての感想楽しみに待っていた1冊。田中花実母娘の物語。大家さんと母の会話の面白さに笑い、無戸籍児の救出に驚き、スマホデビューした花実ちゃんにほっこりし、お母さんの秘密に心が締め付けられて…。賢人くんの一歩前進はどうなる?続編が待ち遠しくてたまりません。読了日:12月06日 著者:鈴木 るりか
風間教場の感想シリーズの最初から比べると風間教官随分優しくなった?!37人の教え子を一人残らず卒業させなければならない。様々な課題を乗り越えて卒配へ、嫌な奴と思った校長の真意、優羽子助教の成長や宮坂に再会出来て良かったです。風間教官=キムタクになってしまうのは仕方ないか…。読了日:12月07日 著者:長岡 弘樹
階段にパレットの感想夫を亡くし失意の中で思い出の町を歩く実弥子は、三毛猫に導かれ蔦の絡み付いた古家にたどり着く。古家を借りてアトリエキーチを開くとそこは様々な人の集う場所になって行く。こんな素敵な絵画教室に私も通ってみたいって思いました。ルイくんの絵を想像しながらの楽しい時間でした。読了日:12月08日 著者:東 直子
鎌倉うずまき案内所の感想平成を6年ごとに遡り、6人の悩める人々が不思議な『鎌倉うずまき案内所』へ導かれ、「気づく」ことで優しく強くなれる。読み終えるとまた頭から読み返したくなります。蚊取り線香・つむじ・巻き寿司・ト音記号・花丸・ソフトクリーム、巻き寿司とト音記号が好きです♪読了日:12月08日 著者:青山 美智子
あの日、君は何をした (小学館文庫)の感想北関東で逃亡した連続殺人犯と間違えられて事故死した少年。事故のあと家族はバラバラに。15年後、新宿で起こった若い女性の殺人事件。重要参考人の失踪と無関心な妻。全く無関係に思えた二つの事件を繋いだ真実は?母の愛情って何だろう。。読了日:12月09日 著者:まさき としか
どうしてわたしはあの子じゃないのの感想閉鎖的な九州の片田舎の中学の同級生。大人になったら都会に出ることを夢見る天・天に想いを寄せる藤生・都会育ちで村の有力者の孫のミナ。それぞれの口に出せない思いを手紙に書いて封をして、30になった3人が再会する村の祭りの日。誰かを羨んだり傷ついたり、寺地さんの描く若者の繊細な心は、今を悩む若者にも大人になった人にも響くと思います。読了日:12月10日 著者:寺地 はるな
窓 (創作児童読物)の感想両親の離婚で母と離れて暮らすことになった窓香。そして母の死を知らされてから1年が過ぎたある日、窓香の元に届けられた1冊のノート。母が窓香に宛てて綴った手紙で一人の女性としての生き方を知る。母の目を通して世界を知った窓香の成長物語。中学生以上の皆さんにお薦めです。読了日:12月10日 著者:小手鞠 るい
ワンダー・ドッグの感想読み友さんからのお薦め本。伊吹有喜さんの「犬がいた季節」が面白いならこれも気に入ると。入学式に遅刻して現れた新入生が懐に抱えていた子犬、ワンダーと名付けられた一匹の犬と高校生たち。犬と高校生たち、教師も含めての成長譚。10年の物語はとても暖かく素敵な1冊でした。読了日:12月11日 著者:竹内 真
愛しのシャロンの感想過去に犯罪被害者になった百合に告げられた加害者の仮釈放。百合の身辺に忍び寄る不穏な出来事。被害者を追い詰めて何が面白いのか、犯人の行動が気持ち悪すぎる。百合の周辺の人物も不審な人ばかりで読みながらザワザワ感が止まらず。犯人は途中で気づいたけれど、動機が少し分かりにくかったかも。前川さんの本は体調の良いときに読むことをオススメ。読了日:12月12日 著者:前川 裕
十の輪をくぐるの感想認知症の母が呟いた「私は…東洋の魔女」「泰介には秘密」。スミダスポーツで働く泰介と母の万津子、現役バレーボール選手の娘・萌子。2つの五輪と3世代の家族の物語に胸が熱くなった。発達障害と言う概念のなかった昔は子育ての困難さは想像もつかない苦労だったと思う。万津子さん、良く頑張ったね。そして妻の由佳子さんが素敵!お薦め本!読了日:12月13日 著者:辻堂 ゆめ
サンクチュアリの感想移民の国・オーストラリア。イギリス系で無宗教の夫とイタリア系の敬虔なクリスチャンの妻。倦怠期の夫婦の家に日本人の女子学生がホームステイにやって来て…。異文化ギャップ、お互いへの思いのすれ違い、壊れかけた家族はどうなる?岩城さんでなければ書けないオーストラリアの物語。読了日:12月13日 著者:岩城 けい
婚活食堂 3 (PHP文芸文庫)の感想めぐみ食堂シリーズ第3弾。出てくるお料理は全部美味しそう…。ちょっとはじめ食堂のメニューに似てるのはご愛敬(笑)縁結びも順調、恩人のピンチもどうにか切り抜けて。さて次はどんな出会いとお料理が登場するか楽しみです。読了日:12月14日 著者:山口 恵以子
善医の罪の感想延命治療の中断を決意し家族の同意のもと器官チューブを抜いた主治医・白石ルネ。。その直後に起きた予期せぬトラブル、見守る家族にショックを与えないようにととった措置。しかし3年後カルテと看護記録の食い違いを告発された。殺人罪で逮捕・起訴、そして判決。帯の「善意の名医か、患者を殺した悪魔か」、とても読み応えがあり、尊厳死と安楽死について考えさせられた1冊。読了日:12月15日 著者:久坂部 羊
婚活食堂4 (PHP文芸文庫)の感想シリーズ第4弾はイケメンIT社長を巡る4人の美女のバトル。恵さんの眼力は4人の黒い思いまでお見通し。今さ作では結ばれたカップルはいなかったけれど、次はどんな男女の出会いがあるかな?牛タンおでんに心ひかれます。読了日:12月15日 著者:山口 恵以子
銀の夜の感想かつて少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性たち。ちづる、麻友美、伊都子。35歳になった彼女らのこれからの人生は?14年間埋もれていた名作!この3人の今を読みたいと思った。読了日:12月16日 著者:角田 光代
居酒屋ぼったくり〈7〉の感想今作は「居酒屋ぼったくり」最大のピンチ。不機嫌なお客のいちゃもんからの禁煙問題、離れて暮らす祖父の認知症問題、ネットに書き込まれた「ぼったくり」の悪口。要の家族からの嫌がらせ発覚。旨いお酒と料理、気持ちの良い常連さんの集まる「ぼったくり」、さて次なる展開はいかに?読了日:12月17日 著者:秋川 滝美
コロナの時代の僕らの感想2020、未曾有の災厄に見舞われた人類。コロナの時代の私たちはどう生きていくべきか。まだまだ困難なことが続いていきそうですね。良く考え行動していこうと思いました。読了日:12月17日 著者:パオロ・ジョルダーノ,Paolo Giordano
発注いただきました!の感想様々な企業からの依頼を発注➡本文➡解説で20編。まさにお仕事小説でした。元々短編小説が苦手なのでやや苦戦した1冊。こち亀とチア男のコラボは楽しめました。読了日:12月18日 著者:朝井 リョウ
おばんでございますの感想面白い!!桜木さんを知るきっかけの1冊が「ラブレス」でしたが、その1冊が世に出るまでの苦労。厳しくも暖かく見守ってくれた編集者とのあれこれ。生み出される作品とご本人とのギャップがまた面白く、ますます目が離せない作家さんになりました。読了日:12月19日 著者:桜木 紫乃
白野真澄はしょうがないの感想住むところも年齢・性別も異なる同姓同名の白野真澄。助産師・イラストレーター・主婦・女子大生・繊細な小4。5者5様の白野真澄の物語。キーは1冊の本「なまえじてん~子どもの幸せな未来のために~」、主婦の白野真澄さんに共感しました!タイトル作の小4のお話も良かったです。読了日:12月20日 著者:奥田 亜希子
小麦の法廷の感想さすが木内一裕さん!めっちゃ面白く読了!25歳の新米弁護士・杉浦小麦が引き受けた単純な仲間内の障害事件の影に隠された大事件。敵は悪党と司法の穴。読みながら小麦を応援している私でした。これ、新しいシリーズの始まりですよね?期待しています!読了日:12月21日 著者:木内 一裕
居酒屋ぼったくり〈8〉の感想佐島家の男たちの女心知らずの巻(笑)今回はラブ要素が主軸でお料理は少な目。さつま芋の蔓!もったいないことしちゃったなぁ。来年は必ず蔓のきんぴらを作ってみよう!あと、里芋の茎とありますが、ヤツガシラと言う種類の物の茎では?「ズイキ」と言って酢の物で食べたり炒め煮にしますよ。読了日:12月21日 著者:秋川 滝美
涙をなくした君にの感想読了後、重たい気持ちに。暴力的な父に支配された過去を持つカウンセラーのヒロイン。実家とは距離を置きながらも完全には断ち切れない気持ち。やがて父の肺がんが見つかり…。父親よりも実母や妹に拒否感を覚えた。読了日:12月23日 著者:藤野 恵美
うるはしみにくし あなたのともだちの感想スクールカースト最上位の女子高生の自殺。その陰に恐ろしい呪いが。小さい頃から顔のことを悪く言われ続けたら堪らない。。特に兄弟姉妹と比較は絶対ダメだと思う。ホラーと言うよりはミステリー。読了日:12月24日 著者:澤村 伊智
今夜の感想プロボクサー・直井蓮児、タクシードライバー・立野優菜、警察官・坪田澄哉、高校教師・荒木奈苗。ある夜の4人の物語。ちょっと最近の小野寺作品とはテイストが違っているけれど、これも好きな作品。ちょこっと春行の話がでたり、お馴染みのリンクが嬉しいですね。読了日:12月25日 著者:小野寺 史宜
四角い光の連なりがの感想鉄道がキーになる5つの物語。「やまびこ」「タイガースはとっても強いんだ」「二十歳のおばあちゃん」「名島橋貨物列車クラブ」「海を渡れば」、どこかしらなつかしく、とても温かい気持ちで読了。心が疲れたときに越谷さんの本は良い癒しになる。お薦めです♪読了日:12月26日 著者:越谷 オサム
ブラックリスト 警視庁監察ファイルの感想警察の警察「監察」、シリーズ第2弾。警察内部からの情報漏洩を疑い対象者を行確する佐良と皆口。突如何者かに銃撃され、班長の中西も瀕死の重症を負う。正義感の強い警察官たちの❨互助会❩と、真の黒幕を探るが…。ラスト1行、怖すぎます。続編出たら読まねば!読了日:12月28日 著者:伊兼 源太郎
別れの季節 お鳥見女房の感想また珠世さんに会えて嬉しかった。千客万来来るもの拒まずの矢島家も嫁の恵以さんにしっかりと引き継がれ、お鳥見役のあり方も幕末の動乱で変わりゆくことを暗示しながらの幕引き。ちょっと切ない別れもあるけれど、矢島家は変わらず笑顔に満ちあふれている。読了日:12月29日 著者:諸田 玲子
ダ・ヴィンチ 2021年1月号の感想読書メーターOF THE YEARの「ザリガニの鳴くところ」でレビューを掲載して頂きました。読み友さんたちの感想もあり、嬉しかったです。BOOK OF THE YEARは50冊中27冊読了していました。これを読むと読みたい本が増えますね。読了日:12月29日 著者:
マチのお気楽料理教室の感想万智さんが営む少人数制の料理教室。様々な郷土料理を教えてくれるこんな教室があったら習いに行きたい!万智さんの家庭の問題はちょっと出来すぎかな?どちらかと言うと西日本のお料理が多かったですね。読了日:12月30日 著者:秋川 滝美
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