Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

What's SKIMO?① スプリントレース

2018-03-13 12:19:44 | What’s SKIMO?
不定期連載 What's SKIMO?

まだまだ日本国内ではあまり知られていないSKIMO。そんなSKIMOの世界をテーマ毎にご紹介させていただきたいと思います♫

今日のテーマは「スプリントレース」

SKIMOにはいくつかの種目がありますが、その中で最も距離が短い種目がスプリントレースです。

観戦者からすべてが見渡せる程のエリアに規定されたコースを設定して、着順、タイムにより予選→準々決勝→準決勝→決勝と勝ち上がって行くレースです。陸上のトラック競技や水泳競技と一緒ですね。



一部では、オリンピックにはこの種目で採用されるのでは?と言われているくらい、観戦者にもわかりやすく、エキサイティングな種目です。

コースには規定があり、スタートから順に、

①シールパート
距離200m、標高差30m〜60mをシール(滑り止め)を貼ったスキーで駆け上がります。



②ツボ足パート
ザックにスキー板を取り付け、標高差20m〜30mを駆け上がります。



③シールパート
スキー板を履き標高差30mを①と同じく駆け上がります。

④滑降パート
スキー板からシールを剥がし、斜面に設置された旗門を順に通過して滑降します。



⑤フィニッシュ
滑降後、フィニッシュ前は登り返しになっているので、選手はスケーティングでゴールします。



コースはトップ選手でゴールタイムが3分から3分30秒ほどになる様、セットされます。

選手は予選から決勝まで進むと、最多4本のレースを短いインターバルでこなさなければならないので、力のある選手、予選突破狙いの選手、一発狙いの選手などで戦略が大きく違ってきます。

また、短期決戦のレースだけにちょっとしたミスで順位が大きく入れ替わることもあるので、そのあたりもスプリントレースの面白さだと思います。

山スキーの要素をギュッとコンパクトなコースに詰め込んだレース、それがスプリントレースです♫