世界選手権6日目はインディビジュアル。私にとって今大会最後にして、1番狙っていた種目でした。
一昨日のチームレースから身体の動きはよく、後方から落ち着いてレースをスタート。
他の日本人選手やライバルのCharlesを視界に入れながら、決して無理にペースは上げず、ゴールまでのトータルを1番速く駆け抜けることを意識してレースを組み立てました。
今回、レース中に感じたのは4年前との違い。
4年前は周りにほとんどライバルが居ない単独走でしたが、今回はブラジル、アメリカ、カナダ、ギリシャ、アゼルバイジャンetcと常に抜きつ抜かれつの並走。
『4年間で確かに前進したな。』まずはそのことがとても嬉しかったですし、より気持ちの中に燃えるものを感じることができました。
結果としては出走75人中66位。外からの評価はわかりませんが、自分自身として現時点では良くやれたレースだったと受け止めています。
このレースを通じて確認できたことを書いて今日のレポートを締めたいと思います。
まずはやはり、自分がチームレースやインディビジュアルの『山岳レース』が好きだということ。美しくも厳しい山岳の中を駆け、攀じり、滑ることの楽しさが私を魅了しているんだと改めて気付かされました。
オリンピック種目としてスプリントやリレーにも取り組みますが、1番好きなものを1番大切にしながら、その上でやろう、自分はそうやるべきだと今は思っています。
約10年前、山スキーを始めた頃にはまさか自分がこんな大絶景の中、岩稜を登り、クーロワールを滑り降り、レースをしているだなんて思いもしませんでした。でも今はそれが現実、原点をあらためて大切にしようと!
もうひとつ感じたのは『まだやれる!』ということ。インディビジュアルのレース中、今の全力は尽くしていますが、同時にまだまだ良くすることの出来るポイントがいくつもあることを感じ、これからのことを思うと楽しくて仕方がありませんでした。
山岳レースSKIMOは40代半ばになった今も、私に更なる可能性を感じさせてくれますし、SKIMOをやってみようというすべての方にとってもそれは同じだと私は思います。
楽しかった!のひと言で片付けるのもあれですが、やっぱり楽しかった!のひと言に尽きるわけで、とても充実感と可能性、そして楽しみを感じたインディビジュアルレースでした♬
写真
Toshiyuki Kurahashi
ISMF