激しい揺れが起こったあの時、私は福島県の会津地方にいました。
初めて経験する震度6弱の揺れ。
物が倒れたり落ちたりはなかったのですが、私の机の前の棚に重ねてあった文庫本が雪崩のように崩れてバラバラに床に広がっていました。
幸いにも停電にならず、ずっとテレビのニュースに釘付けでした。
恐ろしい津波の映像や次々に被害の大きさが明らかになり、窓の外は横なぐりの雪が…。
地震から数日後には静かな町に歩く人々の姿が。
原発事故から避難してきた浜通りの人たちでした。
あれから十年、私たちはその後仙台市で暮らし、三年前に故郷に戻って生活をしています。
何か大きなことが出来るわけではありませんが、いつも東北に思いを馳せ、福島の農産物を食べ、三陸の魚介類を食べ、今は行けませんがコロナが落ち着いたらまた東北へ遊びに行きたいと思っています。