今回のオペラの席は、安く入手したのでNHKホールの3階、舞台まで随分遠い。ワルキューレのドミンゴは顔が見えなくても声さえ聴ければよいが、ルネ・フレミングはみたい。「椿姫」の公演前に上野の東京都美術館で開いている「プラド美術館展」に行く前に、銀座線上野駅から出てアメ横に行きオペラグラスを探しましたが、店が見あたらない。やっとたどりついたマルキン商店というところで「シュタイナーの双眼鏡」を勧められるままに買いました。考えていたより値段が高めでしたが、これがまた優れものでした。レンズは明るいし、なんといってもオートフォーカス機能があって使いやすい。双眼鏡をのぞくという感じでなく自分の目で見るように追える。「椿姫」のラスト、ひん死のヴィオレッタのやつれた表情もバッチリでした。当然歌唱も素晴らしい。アリアのピアニッシモの声が3階席までしみ通るように聞こえてしっかり感動しました。
店の人が言うには「この機械は、1メートルぐらいのところから落としても壊れません」あれぇ私がカメラを落としたのをみたのかな。と独り言。