11月は家にこもっている時間が多かったので、冊数多目でした。
イチオシは原田マハさんの「リーチ先生」。
朝井まかてさんの「最悪の将軍」、古内一絵さんの「フラダン」、あと
伊東潤さんの「江戸を造った男」も良かったです♪
2016年11月の読書メーター読んだ本の数:57冊
読んだページ数:17984ページ
ナイス数:6201ナイス
チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕>の
感想もしも、この本に書かれていることが事実だったら、本当に恐ろしいです・・・。しかも、北海道は今年訪れた場所が舞台で、新潟や東京もリアルに情景がわかるだけに。予備自衛官・ジャーナリスト・公安、それぞれの立場で真実を見抜いた彼ら、それを排除した勢力はと、想像するだけで震えました。平和ボケではいけない。
読了日:11月1日 著者:
柴田哲孝侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫)の
感想柳刃・火野のコンビは、下町の古いやくざ事務所に現れる。親分との仁義のシーンが最高です!一人300円以内の賄い飯、どれも美味しそうでお腹が空きますね。
読了日:11月1日 著者:
福澤徹三江戸を造った男の
感想河村瑞賢、凄い人物だったのですね。商人でありながら、目先の利益を求めるのではなく、大きな目的のために働いた人。江戸時代にインフラ整備をなし遂げた大人物。読み応えある1冊でした。
読了日:11月1日 著者:
伊東潤朝が来るまでそばにいるの
感想とても恐ろしく不気味で、でもどこか一つ光を感じるような不思議な1冊でした。6つの短編ですが、交通事故で保育園児と小学生の兄弟を遺して亡くなった母親の白い手を描いた「よるのふち」が何とも切なくて心に残りました。「眼が開くとき」も好きです。
読了日:11月2日 著者:
彩瀬まる恭一郎と七人の叔母 (文芸書)の
感想淡々と家族を紹介する物語かな?芯からの悪人が登場しない、小路さんらしいスタイル。さらっと読了してしまいましたが、印象が薄いので中身をすぐに忘れてしまいそうです。
読了日:11月2日 著者:
小路幸也PTAグランパ!の
感想子連れで実家に戻ってきたバツイチ娘が小一の孫娘のPTA副会長をクジで引き当てた!大手商社で課長職の娘に代わって役員を引き受けざるを得なくなったじいさん・武曾勤のドタバタ奮闘記。PTA不要論とか、改革論も近年取り沙汰されているけれど、じいさん・ばあさんがピンチヒッターをやることも、これからの時代有りかもと思ってしまいました。テンポよく読み終えて楽しめました。
読了日:11月3日 著者:
中澤日菜子曲がり木たちの
感想手足・目・知的なもの、様々な障害を負った人たちの日常。普通ってなんだろう、幸せってなんだろうと考えさせられました。「木を抱きしめて生きる」、じんわり感動。『あんずの木の下で』を読むと、もっとこの本の良さが分かります。「神樹のゆりかご」は痛々しくて辛かったです。
読了日:11月3日 著者:
小手鞠るいハートのしっぽの
感想岩合さんの猫写真、大好き!これは田代島の猫たち、ハートのしっぽのにゃんこ、魅力的です。3年前、短時間だけど島に行ってきました。また機会を作って行きたいな~。
読了日:11月4日 著者:
岩合光昭あなたのゼイ肉、落としますの
感想痩せたら幸せになれるのか?体についたゼイ肉だけではなく、心のゼイ肉も落とすという大庭小萬里。働く主婦・園田乃梨子、元華族の女子大生・錦小路小菊、エリートサラリーマン・吉田知也、鍵っ子小学生・前田悠太の4つの物語。私も心のゼイ肉を落として、スッキリと生活したくなりました。あ、もちろん体の方も(笑) サラっと読めます、お勧め!
読了日:11月4日 著者:
垣谷美雨天を灼くの
感想父は切腹を申しつけられ、所払いで城下を追われた伊吹藤士郎。父は何をしたのか、藩政の秘密は?何も知らず真っ直ぐな気性の藤士郎の行く末が気になって一気に読了。過酷な運命を切り開くことを願いたい、柘植とともに。
読了日:11月4日 著者:
あさのあつこ空ちゃんの幸せな食卓 (ポプラ文庫 日本文学)の
感想大沼さんのデビュー作「ゆくとしくるとし」を含む3つの短編。血のつながりのない家族の物語。真夜中のパン屋さんの原点、確かに!どれもみな良いお話でした。
読了日:11月5日 著者:
大沼紀子アンマーとぼくらの
感想沖縄の母のもとに帰省して、三日間の休暇を過ごし島内を観光する・リョウ。父の再婚相手の母とは、血のつながりはない。途中でふと感じた違和感は最後になって明かされて、涙…!晴子さんは素敵な女性だけど、私ならカツさんを夫には選ばないだろうなぁ。妻としては子供より子供の夫なんて勘弁してもらいたいです。
読了日:11月5日 著者:
有川浩ロマンシエの
感想体は男の子・心は乙女の美智之輔こと、ミッチまたはミシェル。読みながら何度も、「これ、マハさんだよね?しをんさんじゃないよね」って確認してしまいました。ミッチの脳内妄想が面白くて何度もニヤニヤ。たまにはこういう作品もいいですね。楽しい読書でした。
読了日:11月6日 著者:
原田マハサナキの森の
感想売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い遠野を訪れたニートの20代後半娘・紅。佐代村の旧家の中学生・泪子とともに祖父の小説「サナキの森」の謎を追う。旧字体で書かれた祖父の小説部分と、紅視線の現代パートとのバランスが良かったので、読みやすかったです。ただ、恋愛パート部分は邪魔でした。彩藤アザミさん、初読み。
読了日:11月7日 著者:
彩藤アザミ水に立つ人の
感想表題作でオール讀物新人賞受賞。初読みの作家さんです。文章がとても美しく、引き込まれました。5つの短編中、もっとも印象的だったのは「彼女の海に沈む」。長編を読んでみたいなぁ!
読了日:11月7日 著者:
香月夕花スマイリング! 岩熊自転車 関口俊太の
感想土橋さん、初読み。テンポよくストーリーが展開し、一気読みしました。函館を駆け抜ける少年たちが目に浮かぶよう。俊太には、岩熊のおじさんと、由貴先生が居てくれて良かった!お勧め本です。
読了日:11月7日 著者:
土橋章宏いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)の
感想辻堂ゆめさんのデビュー作。これは面白かったです。国民的人気を誇るミュージシャン・上条梨乃は、渋谷のゴミ捨て場で前夜の記憶を無くした状態で目覚める。ところが彼女の姿を見ても、通行人は誰も上条梨乃本人と認識してくれない。自分が自殺したというニュースを目にして愕然とし、梨乃本人のことを認識してくれた優斗といっくんとの三人で真相を探ってゆく。現実的には色んな齟齬も出てくるけれど、細かい部分は気にならないほど引き込まれて読了しました。
読了日:11月8日 著者:
辻堂ゆめマルの背中の
感想読み終えて、表紙の絵を見てじんわり。マル、亜澄と一緒に居てくれてありがとう。岩瀬成子さん、初読み。
読了日:11月8日 著者:
岩瀬成子,酒井駒子ルールの
感想スキー競技、その中でもマイナーなクロスカントリー。オリンピックで2度の金メダルを取った竜神と、彼の同級生でスポーツ紙記者の杉本。勝つこと、競技の人気を高めること、そのためには禁じられた行為に手を出さざるを得ないのか?命を削ってまで手にする栄光って何でしょう?スッキリしない読後感です。
読了日:11月9日 著者:
堂場瞬一黒警の
感想中国語を話せる警察官と、黒組織。警察上層部の悪と対峙する。まずまずの面白さでした。「らくがきペンちゃん」、これって「クレ○ン○んちゃん」だよね?(笑)
読了日:11月10日 著者:
月村了衛超高速!参勤交代 (らくらく本)の
感想歴史エンタメ!面白くて一気読みでした。悪役老中とその手先とのバトル、将軍吉宗の真意。湯長谷藩バンザイ(@^▽^@)
読了日:11月10日 著者:
土橋章宏黒い紙の
感想企業の危機管理会社に転職したばかりの元警察官の長須。とある大企業に届いた脅迫状の謎を追う。元警察官としての社会正義と、会社の立ち位置とのせめぎ合い。心に傷を負った長須くんの再生もの?やっぱり、悪はきっちりとやっつけるというのが好みだから、もやもや…。喫煙者が多数登場するこの本、何だかタバコ臭いイメージで読了。
読了日:11月11日 著者:
堂場瞬一女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)の
感想マキとエリカの教室内の権力争い、それを見守りハラハラするオッサンとメグ。思いもかけない形で悲劇が起こり第1部は終わり、第2部は教師の目線で。そして真相が明かされる第3部、中々面白くて一気に読みました。はぁ、しかし、学校でこんな権力闘争って…。
読了日:11月11日 著者:
降田天明日の食卓の
感想小3の男の子・いしばしゆう。この名前を持つ3つの家族のストーリーと、冒頭に登場する悲劇。どの家につながって行くのか、息詰まる思いで読み進めました。優・悠宇・勇、加奈と勇の親子の日常に泣けてしまいました。夫たちよ、しっかりして!読み終えて、疲労感・・・・。でも、多くの人に読んで欲しい1冊です。
読了日:11月12日 著者:
椰月美智子君はレフティの
感想8月10日に交通事故で橋の上から湖に転落して記憶を失った古谷野真樹。学校生活に復帰した彼を迎える写真部の仲間、生駒と春日。学園祭の準備をする中で頻発する謎の落書き事件。生駒と春日の関係は早々に気付いたけれど、数字の意味は分からなかった!でも、爽やかな読み心地で青春もの、面白かったです。額賀さん、次作も楽しみ♪
読了日:11月12日 著者:
額賀澪潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官の
感想シリーズ第五弾!今回は離島で発見されたミイラ化遺体。単純な自殺かとおもいきや・・・。赤堀先生、満身創痍になりながらの大活躍。岩楯刑事と潔癖症っぽいパートナー・兵藤のコンビ。虫はもちろん気持ち悪いけど、ゲスな人間に辟易です。それにしても、亡くなった女性の親には呆れてしまいました。面白かったです!
読了日:11月13日 著者:
川瀬七緒紙の城の
感想IT企業による新聞社買収。乗っ取りを阻止しようと10日間の猶予期間に戦いを挑んだ記者たち。若者が新聞を読まなくなってきた今の時代、ネット配信は便利で早いけれども、私はやっぱり紙が好きだと再認識した1冊です。
読了日:11月13日 著者:
本城雅人二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)の
感想実父を8年前に殺害された少女が、義父を殺害され再び犯罪被害者家族に。支援課のメンバーは彼女に関わるが、健気で気丈な少女を追い詰める捜査一課。今作では安藤梓の成長が著しい。村野さん、ちょっと暴走気味か。
読了日:11月14日 著者:
堂場瞬一また、桜の国での
感想外見はスラブ人にしか見えない、亡命ロシア人を父に持つ外交官・棚倉慎。第二次大戦中にワルシャワの日本大使館に赴任する。ヨーロッパを舞台にした、壮大な物語。ポーランドと日本を結ぶ友情の物語でもありました。平和であることに感謝しつつ、彼らに美しい桜を見せたかったと思いながら読了しました。BGMは革命のエチュード。
読了日:11月15日 著者:
須賀しのぶ緑の毒の
感想クリニックの院長・川辺康之は、不倫をする妻への屈折した思いとプライドの高さから卑劣な犯行を重ねる。被害者たちの逆襲が意外な形になり、ドタバタと終わった感。先が気になって一気に読めたけれど、感動も余韻もなし。残念。
読了日:11月15日 著者:
桐野夏生美しい家の
感想作家中谷が主人公のはずなのに、まさかの途中での死亡。幼い頃に奇妙な体験をした、原亜樹。集団生活のリーダーの男が何の断罪も受けずにのうのうと生きていることに嫌気を感じました。友幸の思考と行動が理解不能。中谷さん、気の毒すぎて救われない。美しい家は真っ当な家族の暮らす家と思いたい。
読了日:11月16日 著者:
新野剛志花びら姫とねこ魔女の
感想とてもキレイな花びら姫は、我がまま過ぎて妖精に懲らしめられて醜い老婆になってしまう。どうしたら、魔法が解けて元の姿に戻れるのか?何が大切で特別なのか、花びら姫は気付くことが出来て良かったね。
読了日:11月16日 著者:
朽木祥幕末 まらそん侍の
感想上野国安中藩主・板倉勝明が、藩士に命じた『遠足』。安中城から熊野権現までの七里七町の山道を駆け抜ける藩士たち。殿様の真意は如何に!? 面白かったです!土橋さん、追いかけます。
読了日:11月16日 著者:
土橋章宏みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記)の
感想望くんも高校生に!神楽坂の路地にある和装履物店のお蔦さんと孫息子、日常の謎を解きつつ、しっかり高校生活も楽しんでいるようでこのシリーズ大好きです。表題作の「みやこさわぎ」が一番好きでした。
読了日:11月17日 著者:
西條奈加小森谷くんが決めたことの
感想あまり目立たない普通の男の子・小森谷くん。土岸くんとの友情が素敵でした。淡々と物語が進みましたが、じんわりと余韻が残ります。読んで良かったです。
読了日:11月17日 著者:
中村航火竜の山: 南アルプス山岳救助隊K-9の
感想K-9の活躍を描くシリーズ第5弾。夏実と静奈は相棒の救助犬、メイとバロンと共に岐阜県警の招きで山岳救助の講演会に赴く。そこで遭遇した新羅山の噴火と遭難、更に誘拐事件。迫り来る危機と対峙する彼女らの活躍、息をも継げぬハラハラドキドキ!一気読みです。静奈、格好良いです、そしてまさかの恋の・・・!
読了日:11月18日 著者:
樋口明雄フラダン (Sunnyside Books)の
感想すごく良かったです!高校生の部活モノであり、福島の今を語るものでもあり。厚めの本ですがYA向けなのでとても読みやすく一気に読了しました。みんな色んなものを抱えて、そこで懸命に生きている。古内さん、外れ無しです。お勧めします!
読了日:11月18日 著者:
古内一絵最悪の将軍の
感想綱吉=生類憐みの令というイメージが強かったのですが、戦のない世の中をという思いを持ち、将軍として文治政治を行った人物として描かれていて、正室・信子とのやりとりが素敵でした。「我に邪なし」、綱吉の理想としたものが正しく伝わっていたなら、江戸の治世も変わっていたのかも?悪役として描かれることの多い、五代将軍綱吉と老中柳沢吉保。歴史というものは時を経て評価が変わるということですね。
読了日:11月19日 著者:
朝井まかて犯罪小説家の
感想ある文学賞を受賞した待居の小説「凍て鶴」を映画化する話が持ち上がる。作品を気に入り、監督・脚本・主演を買って出たのは新進気鋭のクリエーター・小野川。読み始めは小野川の一方的な思い込みとテンションの高さが嫌で中々物語に入りこめなかったけれど、だんだん繋がりが見えてきた後半はスピードアップして読めました。しかし、どの登場人物も病んでいて共感できず。中橋刑事が真相を暴く日が早く来ますように。
読了日:11月19日 著者:
雫井脩介たんぽぽ団地の
感想取り壊しの決まった古い団地。そこは70年代にワタルくんと言う子役を主人公にテレビで放映された「たんぽぽ団地」のロケ地であった。時空を超え団地で暮らした人々の今と過去が交錯する。ちょっと切なくて心温まる物語でした。
読了日:11月20日 著者:
重松清死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日の
感想あの時、現場で何が起こっていたのか。吉田昌郎所長の奮闘と運転員や職員、協力企業の方々。電源喪失後の給水作業に携わった自衛隊、消防の方々。リーダーたる者は、何よりも現場をよく知らなくてはならないのだと思いました。あの時にあの人が一国の首相であったことが残念でなりません。津波に呑まれた作業員の方たちの冥福を祈り、決死の思い出作業にあたられた皆さんに心から感謝をしたいと思います。
読了日:11月21日 著者:
門田隆将罪のあとさきの
感想14歳の時、教室の中で同級生を殺害した卯月くん。時を経て横浜で再会した楓にも、重い事情がある。時間を遡り明らかになる卯月くんの家庭の事情や永森くんの心の闇。二人がどういう風に進んでいくのかが気になって一気に読了しました。殺しても良い命はない…、でもこの先の二人には大きな壁もあるだろうけれど、幸せに生きて行って欲しいな。
読了日:11月21日 著者:
畑野智美一路(上)の
感想父の急死の報を受け、西美濃田名部郡に馳せ参じた19歳の小野寺一路。引き継ぎも受けないまま参勤交代の御供頭を申しつけられる。家伝の「行軍録」を手がかりに中山道を12日間で江戸まで。不穏な動きもあるが思わぬ協力者も現れる。文章が読みやすいので一気に読了。感想は下巻で。
読了日:11月22日 著者:
浅田次郎一路(下)の
感想下巻も一気に読了しました。一路よりお殿様メインになっていて(笑)。雪の和田峠から、江戸へ!安中の遠足・下仁田と深谷のあれ(*^▽^*)。加賀のお姫様、博打下手な渡世人、魅力的な登場人物がたくさん。最後までハラハラドキドキ! 楽しく読ませて貰いました。めでたし、めでたし♪
読了日:11月23日 著者:
浅田次郎